DxO PureRAWがすごいという話を書き終わってすぐに、DxO PureRAW2が発売になりました。
何が偉いかというと、1で体験版をインストールして期限が切れていても、2は別ソフトと言う事なので、新たに31日間の体験をする事ができます。良心的ですね。
DxO PureRAW2の新規購入価格は13,900円。1→2へのアップグレードは8,500円だそうです。DxOは定期的にディスカウントを行うので、それを待ってからの購入でも良いと思います。
さてさて、1→2での違いは以下の通り。
・処理速度の向上
・Fuji X-Trans ファイルをサポート
・HiDPI をサポート
・ワークフローの向上
処理速度の向上に関してはApple Silicon Macで最大4倍、Windowsなら1.5倍速くなったそうです。Windows11で試したところ、確かに少し速くなっていました。
ワークフローの向上は、通常のDxO PureRAWを起動してD&Dする方法以外に、RAWファイルをエクスプローラーから右クリックから直接処理できるようになった点の追加と、Lightroom内からプラグインとして処理する方法が追加されています。
Lightroomのプラグインは、Pure RAW2インストール時に選択して「入れない」ことも可能です。
私は、一度全てPure RAW2で処理しちゃので、Lightroomのプラグインは不要と感じました。
ちなみに、大きく紹介されていませんが、1→2になった事で、フリンジ処理が少し良くなっているように感じました。
売りきりのソフトですが、年1回程度のメジャーバージョンアップが行われ、最新版を追うのであれば、年数千円のお布施が必要というソフトですね。
PureRAWを使い始めて、少し経ちました。
PureRAWを使用すると、なんでこんなにファイル容量が増えるのか? と考えて見てみました。
通常CanonのRAWは14bitの色深度で保存されていますが、PureRAWでは16bitに拡張して保存するようです。無圧縮であれば、1bit増えると倍の容量になります。更に、PureRAWではデモザイク処理を高精度で行い、ファイルに保存します。その結果、とてもファイルサイズが大きくなると言うわけです。
JPEGに出力した場合、ノイズが減ると空間周波数が低くなるため、ファイルサイズは小さくなると言うメリットがあります。
また、前回「DeepPRIMEだけ全体レンズシャープネスの設定が選べるので、写真にあわせて使うと良い」と書きましたが、嘘です。シャープが強すぎて、ちょっと目も当てられない感じです。
この辺の調整がしたい場合は、同じDxOのPhotoLabを使用してDNGに書き出すのが良いと思います。値段もその分高いですが……。
とまぁ、そんなこんなで、DeepPRIMEを選択、レンズ設定ダウンロードはせず、全体レンズシャープネスも適用しない状態で変換、と言うのが基本的に良いかと思います。
あ、いや、レンズ設定を読み込んだ方がフリンジなどの対応が良いような気がしないでもない……。難しい判断です。