イヤフォン購入記。MotherAudio ME3に決定

イヤフォン買いました。
イヤフォンメーカーとしては後発のMotherAudio(北日本音響株式会社)製の、最もリーズナブルなME3を購入しました。2018年7月発売開始の、ピカピカの新品です。

→　その後のレビューはこちら

メジャーなメーカーは価格が安定していて、良い物を買おうとすると予算がそれを許さないというのが大きな理由です(世知辛い！)。
最近は中国系メーカーも良いものを出してきていますが、チューニングに信頼がないのと、耐久性も疑問符が付くのです。電子部品や家電のレベルは必要にして十分な所に達していると思うのですが、オーディオとか映像処理のような長年のノウハウが必要な分野は、まだ遠慮したいです。

そんな中、探していたところMotherAudioの記事を読みました。液体合金金属をイヤホンのボディに採用という、中二心をくすぐる単語に溢れています。
北日本音響株式会社は、もともとOEMでスピーカーを作っていたところなので、この辺も安心感の材料となりました。

購入して、取りあえずスマートフォンに突っ込んで聞いてみます。
(残念ながら、ME3には液体合金金属が使われていません。また、ドライバはBAではなく、ダイナミックです)

シェルは真鍮削り出しなので、かなり重たいです。ただし、大きくないので、耳に入れるとそれ程違和感を感じません。ケーブルは細くて柔らかいので、付け心地も良いです。タッチノイズはそれなりにあります(気になりませんが)。

第一印象。

・高音のザラザラしたノイズ感。
・迫力ありすぎの低音。
・霞が一枚掛かったような音。

あ、買って失敗したかな～？　と言うのが最初の印象でした。
でも、良く聞いていると、別の印象が湧いてきます。

・レスポンスが異常に早い。
・しかし、繊細な音もしっかり鳴ってる。

とても素性の良い性質があるように見えてきます。
それと、今まで驚異的な遮音性を誇る三段キノコイヤーピースを使用している身としては、標準添付の(いわゆる一般的な)シリコンイヤーピースでは物足りなさすぎます。
このへんが足りないので、音質に影響しているのではないかと考えました。

MotherAudio ME3は軸の太さが一般的なサイズで、BAドライバのShureや、ETYMOTIC RESEARCHとは互換性がありません(あったら、即三段キノコ)。なので、この辺で最も有名な「コンプライ」のイヤーピースに変えてみることにしました。

イヤーピースをかえてからの印象。

・高音のザラザラ感は落ち着いた(でも感じる)
・安っぽい低音は少し落ち着いた。
・霞は晴れたけど、全体的に高音は減った。

・メインボーカルの裏のコーラスがハッキリ聞き取れる。
・ギターや、ピアノソロの響きがすごく綺麗。

かなり素性が良くなりましたが、まだまだ満足できない部分も多くあります。
(標準のイヤーピースでは、かなり損してます。もったいないです)
でも、これ、ドライバの性能はすごく良い感じがするのです。ダイナミック型とは思えないアタックの早さ。すごい分解能。
なのに、この音。なんでしょうね。

と言うわけで、自宅でUSB DAC経由で聞いてみることにしました。
ifi Audio nano iDSD LEに直結してみます。

すると、印象が一変します。

ヘッドフォンアンプについ繋いだときの印象。

・澄んだ高音
・聞きやすい中音
・フォーカスが集中したように聞き取れる低音
・あと、無駄にサブウーファー付けちゃったようなドコドコ(正直これは要らない)。
(注・ETYMOTIC RESEARCHの暗闇で糸を紡ぐような「か細い低音」に慣れすぎているので、こう感じます)

うわー、アンプの出力をもの凄く正直に再生するんだー！
最初の印象は、スマートフォンのアンプがクソだったからなんだー！
なんて分かりやすいイヤフォンなんだー！

と、このクラス(1万円前後)とは思えない味付けのない、素直なイヤフォンという事が判明しました。
以前はSONY Xperiaだったので、オーディオ出力もそこそこ満足いくレベルだったのですが。今では、ドコモを止め、MVNOに移り中華スマフォです。これに、それを望んではいけないという事ですね。

そう言えば、冒頭に映像とオーディオは中華にしたくなって書いてありました。トホホホ……。