昭和28年(1953年) JASRAC No.000-0756-1
作詞:東条寿三郎
作曲:吉田矢健治
歌唱:春日八郎
制作:滝野細道
 

(一)
辛いだろうが やぼな事言うでない
これきり逢えぬ 二人じゃないさ
せめて震える 肩を引きよせ
揺れて歩けば 雨が降る
ああ 別れ街角

(二)
あれもこれも ひとときの夢ならば
今さら俺が 泣けたりするか
洩れる吐息に うるむ青い灯
なぜか今宵も 雨が降る
ああ 馴れた街角

 (三)
 想い出して ただ一人待っていな
 忘れずきっと 迎えにゃ来るぜ
 未練きれずに 濡れてたたずむ
 影に嘆きの 雨が降る
 ああ さらば街角

懐メロ  童謡・唱歌  八洲秀章&抒情歌  *09/OCT/06 「細道のMIDI倶楽部」TOPへ

この「雨降る街角」は「赤いランプの終列車」の翌年(昭和28年)にリリースされ、このヒットで歌謡
界の立場を不動のものとした春日八郎は、岡晴夫に代わって「お富さん」を獲得し、昭和30年代の
歌謡曲牽引車となったのです。「雨降る街角」はWikipediaでは楠木繁夫の歌としてあります。
吉田矢健治(よしだや・けんじ、1923年10月25日〜1998年11月6日、山口県岩国市出身)は、
明治大学マンドリン倶楽部から利根一郎に師事し、キングレコードに所属しました。当時のキングレ
コードには、春日八郎、三橋美智也などが所属しており、「お花ちゃん」「ごめんよかんべんな」「夕焼
けとんび」「山の吊橋」「あなたと共に」「女心の歌」など名曲を残しました。