The Last Train with Red Tail-Lamps
Last Train with Red Tail-lamps

戦前からヒット曲を飛ばし、戦後の昭和30年代後半までヒット曲を作曲し続けることができた人はそんなにおりません。というのも、<歌は世に連れ世は歌に連れ>といわれ、また<流行歌>ともいわれたように、10~20年もすると、時流、世相、人心もガラリと変わってしまって、作家自身が時代に合うように変化できないと<時代遅れ>となって、全盛期のヒットが大きければ大きいほどそれに縛られて、次の時代にヒットが飛ばせなくなってしまうのでしょう。その中で、時代を超えてヒットを飛ばし続けたのが、この「赤いランプの終列車」の江口夜詩「忘られぬ花」(昭和6)〜<浮草の宿>(昭和31年)と、古賀政男「影を慕いて」(昭和6年)〜「浜昼顔」(昭和49年)でしょう。二人ともコロムビア所属で永遠のライバルでした。

      昭和27年(1952年)    JASRAC Code No.000−0355−7

     赤いランプの終列車




   作詞:大倉芳郎
   作曲:江口夜詩
(曲リスト)
   歌唱:春日八郎
   制作:滝野細道

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    白い夜霧の 灯りに濡れて
    別れ切ない プラットホーム
    ベルが鳴る ベルが鳴る
    さらばと告げて 手を振る君は
    赤いランプの 終列車

    ()
    涙かくして 微笑み合うて
    窓に残した 心の温み
    あの人は あの人は
    何日また逢える 旅路の人か
    赤いランプの 終列車

    ()
    遠い汽笛に うすれる影に
    一人佇む プラットホーム
    さようなら さようなら
    瞼の奥に 哀しく消える
    赤いランプの 終列車













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     江口夜詩の当倶楽部内の曲目リスト

江口夜詩当倶楽部の作曲
曲  名 作  詞 歌  手 歌 い 出 し
赤いランプの終列車 大倉芳郎 春日八郎 白い夜霧の灯りに濡れて別れ切ない
憧れのハワイ航路 石本美由起 岡 晴夫 晴れた空そよぐ風港出船のドラの音
十九の春 西条八十 松原 操 ながす涙も輝き満ちしあわれ十九の
長崎のザボン売り 石本美由起 小畑 実 鐘が鳴る鳴るマリヤの鐘が坂の長崎
初恋日記 高橋掬太郎 松平/伏見 青い木陰の夢は花の木蔭の夢は心
港の雨 佐藤惣之助 松平  晃 懐かしの港の雨よ出船もせまれば
忘られぬ花 西岡水朗 松平  晃 忘られぬ花のかおりよそのかみの君
急げ幌馬車 島田芳文 松平  晃 日暮れ悲しや荒野は遥か急げ幌馬車
緑の牧場 松坂直美 津村  謙 朝だ霧が晴れたよ緑の牧場可愛い
夕日は落ちて 久保田宵二 松平  晃 荒野の涯てに日は落ちて遥か瞬く