(五)
逃げた人なぞ 追うものか
追えばなおさら 辛くなる
遠いあの夜の 想い出を
そっと抱くたび ついほろり
(四)
女ですもの 人並みに
夢をみたのが なぜ悪い
今夜しみじみ 知らされた
男心の 裏表(うらおもて)
(一)
あなただけはと 信じつつ
恋におぼれて しまったの
こころ変わりが せつなくて
つのる想いの しのび泣き
女心の唄 repeat
この「女心の唄」は芽の出なかったバーブ佐竹の最初のヒット曲であり、後のぴんからトリオの「女のみち」や殿さまキングズの「なみだの操」など、メガヒット曲の先鞭を付けたものでした。バーブ佐竹は、同じようなムード歌謡の「知りたくないの」を歌った菅原洋一などと<モスラ会>をつくり、『唄は顔じゃないよ、心で歌うものだよ』と主張するようなご面相でしたが、確かに<女心の歌>を思わせる歌唱力と容姿の落差がもてはやされ、250万枚を超えるミリオンセラーとなったのでしょう。しかし、以後リリースしたものは、本倶楽部アップの「ネオン川」くらいしか見るべきものはなく、後続の「女のみち」の宮史郎や「なみだの操」の宮路おさむなどと同様続くヒット曲に恵まれず、人気を維持することは出来ませんでした。
作詞:山北由希夫(C) 作曲:吉田矢健治(C)
歌唱:バーブ佐竹 MIDI制作:滝野細道
(六)
散って砕けた 夢の数
つなぎあわせて 生きてゆく
いつか来る春 幸せを
のぞみ捨てずに ひとり待つ
(三)
うわべばかりと つい知らず
惚れてすがった 薄情け
酒がいわせた 言葉だと
なんでいまさら 逃げるのよ
(二)
どうせ私を だますなら
だまし続けて 欲しかった
酔っている夜は 痛まぬが
さめてなおます 胸の傷
(1コーラス間奏)