「リラの花咲く頃」とともに、寺尾智沙・田村しげる夫妻コンビのNHKラジオ歌謡を代表する曲です。このコンビは他にも「さざん花の歌」「母あればこそ」などがあります。田村しげるは「山は夕焼け」などの抒情歌や映画主題歌などを数多く作曲していますが、やはりこの内助の功が発揮された2曲が一番でしょう。歌の岡本敦郎は昭和25年この曲で世にでました。東海林太郎同様のフラットで透明な歌い方で、以後、「高原列車は行く」「チャペルの鐘」「あこがれの郵便馬車」などたくさんの抒情歌をヒットさせています。白い花というのは最初に思い浮かぶのがコブシ、ついでヤマボウシ、ハナミズキなどなど。さてどの「白い花」でしょうか?

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     昭和25年(1950年)         JASRAC No.039−0376−1


     白い花の咲く頃


     作詞:寺尾智沙(C)
   作曲:田村しげる
(C)(曲リスト)
   歌唱:岡本敦郎
   MIDI制作:滝野細道




   1.白い花が 咲いてた
     ふるさとの 遠い夢の日
     さよならと 云ったら
     黙ってうつむいてた お下げ髪
     悲しかった あの時の
     あの 白い花だよ


   2.白い雲が 浮いてた
     ふるさとの 高いあの峰
     さよならと 云ったら                  
     木霊がさよならと 呼んでいた
     淋しかった あの時の
     あの 白い雲だよ


   3.白い月が ないてた
     ふるさとの 丘の木立に
     さよならと 云ったら
     泪の眸でじっと 見つめてた
     悲しかった あの時の
     あの 白い月だよ


      八洲秀章&抒情歌  懐メロ  童謡・唱歌  
      「細道のMIDI倶楽部」TOPへ   2006/SEP/01 開設曲












      田村しげるの当倶楽部内の曲目リスト

田村しげる当倶楽部の作曲
曲  名 作  詞 歌  手 歌 い 出 し
高原の旅情 寺尾智沙 鳴海日出夫 山脈みえてはれゆく霧に濡れて光る
さざん花の歌 寺尾智沙 鳴海日出夫 さざん花はひそかにも咲いている
白い花の咲く頃 寺尾智沙 岡本敦郎 白い花が咲いてた故郷の遠い夢の日
たそがれの夢 西沢義久 伊藤久男 たそがれの窓を開き青いランプに灯り
旅の朝霧   西条八十 東海林太郎 今日は山越え明日は海を渡る浮世の
山は夕焼 岡田千秋 東海林太郎 山は夕焼麓は小焼けひとりとぼとぼ
夢に故郷を 西沢義久 伊藤久男 夕焼赤く燃える海瞳にしみた哀しさよ
リラの花咲く頃 寺尾智沙 岡本敦郎 リラの花が胸に咲く今宵ほのかな夢