昭和15年(1940年)               JASRAC No.031-0162-2

      

雨の高原の湖 Photo by Hosomichi
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    高原の旅愁

     作詞:関沢潤一郎(C)
     作曲:鈴木義章(八洲秀章)(C)
     歌唱:伊藤久男(曲リスト)
     編曲・制作:滝野細道



 (一) むかしの夢の 懐かしく
   訪ね来たりし 信濃路の
   山よ小川よ また森よ
   姿昔の ままなれど
   なぜにかの君 影もなし

 (二) 乙女の胸に 忍び寄る
     啼いて淋しき 閑古鳥
     君の声かと 立ち寄れば
     消えて冷たく 岩蔭に
     清水ほろほろ 湧くばかり

 (三) 過ぎにし夢と 思いつつ
   山路下れば さやさやと
   峠吹き来る 山の風
   胸にやさしく 懐かしく
   明日の希望を やくよ



      八洲秀章&抒情歌 懐メロ 童謡・唱歌 「細道のMIDI倶楽部」TOPへ    2006/SEP/01 開設  

昭和15年伊藤久男をスターダムに送り出したのがこの「高原の旅愁」です。この曲は後年の八洲秀章名の曲と比べるとかなり異質で、古賀政男流演歌調です。従って私はこの歌を抒情歌には入れていませんし、作曲者としても不本意でなかったか、と思っています。この曲の原盤の作曲者名は鈴木義章(本名:鈴木義光)となっています。すでに「さくら貝の唄」は作曲されていて色々な経緯から八洲秀章を名乗ると決めた後ですから、その名前を使用したくなかったのだろうと推察し、この曲は【八洲秀章】にとって不本意だったと推察するわけです。
作詞の関沢潤一郎は水郷の鮒釣り詩人として校歌や園歌など多数作詞していますが、歌謡曲などではこの歌が一番有名なようです。父親が医者で童謡作家でもあったことから影響を受けているのでしょう。会津猪苗代湖の北端の志田浜に「紺碧の碑」という碑があるらしいです。


伊藤久男の当倶楽部内のアップ曲

伊藤久男当倶楽部の曲
曲  名 作  詞 作  曲 歌 い 出 し
あゝ逢い見ての 西沢  爽 八洲秀章 夜明の星が露草に静かに宿る愛の朝ああ逢い
暁に祈る 野村俊夫 古関裕而 あああの顔であの声で手柄頼むと妻や子が
あざみの歌 横井  弘 八洲秀章 山には山の憂いあり海には海の悲しみやまして
草山に  高橋  実  八洲秀章  山のこだまよ雲流れ思いははるかただひとり 
高原の旅愁 関沢潤一郎 八洲秀章 昔の夢の懐かしく訪ね来たりし信濃路の山よ
たそがれの夢 西沢義久 田村しげる たそがれの窓を開き青いランプに灯りをともせば
同期の桜 西条八十 大村能章 貴様と俺とは同期の桜同じへ医学校の庭に咲く
ハバロフスク小唄 野村俊夫 島田逸郎 ハバロフスク ラララ ハバロフスク ラララ ハバ
山のけむり 大倉芳郎 八洲秀章 山のけむりのほのぼのとたゆとう森よあの道よ
夢に故郷を 西沢義久 田村しげる 夕やけあかく燃える海瞳にしみた哀しさよ遥かな
夜更けの街 菊田一夫 古関裕而 暗い酒場のダイスの陰にひょいと覗いた地獄の