高原の旅愁
昭和15年伊藤久男をスターダムに送り出したのがこの「高原の旅愁」です。この曲は後年の八洲秀章名の曲と比べるとかなり異質で、古賀政男流演歌調です。従って私はこの歌を抒情歌には入れていませんし、作曲者としても不本意でなかったか、と思っています。この曲の原盤の作曲者名は鈴木義章(本名:鈴木義光)となっています。すでに「さくら貝の唄」は作曲されていて色々な経緯から八洲秀章を名乗ると決めた後ですから、その名前を使用したくなかったのだろうと推察し、この曲は【八洲秀章】にとって不本意だったと推察するわけです。 |
伊藤久男の当倶楽部内のアップ曲
【伊藤久男】当倶楽部の曲 | |||
曲 名 | 作 詞 | 作 曲 | 歌 い 出 し |
あゝ逢い見ての | 西沢 爽 | 八洲秀章 | 夜明の星が露草に静かに宿る愛の朝ああ逢い |
暁に祈る | 野村俊夫 | 古関裕而 | あああの顔であの声で手柄頼むと妻や子が |
あざみの歌 | 横井 弘 | 八洲秀章 | 山には山の憂いあり海には海の悲しみやまして |
草山に | 高橋 実 | 八洲秀章 | 山のこだまよ雲流れ思いははるかただひとり |
高原の旅愁 | 関沢潤一郎 | 八洲秀章 | 昔の夢の懐かしく訪ね来たりし信濃路の山よ |
たそがれの夢 | 西沢義久 | 田村しげる | たそがれの窓を開き青いランプに灯りをともせば |
同期の桜 | 西条八十 | 大村能章 | 貴様と俺とは同期の桜同じへ医学校の庭に咲く |
ハバロフスク小唄 | 野村俊夫 | 島田逸郎 | ハバロフスク ラララ ハバロフスク ラララ ハバ |
山のけむり | 大倉芳郎 | 八洲秀章 | 山のけむりのほのぼのとたゆとう森よあの道よ |
夢に故郷を | 西沢義久 | 田村しげる | 夕やけあかく燃える海瞳にしみた哀しさよ遥かな |
夜更けの街 | 菊田一夫 | 古関裕而 | 暗い酒場のダイスの陰にひょいと覗いた地獄の |