To Home  懐メロ  童謡・唱歌  「細道のMIDI倶楽部」TOPへ   2006/SEP/01 開設曲   Cherry Photo by Hosomichi


青い山脈緑の谷」江添繁和美術館より
昭和24年(1949年)

原作の石坂洋次郎は、戦前の<若い人>、戦後のこの<青い山脈>で時の寵児となった。「りんごの唄」「里の秋」などと共に戦後の荒廃した人心に、明るい未来と希望を彷彿とさせ、奇跡の復興を実現させたものの一人となりました。新しい未来の展開の予想は、この西条八十の詞の中にも良く伺われ、佳詞といえましょう。西条八十と服部良一は映画の主題歌を依頼されたとき、これを群馬県の牛伏山山頂から想を起こしたといわれていますが、映画のロケは岐阜県中津川で行われたようです。今井正監督の第一作目の島崎先生(原節子)、六助(池部良)、新子(杉葉子)のものなど、映画は前後編を含めて7本ほど作られていて、中心人物、ロケ地、ストーリーなど多少違いますが、主題歌はこれだったようです。雪割桜は椿寒桜のように早く咲く桜をそう呼ぶところもあるようですが、野草の桜草の別称である雪割草のことであるようです。

  「青い山脈雪割桜」の鳳凰三山と大糸桜(雪割桜=雪割草=サクラソウ) 


  JASRAC No.000−0247−0

 青い山脈



 作詞:西条八十(C)
 作曲:服部良一
(曲リスト)(C)
 歌唱:藤山一郎・奈良光枝
 MIDI制作:滝野細道



(一)
 若く明るい 歌声に
 雪崩は消える 花も咲く
 青い山脈 雪割桜
 空の果て 今日もわれらの
 夢を呼ぶ

(二)
 古い上着よ さようなら
 さみしい夢よ さようなら
 青い山脈 バラ色雲へ
 憧れの 旅の乙女に
 鳥も啼く

(三)
 雨に濡れてる 焼け跡の
 名もない花も ふり仰ぐ
 青い山脈 かがやく嶺の
 なつかしき 見れば涙が
 またにじむ

(四)
 父も夢見た 母も見た
 旅路の果ての その涯ての
 青い山脈 緑の谷へ
 旅をゆく 若いわれらに
 鐘が鳴る












  

                         

                    服部良一の当倶楽部内の曲リスト

服部良一当倶楽部の作曲
曲  名 作  詞 歌  手 歌 い 出 し
青い山脈 西条八十 藤山一郎 若く明るい歌声に雪崩は消える花も咲く
雨のブルース 野川香文 淡谷のり子 雨よふれふれなやみを流すまでどうせ涙
いとしあの星 サトウハチロー 渡辺はま子 馬車が行く行く夕風に青い柳にささやいて
黒いパイプ サトウハチロー 近江/二葉 君にもらったこのパイプ昼の休みに窓辺に
小雨の丘 サトウハチロー 小夜福子 雨が静かに降る日暮れの町外れそぼ降る
山のかなたに 西条八十 藤山一郎 山のかなたにあこがれて旅の小鳥も飛ん
一杯のコーヒーから 藤浦 洸 霧島/松原 一杯のコーヒーから夢の花咲くこともある
湖畔の宿 佐藤惣之助 高峰三枝子 山の淋しい湖に一人来たのも悲しい心
蘇州夜曲 西条八十 渡辺はま子 君がみ胸に抱かれて聞くは夢の舟唄鳥の
夜のプラットホーム 奥野椰子夫 二葉あき子 星はまたたき夜ふかく鳴り渡る鳴り渡る
別れのブルース 藤浦 洸 淡谷のり子 窓を開ければ港が見えるメリケン波止場