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千歳忍の独り言

なんでも解説!

もくじ

1998年 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 > 1999年

8月6日・・・・・(コラム)ラムバス、HDD、ムーアの法則。
8月10日・・・・・(解説)千歳部屋模様替え実況中継
8月12日・・・・・(コラム)ソラリスとT2R4
8月13日・・・・・(解説)CD-ROM(あれ、前にも書いたっけ)
8月22日・・・・・(コラム)Informix、PHS、Quake3
8月24日・・・・・(解説)Dreamcast再び
8月25日・・・・・(コラム)ノートPCの薄さ、ソケット7の再燃、CD-R
8月27日・・・・・(コラム)リムネット買収、スパム撃退機、Webページの視聴率


8月27日
台風が近づいてきています

 リムネットの英断

 インターネットプロパイダのリムネット。老舗中の老舗で、国内のシェアでも結構なものがあると思います。早くから無料ホームページを提供したり、全国にアクセスポイントを展開するなど精力的に事業を展開してきました。最近でこそ数多のプロパイダがありますが、その黎明期には、ベッコウアメかリムネットかと言われるほどでした。
 そんなリムネットが米PSINetと資本提携を結ぶと発表しました。PSINetがリムネットの株式を100%買い取る形で成立します。形だけ見れば、リムネットが買収されたことになります。リムネットの業績が悪かったためでしょうか? いえいえ、そんなことはありません。同社は12期連続の黒字を計上する優良企業です。赤字が多いと言われるこの業界においてこの数字は驚異的としか言いようがありません。
 リムネットは、国内での資金調達を不可能と判断しての英断だったのです。国内でも10億円程度の融資は受けられると考えていたようですが、インフラの整備には100億円単位で必要と判断。これは、豊富な資金力で勢力を伸ばしているNTTへ対抗するためにはどうしても不可欠なのです。ベンチャー系企業への投資熱の低い日本ではどうあっても無理なのですね。
 プロパイダビジネスで生き残るのではなく勝ち残るためにとった措置だったのです。
 合併後、サービスが縮小したり、PSINetの言いなりになるわけではなく、逆に、グループのアジア地域の経営戦略にも参画するといいます。日本の不況を乗り切るためにも是非頑張ってほしいですね。
 プロパイダ連合か何かでお金を出し合って、ウルティマオンラインやディアブロのようなゲームを数本作って、ヒットさせれば、きっと、接続率が上がると思うのですが、どうでしょうか?

 スパム撃退機器

 なんだか、スパム(=迷惑メール)に悩む人が多いみたいですね。私なんか、メールアドレスを平気で公開している訳ですが、一向にそのような事はなくて、日々平穏無事に過ごしています。まあ、時々、「エッチなビデオ買いませんか?」「同CD-ROM買いませんか?」なんて来ますけど、ほんと、時々だから笑って削除できるんですよね。これが毎日数十通も来ようものなら、もう大変です。メールは開封しないと内容がわからないし、もしかしたら必要なメールが混ざっているのかもしれなから、一通り目だけは通さないといけないですよね。下手をしたら午前中全部メールの整理で終わり、何てことも冗談じゃないかもしれません。
 アメリカでは、既にスパム防止法と言う法律が可決された州も有り、ダイレクトメールや、いたずらに類するメールを投げることは禁じられています。しかし、どこからがスパムで、どこまでがOKかという線引きは曖昧で、かなり悪質な物しか罰せられないと思います。
 マクニカが今回発売したのは、こういったメールを自動的に排除するもの。よく出来ていて、なかなか感心させられてしまいます。
 インターネットに接続されたファイアーウォールとメールサーバーの間に設置します。過去にスパムメールとして使われたアドレスの一覧を持ち、発信者がこの一覧に該当する場合はメールサーバーに届く前にそのメールを廃棄します。また、故意の嫌がらせなどの場合は、メールアドレスを偽っている場合が多いので、メールのヘッダー部分を解析し、発信元が本物でない場合もメールを破棄します。
 また、そのスパムリストと、発信元アドレスの検知アルゴリズムは、開発元から最新のものに更新してくれるというおまけ付き。
 個人で購入するような製品ではありませんが、会社でメール担当をなさっている管理者の方、ちょっと考えてみてはどうでしょうか?

 ホームページの視聴率調査

 TVやラジオの世界には視聴率と言う目安があって、コレをもとに広告の値段が変動したり、制作の予算が決まっていると思います。インターネットの世界はどうでしょう。有名なWebサイトには広告のバナーが咲き乱れ、コレでもかと主張しています。ここいらの値段や、スペースなどは何をもとに決められてるのでしょうね。
 Internetの場合、TVなどの単方向メディアと違い、双方向ですから、今誰がアクセスしていてどのページを見ているか(どのデータを送ったか、ですけどね)を配信側が把握できます。まあ、目安となるのはHit数(何回ページを見たか)、ビジター数(何人来客があったか)ですね。コレをもとに、値段が決まっていると思います。
 これはこれで正しいと思うのですが、これで分かるのは、このサイトに何人来たかであって、誰がどこのサイトを見に行ったのか、ではないのです。それに、どんな人が来ているのか(年齢、性別、嗜好など)は、全然分かりません。また、こういったHit数などは自社が公開する数字であって、正しいかどうか、第三者の調査もありません。
 今回日本リサーチセンターが行ったのは、全国から無作為に抽出した「一週間にブラウズを3時間以上行う」男女550名。彼らのブラウズ状況をすべてモニターし、センターで集計。中立的な機関がこれほどに大規模な調査をしたのは初めて、と同社は言っています。
 発表は9月中旬だそうで、最初のデータは無料で閲覧できるそうです。次回調査時から有料で行うそうなので、そういった調査結果を必要としている方は、契約してみるといいかもしれません。
 結果が出たら、このページからもリンクを張りたいと思います。

 本日のキーワード「人間サイバネ化計画。英教授が体内にチップの埋め込みに成功」


8月25日
きれいな青空

 ますます薄くなるノートパソコン

 最近流行のマグネシウム合金筐体を使用したノートPC。これがウケた理由は筐体の薄さ。マグネシウム合金はアルミよりも強度が高いため、同じ成形方式でも薄くすることができるのです。ノートPCの厚さは1センチ台に突入し、0.1ミリ単位での設計が優劣を分けます。
 ラップトップなどと呼ばれていた頃は、筐体は樹脂の射出成形や、圧縮成形が使われていました。ノートPCと呼ばれるような頃には、アルミダイキャスト、そして、マグネシウムダイキャストへと変化し、最近の売れ筋はマグネシウムのチクソ成形と呼ばれるものが主流になっています。
 アルミダイキャストでおおよそ1ミリ、チクソ成形が0.7ミリで(限界厚で0.4ミリといわれている)厚さ2センチのPCでは、約10%~7%と外装の比率は意外と大きいのです。筐体は内部の部品をまもる重要なモノですから、あまり強度を落としてもいけません。
 今回新しく開発されたのが「第6の製法」と言われるもので、原価を上げずに薄型化できるとして開発元の東亜電化は売り込みをかけているようです。
 0.1ミリ~0.5ミリのアルミ板をプレスし、一旦お盆のような形状にします。それをさらに金型に入れ周辺に樹脂を射出し、内部機構にあった形状を作り出すのです。もっとも薄い部分はアルミ板の厚さそのものですから、強度さえ許せば0.1ミリ(一般的に手に入るアルミ板は0.1ミリから)という極薄のボディが出来上がる。先程の比率で言えば僅か1%になる計算。アルミダイキャスト製で2センチの厚さのノートPCは、この製法を用いれば、それだけで、18.2ミリにまで薄型化できるということであり、薄さを競い合う時代においては、すぐにでもメーカーが採用してきそうですね。

 Soket7再燃の気配

 Soket7を搭載し、FSB(フロントサイドバス)クロックが100MHzに対応したマザーボードが増産されているようです。
 AMDのK6-2の歩留まりが安定したことや、IBMがCPUのOEMに再度積極的に動きだしたのが原因でしょうか。5月ごろからAcerや、VIAがマザーの生産が始まり、現在確認されているだけでも、Soyo、EPoX、Micompなどが出荷しています。そこに、とうとう大手メーカーであるAsustek、Gigabyteの2社が参入してくるというのです。
 AsusはP5Aというシリーズを出荷予定で、チップセットはAGPの速度に定評のあるALiのAladdin5だそうです。95MHz以上の速度では、PCIがFSBの1/3、AGPが2/3で同期する仕様で、120MHzまで5MHz刻みで設定できるというマニア涎モノ。
 また、GigabyteはSiSのチップセットを採用し、同社の計画によると、全マザーボードの出荷量の30%をこの製品にするとのこと。どちらも楽しみなマザーになりそうです。
 一時期AGPの動作に不安のあったSoket7のAGPチップセットですが、出荷されてだいぶたつためかかなり安定の域に入ってきていると思います。以前はIntel製チップセット専用と言われたグラフィックスチップi740が動くようになり、Windows98がリリースされたことにより、Windows95のときのような面倒も減りました。
 K6の周波数も350MHzに達しており、ローエンドのペンティアム2と遜色無い勝負ができます。絶対速を求めればペンティアム2に軍配が上がりますが、コストパフォーマンスを考えるとSoket7もなかなかどうして。
 確かに、速度的な面や安定性では互換チップセットメーカーのモノに比べるとインテルの製品は群を抜いています。しかしクロック倍率固定やイレギュラーな周波数の未サポートなど、楽しさと言う面では互換メーカー製品のほうが上ですね。
 馬鹿なコほど可愛い → 不安定なマシンほど愛着が沸く という格言もありますし、ここは一つ、皆様、冒険してもいい頃?

 日本、首位から転落?

 とうとうCD-Rのメディア生産枚数でも日本は首位から転落しそうな気配です。もちろん、跡を追うのは台湾です。実際に、メーカー単体で見た場合の生産量世界一は台湾のCMCマグネティクスで、98年の総生産枚数は6億枚に達すると見られています。
 今年の頭までは月産200万枚と、高々知れた数の生産量だった同社は、春先から急転し月産600万枚へ。当初34だった生産ラインを毎月4~5本増やしていき、最終的には月産1200万枚までに引き上げたいとしています。
 なぜこれほどまでに急激な成長ができたのでしょうか。それには、日本の不況が影響しています。世界のシェアは日本がトップで、ついで台湾でした。両者あわせて80&を越える生産量です。ところが、日本は不況を理由に設備投資を減らし、増産計画にあった工場拡大を延期、需要は止どまる所を知らず、台湾は逆に増産に追い込まれると言う事態に発展したのです。
 台湾製のメディアは品質にばらつきがあり、気を使う所もありますが、なかなか安価で便利です。自分の持っているドライブと相性さえ良ければ殆どエラーも出しませんので、そういったメーカを見つけることをお薦めします。
 ちなみに、CMCというメーカーは、世界最大の3.5インチフロッピーの生産メーカでもあります。

 本日の噂「DirectX7からはVisualBasicからでもAPIをコールできるらしい」」


8月24日
東京地方、久々の晴天

 Dreamcast発進

 マイクロソフトが正式に、セガの次世代ゲーム機「Dreamcast」のOSに関する情報を明らかにしました。これは、8月に行われたゲーム開発者向けのイベント「Meltdown Tokyo98 Summer」での一幕です。
 もっとも、以前から噂されていた通りの内容で、特に目新しいものは無く、どちらかと言えば、仕様の確定と、それの報知に過ぎなかったようにも思えます。
 では、おさらいしていきましょう。
 Dreamcastは、日立製SH4カスタマイズを中核としたWindowsCE機です。このOSからユーザーインターフェース部分(エクスプローラーやスタートボタンなど)を取り除たものに、おなじみのDirextXを搭載した物で、2DグラフィックスのDirectDraw、3次元グラフィックのDirect3D、ビデオ再生のDirectShow、オーディオ再生のDirectSound、入出力を扱うDirectInput、対戦ゲームを行うためのDirectPlayなどを備えています。いずれもDirextX5をベースにした物で、じきにDirextX6を利用できるようにするともマイクロソフトは言っています。
 Dreamcastの中核部(カーネル)は、通常のCEと同様プリエンティブ方式のマルチタスクを採用しており、Windows95/NTなどと同様にスレッド単位でのスケジューリングが可能です。ラウンドロビン方式(すべてのスレッドに対等な時間を与える)ではなく、プライオリティ方式(優先順位順にスレッドを処理する)でタイムスライスを刻みます。また、4kバイト単位でのページングも可能となっており、本格的なOSに仕上がっています。
 また、オーバーヘッドを極力排除するため、OSおよびDirectXはSH4用にアセンブラで書き直されています。また、メモリを極力使用しないように、使用しないモジュールはロードしないようにできています。たとえば、ゲームに対戦機能が無ければ、DirectPlayは必要ない訳で、それらを読み込まなければ数100kバイトのメモリが節約できるという訳です。カーネルと、描写に必要なDirectDraw、それにいくつかのモジュールを読み込んだ場合の最少容量は400kバイト。また、すべてのモジュールを読み込んだ場合は1.2Mバイトに達するそうです。メインメモリが16MBですから、この800kバイトの差は大きいかもしれませんね。
 また、CDからOSのモジュールをロードする機構を備えており、DirextXのバージョンを上げたり、カーネルそのもののバグフィックスを行うことができるようです。これらは、CDをロードするタイミングで自動的に行われるので、ユーザーはそれらを気にする必要はないそうです。
 画面の描写は、全てDirectDrawを用います。Windows95同様GDI(グラフィック・デバイス・インターフェース)も備えていますが、これは、フォントのロード/アンロードに用いるだけで、画面の描写には寄与しません。3Dの処理はDirect3Dを使用します。Direct3Dには低レベルのImmrdiateモードと高レベルのRetaindedモードがあるのはご存じだと思いますが、Dreamcastでは低レベルのImmrdiateモードだけを使用します。速度向上のために余計な物は一切積まないようですね。
 それと、モデムを標準装備しているDoreamcastならでは。インターネットに接続するためのWinsock1.1やhttp、pppなども標準で備えているようです。これならば、WindowsNT4+SP3 にVisualC++5.0 + Dreamcast OS SDKがあれば、簡単なブラウザとかも作れそうです。(というか、これだけあれば、ゲームも制作できる)
 きっと、Doreamcast向け同人ゲームとかも山ほど出そうな気がします。コミケやパソケが楽しみです。

 iMac発売

 アメリカでは無事iMacが発売されたそうですね。
 各種速報を読んでいると、まあ、その売れ行きはすさまじかったと言います。ハードウェアの発売で深夜0時に店をあけさせたのは、iMacが初めてでしょう。
 売り上げる個体数が大きければ大きいほど問題も表面化する物で、様々な報告も上がっているようです。しかし、Windows98の「プロダクトキーが入力できない」というようななんとも間抜けなミスではなくて、新デバイスに対する認識と言うか、対応と言うか、そういった未整備の部分が見えてしあっただけと言う気がします。
 FDDもない、シリアルもパラレルも無い、そんなMac。拡張スロットすらない。まあ、そんなものはLANで繋がったマシンや、USBで接続したモデムやプリンタがあればいいだけのこと。ただ、市場という名前の実験場でテストが終了していないUSB(うーん、凄い比喩だけど、事実)整備され切れていないドライバ。これらは時間が全てを解決してくれると思います。いわば、いまiMacを手に入れている人は全て「人柱」です。初代98NXを手にした人たちにUSBの洗礼が待っていたように、iMacにも同様の雷が落ちたのです(笑)
 雷は地上に落ちると地中にリンを発生させ、土壌を肥沃にします。さて、Macユーザーのすそ野は広がるのでしょうか。Appleの業績回復の要となったG3。そして、シェア復活の要となるかiMac。
日本での発売は8月29日だそうです。

 本日の噂 「PC破壊週間再び。千歳のPC再び」


8月22日
そろそろ、梅雨前線が秋雨前線と呼ばれるのかな?

 整備されつつあるLinuxのDB

 インフォミックスってご存じですか?
 一般PC系のユーザーさんにはなじみが薄いかもしれませんが、UNIXの世界では有名なDBをリリースしている所です。オラクルや、サイベース、SQL-Serverは聞いたことがありますか? インフォミクスも同様、老舗のDBベンダです。
 そんなインフォミクスが新しいパッケージを発表しました。「INFORMIX-SE for Linux」です。なんで、このコラムでこのようなモノを紹介するのか? それは簡単、このシステムが無料で入手できるからなんです。もともと、このパッケージは小規模システム向けの開発用で、メッセージ類を日本語化するパッチや、C言語にSQLを埋めこむためのプリコンパイラなどを含んだものだそうで、OSとコレさえあれば、本格的なDBシステムが構築できてしまうと言う優れもの。素人がいきなり手を出すには難しいかもしれませんが、ある程度経験を積んだ方がInformixを評価するのには最適ですよね。また、こういったシステムを勉強したいって方にもいいかもしれません。
 インフォミクス社がサポートするのは、OpenLinux1.2、SuSE Linux5.2だそうです。決してこれ以外のディストリビューションでは動かないのではないので、他のLinuxセットでも大丈夫だと思います。また、RedHatLinuxもサポートされるようです。
 このパッケージは、開発に際してのライセンスは無料ですが、技術サポートを受けたい場合は、開発者は1ユーザあたり2万5千円、システムを構築した場合(開発が完了し、運用のフェーズに移行した場合)には、1ユーザあたり4万円のライセンス料を必要とします。最小単位が3ユーザなので、最低価格は12万円と言う計算になります。
 これを安いと見るか、高いと考えるかは、貴方次第...

 新世代PHS

 パーソナルハンディフォンシステム。PHSの正式名称です。家庭内で使われているコードレス電話を基に発展改良されたシステムであります。携帯電話は、自動車電話に端を発するシステムで、用途の違うモノです。
 これらが同じ物として扱われ、同じ土俵で争っている日本は、非常に希有な状況下に置かれています。安さを売りにだしたPHSは通話領域を広げるためのアンテナを増やすために苦境においこまれ、逆に携帯電話は加入者増によって、価格が下がり、PHSと十分勝負できるところまで着ました。携帯電話のアンテナは、1本で半径10Km程有り、収容チャンネルも1000程度と、PHSの500m、3チャンネルと比べようもありません。また、アンテナの範囲と形式の違いから、PHSでは高速でのハンドオーバーに失敗する(30~40km/hぐらい?)のに対し、携帯電話は、新幹線の中でも通話できます(不安定ですが)
 PHSのアンテナは、3社バラバラで共通に使えないのが、まず失敗だったと見て間違いないですね。加入者も毎月減少しているようですし、NTTパーソナルはNTTdocomoに吸収されてしまいました。(携帯/PHS複合機をだすようです)
 では、何がPHSに有利なのか。一つは音質。PHSは携帯電話よりも後に規格されたため、同じフルレート端末でも音がいいです(ツーカーはフルレート、docomoはハーフレート。フルレートの半分の帯域で通信するので音が悪くなる半面、基地あたり同時に通話できる人数が増える) 一つは転送レート。9600bps程度しかでない携帯に比べて32kbps通信できるPHSはPDAなどに組み込まれていき残って行くものと考えられます。
 今回新たに策定された規格がそれを物語っています。来年からスタートする予定になったのが64kbps通信。現在32kbps(実効29.2kbps)の通信を一気に倍にしてしまうものです。もともとPHSはISDN回線の64k×2を32k×4として、4チャンネル確保し、その内の一つを制御用に転用したものです。ですから、64k化はそれほど難しくないと思われます。これを使用するためには、新規格対応の電話機、カードを使用する必要があります。
 また、同99年中に最高速128kbpsに移行するとも言われ、PHSはデータ通信端末として生き残りをかけようとしています。

 Quake3発売決定

 DOOM、QUAKE、QUAKE2と大ヒットを飛ばしてきたID Softwareの3Dアクションゲーム。毎回、新しい描画エンジンを搭載し、これらのゲームを満足に動かすために、毎年PCをアップグレードしている人も多いのではないでしょうか。(かくいう私もその一人)
 これらのエンジンは公開され、様々なゲームに使われています。たとえばDukeNukem。有名になり過ぎて映画化まで果たしましたが、これは、DOOMの描画エンジンを用いたゲームでした。
 Quakeでは本格的な3Dエンジンを搭載し、今まで平面的だった3Dゲームに新風を巻き込みました。そしてQuake2ではそれにさらに磨きをかけ、細かな奥行き感や、フロアの段差などまで表現しました。DOOM酔い、Quake酔いという現象にあった方も多いはずです。
 今回発表されたQuake3は、滑らかな曲面を表現(今まではほとんど直線で表現されていた)したり、きめの細かなテクスチャを貼ったりと、一段とリアルな描写が可能になっているといいます。そして、対戦部分も強化され「デスマッチ」と呼ばれるインターネット経由のマルチプレーヤー機能も今まで以上に楽しめる物と思います。
 発売は来年(99年)中だそうです。果たして、Diablo2とどちらが速くリリースされるか楽しみです。

 本日の噂 「千歳は忙しくて更新がままならないらしい」


8月13日
お昼は焼肉(るんるん)

 望みをつなげるCD-ROM

 いやー、CD-ROMっていったいどこまで速くなるのでしょうか。現在、私が知るかぎりでは、AOPEN製の40倍速と言うモノがあります。これは、毎秒6MBという転送速度にもなるんです。一昔前のHDDよりも速いんですよ。もう、ビックリです。
 宮沢りえのCM、そして、東京ドームを借り切り一大イベントを行った富士通の「FM-TOWNS」(もう知らん人も多いのだろうな)が世界初CD-ROM標準搭載機であった訳ですが、その当時の速度は等速。音楽CD(CD-DA)を読み込む速度と同じだった訳です。これは、毎秒150kBでした。ちなみに、初代TOWNSのCD-ROMドライブは、使用中にふたを開けると凶器のように回転したCDが飛び出てくる凶悪な仕様でした。「チャクラムぅ」と叫びながら、どこまで遠くに飛ばせるか競いませんでしたか? そうそう、アクセスタイムは500~600ミリ秒ぐらいでした。
 そんな頃から言われていたのが「CD-ROM高速化頭打ち説」当初は、6倍速あたりが限界であるといわれていました。あまり速くメディアが回転を始めると、微妙な重さのずれから振動を始めてしまい、読み取りが困難になるからです。また、仮に読めたとしても、膨大な量の信号が流れることになります。CDの内容にはパリティなどとは比べ物にならない程複雑なエラー訂正チェックが設けられており、CD-ROMドライブは読み取ったかデータが正しいかを確認しなくてはいけません。これを処理する程高速なDSPが無かったのも原因です。
 CD-ROMドライブが普及するにつれ、CDに印刷されるラベルのバランスが改善され、強力にCDを掴むことによりブレを少なくするなど、徐々に対策が施され、ついには12倍速に達するほどのドライブが出来上がりました。この頃には、シークタイムは120ミリ秒ぐらいまでに短縮されていたと思います。

 まだまだいくぞ

 CDは「線速度一定」と言うフォーマットを使用しています。ちょうどレコードのように渦巻のようなトラックが有る訳です。そして、そのトラックを読み込む速度は常に一定です。逆を言うと、内側を読む時は、回転速度を上げて、外側を読む時は回転速度をあまり上げなくてもいい訳です。
 CDは内側からデータを書き込みます。(外側から書いていたのでは、8cmCDシングルが作れない)速度が上がってくると、内側を読むのがだんだん苦しくなってきます。
 腐心したメーカーは、内側は12倍速のまま。外側に行くに従って速度を上げていく(実際の回転速度はあまり変わらない)という方法が使われはじめました。そして現在の主流でもあります。30倍速のCD-ROMドライブまでは、案外さっくりと来たような気がします。SCSiアダプタで有名なアダプテックは、12倍速CD全盛のころには50倍速まで耐えるDSPを開発していました。誰しもが夢に思えた速度です。
 30倍を越えたあたりで本当に振動対策が必要になってしました。CDを固定する部分に重りセンサを付け軽い方へ打ち消す程度の重りを乗せることにより、ブレをなおすドライブが出はじめさらに速度が向上していきます。
 現在では、44倍速の開発が終了しているそうで、48倍速の製造準備も着々と進んでいるようです。噂では60倍速のドライブも開発中だそうで、DVD目前に控えた今の時代、どうしてそこまでするのかと考えたくなります。
 一番読み込み比率の高い最内周部の速度は、そんなドライブでも、おおよそ14~16倍速。一昔前とほとんど変わっていないのです。シーク速度は70ミリ秒を来るとことまできました。

 一風変わったモノ

 そんな中で面白いなと思えたのがケンウッドの作ったドライブ。CDに対してレーザー光を複数当て、同時に複数トラックのデータを読めると言うモノです。(少し前のDOS/Vマガジンなどに載ってましたよ) 平行に読み取った内容は、一旦バッファに溜められて、そこから順次データとして送られると言う仕組みです。このドライブなら、最も内周でも40倍速。大外でも40倍速と、安定した速度で読めるのが特徴です。いまのところATAPIしかないようですね。SCSI版がでれば迷わず買います。ケンウッドさんの人、見てたら出してください。お願いします。

 どうしてメーカーはこれほどまでに実用にならないような速度まで上げていったのでしょう。
簡単に言ってしまえば「売れる」からです。ほとんど同じ工場のラインで、モーターや、DSPが変わるだけで作れるドライブは、殆どお金がかかりません。でも、新製品としてXX倍速と言われると、メーカーもユーザーも納得してしまうのです。60倍速では、毎秒9MBものデータになります。CDからこれほどのデータを必要とするモノなんて、ほとんど有りません。20倍速程度のドライブから60倍速へ変えても、アプリケーションのインストールが数秒速くなるだけです。
 それよりも、消費電力や、モーターの振動、トレイの形状、ピックアップの精度など、そういった部分でドライブを見る目を付けた方がいいと考えます。
 それにしても、5インチのむき出しのメディアで9MBも出せるんだから、HDDももう少し速くなってもいいと思いませんか?

 とりあえずCDの高速化競争は、ここら辺の数字と打ち止めになるのではと予想できます。簡単なことです。2000年を越えると、主力がDVDへと移行していくからです。もちろん、「x倍速DVD発売」というキャッチコピーがなびいていることに疑いを持つのはいないでしょう。等速DVDは基本的にCD-ROM7倍速相当になりますから、60倍速のCD-ROMが出ている頃には、8倍速DVDが存在していてもおかしくないのです。そして限界は12倍速ぐらいだと言われ、気がつくと20倍速がでて... うーん、いったいいつまで続くのだろう。

 本日のキーワード 「新携帯システムcdmaONEの加入者は、2週間で2万回線」


8月12日
世の中はお盆休みらしい

 やるなマクネリ

 ネットスケープが、同社のブラウザ「ネットスケープナビゲーター」の無償化、ソース公開をしたのは記憶に新しい所です。この英断に対して、賞賛の拍手を送られた方も多かったのではないでしょうか。もともと売り上げの多くをサーバー部門に依存していたネットスケープは、ブラウザの切り離しによる売り上げ低下よりも、知名度やイメージの向上を図った方が得策と判断したのだと思います。それに、製品版を買っても5000円程度でしたし、ベータ版は試用可能で、期限がくるときには、また次ぎのベータ版がリリースされているという状態でしたから、実質無料みたいな使い方をしていた人も多いはず。
 マイクロソフトの強引な戦略に屈しないため、こうやって日夜戦っている企業もあるのです。
 そして、その仇敵であるサン。UNIXベンダーの雄として君臨する会社ですが、同社もやはりすばらしい決断を行いました。UNIXの血を感じると言うか、フリーソフトの精神が根づいているというか、とにかくこれには驚きました。
 「Solarisの無償化」です。もちろん完全にではなく、非営利目的に限る、という名目でライセンス料を無料にするそうです。大学での研究や、個人的利用に関して言えば、タダという訳ですね。
 Linuxなど、いま、FreeUNIXはブームになっています。少し古いマシンにUNIXを入れて楽しんだり、サーバーにしている方が多いと思います。特にLinuxは凄い勢いで増加しており、オラクルも、そしてインフォミクスやサイベースなどのDBベンダもLinux版を発売する(または予定が有る)ようです。
 SUNも、基本的にはハードウェアで採算が取れるからなのでしょうか。それとも、Solarisの底辺のユーザーの拡大による層の拡大を狙ったものなのでしょうか。
 来年から新システムUltraSPARC-3へと移行するSUN。シリコンバレーから生まれたベンチャーの代表としてこれからも頑張ってほしいものです。

 ついに発売されるT2R4

 以前お伝えした、米ナンバーナイン・ビジュアルテクノロジーズの開発したT2R4(Ticket To Ride 4)搭載の新ビデオカード「レボリューション4」がついに発売されるようです。
 チップ単品の性能はメーカーから公示されていたものの、実際のベンチマーク値や、他のカードとの対比が無かったため、いまいち謎に包まれたカードでしたが、ようやく製品レベルのサンプルもできたのか、具体的な発表が有りました。
 前作T2R譲りの高速な2Dに、さらに高速化した3D機能。3D WinBench98の値は実に「950」! この数字を鵜呑みにするのであれば、かの「VooDoo2」よりも速いことになります。(VooDoo2は850、G200が800程度)
 とまあ、あてにならないベンチの話はさておき(笑) ビデオカードと言うものは発売まで結構な誇大表現が多いものです。MatroxのG200というチップも、発売までは「VooDoo2」に迫る速度! 一部凌駕している! などと噂が流れたものの、実際の製品ではそこまでの性能ではありませんでした。(もっとも、Matroxの製品は昔からCPUパワーに依存する癖が有るのでなんともいえませんが)
 それにアヤシイのが「Image128」に始まる「Revolution」シリーズは「ベンチマークの値が異常に良い」という特性(笑)があるのです。どう考えても、特定の処理系(ベンチマークソフト)に依存した処理ロジックを組んでいるとしか思えません。
 買われる気があるのでしたら、製品が巷に出てから回りの評価を直に聞いてからのほうがいいと思います。NTで使う(OpenGL主体)、VRAMが16MB欲しいというのであれば、選択肢の一つとして面白いかもしれません。

 ありがとうございます

 このwebページも、もうすぐ5000ヒットを迎えようとしております。
 皆様のご愛顧のおかげです。本当に感謝感謝です。
 4月に開設して以来、丁度4ヶ月目。換算すると(自分自身のアクセスを含めて)1日に41.3回の来訪が有ることになります。あんまり宣伝していないんですけどね。
 記念に、栄えある5000ヒット取得者にはプレゼントを用意しました。詳しくはWhat’sNewを参照してください。サウンドブラスタや、m3Dなど、千歳のお古と言うか、あまり物ですが、使えない品物ではないので、それなりに利用価値は有ると思います。
 アクセスカウンタの5000ヒットをキャプチャリング(PrintScreen)して千歳まで送ってくださいね。

 死にかけ

 昨日、夜遅く帰宅すると、部屋から異音が...
 「ウィーン、が、がががが、が。キューン、ウイィーン、が、がががが、ががが」
 別にへんてこりんなアイテムのスイッチが入っちゃった訳じゃないんですけどね(笑) 音の出もとを探してみると、パソコン通信用のHOSTにしているPC9821からではありませんか。完全に、モーターのベアリングが逝ってしまって、なんとかスピンドルしているような音。先日の冷却FAN増設のせいで電圧が足りなくなったと思いきや、FDDから電源をとって、FDDよりも消費電力は小さいのにそんなことは考えにくい。うーん。
 試しに、メインマシンのAT互換機からクロスケーブルで接続してみると、一応BBSは機能している様子。LOCALからLOGINしても問題は無し。BBSを終了させてDOSへ戻ってみても大丈夫。HDDのスピンドルモーターが死んでいる訳ではなさそう。
 やっぱりFANらしい。
 変に負荷のかかった状態で使用しつづけると、ケーブルが熱をもって火を噴く可能性があるので(前回シリアルケーブルで体験済み)とりあえず電源を落としておく。
 夜中だったので、筐体を開けて内部の確認まではできないにが残念。週末まで我がパソコン通信BBS「FreeHouse」はお休みです。家帰って、火事になってて、火元が私の部屋で、しかもそれがパソコンだったりしたら、洒落にならんですからねぇ。

 本日のキーワード 「iMacの受注は1週間で15万台。米では15日0時に売り出す店も」


8月10日
東北地方はまだ梅雨明けを知らず

 部屋の模様替えをしました

 部屋と言うよりは、パソコンのケーブリングレイアウトを変えたと言うのが正しいかも。全然家具類の移動はしていなかったりします。
 私は、絵にかいたようなものぐさなので、自分の居場所を中心に、手が届く範囲に物が集中すると言う癖が有り、自分でも辟易するぐらいなのですが、これがどうも治らない(笑) まあ、今週の土日の関東地方、なかなか涼しくて、車を洗うか(夏の洗車は気を使うので、曇り空の涼しい日は貴重なのです)、部屋の掃除かと考えあぐねていた訳です。
 いろいろやり残していたこともあって、今回は部屋の模様替えを決行した訳です。

 9821冷却能力増強

 部屋の掃除が終わって、床に膨大な空き面積が出来上がると、そこは一変して作業場となります。最初に行ったのは、我がパソコン通信BBSのHOST局となっているPCの改造です。
 機種は、NEC製のPC9821As/M2という名機も名機。発表と同時に予約を入れ入手した思い入れのあるヤツです。CPUはオーバードライブソケットにDX4-100MHzをいれメモリもほぼMAX(とはいえ14.6MB)状態。これが熱い熱い。普段使う分にはそんなに気にならないのですが、HOST局として24時間稼働ですから、寝苦しい夜に熱暴走でもしたらそれこそ悲惨です。
 以前、こんなこともあろうかと、40mmのCPUに付けるような薄型のFANと、55mmの極小ケースFANを購入していたのです。(使えそうな部品は予め買っておき、分類しておくと便利ですよ)
 98のケースを開けます。まずは、電源の確保です。
 この98はM2というグレードで、今は珍しい5インチドライブの2機搭載というものです。当時は2機必須のゲームも多かったため重宝していましたが、今となっては無用の長物(当時は3.5インチの外づけ2ドライブもあった)です。最悪の場合の起動ドライブに1機有ればいいので、2機目の電源を流用することにします。この機種は、ファイルベイなどが基板から電源を供給するタイプのため、通常の増設用電源コネクタというものが存在しません。ですから、既存のものをばらす必要があったのです。
 用意していたのは、12V仕様のFANです。98は、一般的なAT互換機と異なり、12Vと5Vの線が逆転しています。(注意NXはそんなことないと思います。確認しているのは古い98だけです。鵜呑みにしないでくださいね) 残念ながらテスタなぞ持ち合わせていないので、実際に結線して電源を入れてみてFANの動きを観察することにします(5VFANじゃできない芸当ですな)
 一応、逆転していないかもということで、赤線と黒線(グランド)につないでみます。動くにゃ動きますが、風はほとんど出てきません。やはり、5Vの様子。反対側のオレンジ線と、黒線につなぎ換えると... おおう、予想よりもいい風量。コレなら実用になりそうです。
 5V線をビニルテープで封印すると、12V線の延長です。これまたいいかげんなケーブルを引っ張ってきました。どうせ流れたって0.2A程度です。(0.15Aと0.06Aぐらい)この程度でケーブルが耐え切れなくなるとは思いません。CPUボックスの辺りまで引っ張ってきて、FANを適当に配置します。吸気&CPU冷却用をケースの内側にアロンアルファ止め。わざわざネジ穴なんて当てる気はしません。それほど強度を必要としないので接着剤でOKです。
 次にCPUカードを引き抜き、CPUボックス内部循環&メモリ冷却用FANの設置。そうそう、当時の98は、CPUはMacみたいなドーターカードに配置されてました。メモリも専用増設コネクタが有って、そこに差すようにできているのです。高価なマシンでなければできない芸当ですね。
 さて、ここで電源ON。
 「ありゃ」
 98特有の「ぴぽっ」という音すらしない。これが鳴らないのは、かなり致命度の高いエラー。POST(PowerOnSelfTest)すら実行できない証拠です。メモリエラーやデバイスのエラーの場合、この「ぴぽっ」という音が「ぴぴぴぴ」だったり「ぴーーーー」だったりしてその障害を検知できる訳です(何度か経験あり)
 FDDのケーブリングに間違いか? もう一度差しなおししてみます。
 再度電源ON、やっぱりダメです。
 もう一度98を確認してみると... CPUボードがマザーにきちっと刺さってないじゃないですか。CPUが繋がってないのに起動するわけがない(笑)これをちゃんと差し込んでみたら、あっさり起動しました。
 ケースを元に戻し、完了です。あとは、所定の位置に戻して、上から吸音マットを被せるだけ。枕元にあって、結構気になるので、こういうのも有りかな、と。吸気と排気口さえ塞がなければ、OKですから、マシンがうるさいなぁと言う人はおためしあれ。

 AT互換機の整理

 続いては、メインマシンの整備です。Windows98のインストールチェックのためにやたらとデバイスを繋いでいたので、それらの整理です。
 現在、ISAバスにはローランドのSMPU(MIDIインターフェース)、サウンドブラスタ16PnPの2枚、PCIにはAHA2940AU(SCSIカード)とSoundPro PV730(サウンドカード)、m3D(PowerVR 3Dアクセラレーションカード)、AGPにはMillenniumG200(VGA)と有る訳です。
 こんなには要らないので、SMPUとSB16、m3Dを撤去。これらカードを、このWebページ5000ヒット記念のプレゼントにしたいともいます。やっぱり、焼けただれたフラットケーブルなんて要らないですものね。
 ついでにクロックアップ。うちのMVP3マザーはどうも100MHzで安定しないため(BIOSのアップデートしてもダメ)83×3=250MHzで運用しているのです。以前は、66×3=200MHzまで落としていたのですが、コレじゃ、さすがに新しいマシンに変えた意味がないので、いろいろ試行錯誤した結果、K6-2 300MHzは83×4=333MHzで安定することが判明。DirectX6と組み合わせたファイナルリアリティでは、どうにか3.00の大台に乗るようになりました。P2&VooDoo2には敵いませんが、まあ、必要にして十分という感じですか。

 ケーブルの整理

 うちはケーブルが多いです。
 もーいやになるぐらい。
 何故かと言うと、モデム2台、TA、プリンタ、MIDI(88VL & 88Pro)と、ステレオからのIN、OUT、TVチューナーからのIN、OUTなどなど、デジカメはシリアルケーブル接続とMIDIケーブル併用だし、電話は2台あるし、ATと98もクロスケーブルで繋がっているのです。(前はLAN接続だったから、LANケーブルもあった)
 また、PCの音はPCスピーカーだけでも出るようにしてあるし、アンプを通して、部屋のスピーカーからも鳴らせるようにして有るのです。そしてそのスピーカーケーブルは、(あまり通したくなかったけれどスペースの都合上)PCの背面をすり抜けて、4台のスピーカへと繋がっている訳ですね。(2Chの似非サラウンド状態)
 なんというか、「あんた、ばかぁ?」とか「ばかばっか」と呟かれてしまいそうな部屋であると思いますが、そんな部屋も、結構きれいになるモノですね。
 あ、そうそう、今度SMPU64を買うと、USBという文明の利器を導入しなければなりません。ああ、またケーブルが増える...(エンドレス)

 本日のキーワード 「三菱、最速のジオメトリエンジンIMPAC-GEを発表」

 


8月6日
暑い日が続きますね

 すっかりご無沙汰

 いや、申し訳ないです。すっかり更新が滞っていました。
 スタートは、NECがダイレクトラムバスDRAMのサンプルを出荷と言う話から。
 RDRAMは、Intelの示すロードマップの次世代メモリとして本命視されているもの。もともとはアメリカのラムバス社が開発した技術で、Nintendo64などに採用されているのでご存じの方も多いと思います。ラムバスメモリは、SDRAMのようなバス同期型とは異なり、プロトコル型で、少ない配線で高速に動作可能と言う特徴が有ります。ラムバスは400MHz駆動、毎秒800MBという転送能力が有ります。そして、PCに採用されるダイレクトラムバスは配線を若干増やし、駆動周波数も800MHzと高速。帯域は毎秒1.6GBというすさまじいものとなっています。
 今回NECが作ったのは、72メガビット品(従来のDRAMとは構成が異なるので、容量が微妙に異なるのです。パリティ付きのDRAMみたいなものです)で、これを8コ使った64MBのRIMMです。なんと、0.22ミクロンプロセスと言う加工されいるのです(一般にDRAMは構造がパターン化しやすいのでCPUなどよりも一段と細かなプロセスで製造することが可能です)
 NECは、実は世界有数のラムバスメモリメーカーです。前述したNintendo64もそのほとんどがNEC製と言われています。メモリ価格急落で利益の確保できないメーカーは、こういった新世代メモリに希望の光をたくしたいのでしょう。NECも先手を打つことでシェアを確保しておきたいものと思われます。
 しかし、こう新しいものばかり出てくると、PCの買い替えのタイミング見極めが、ますます難しくなりますね。

 本当に壊れているの?

 お次ぎはIBM。
 サービスサポートに送られてくる「故障したハードディスク」。実はこれ、半分はどこにも壊れた形跡のない、動くハードディスクなのだそうです。そこで、郵送する手間ヒマや、メーカー内でのチェックの軽減を目的に開発したのが「ドライブフィットネステスト」。OSが正しく動作していない状態でも動作し「欠陥が有る」「まもなく動作しなくなる」「衝撃によって破損している」「異常はない」の4つのレベルで返答するのです。
 これは、通常使用しない区画にプログラムを入れておき、あるコマンドを投げると、2分ほどかけてチェックをし、モニターに結果を表示すると言うもの。SCSIのHDDの一部(ハイエンド系)には以前から自己診断の機能が内蔵されていましたが、あまりお目にかかるものではありませんでした。
 しかし、コレならば、ユーザーさポートに出したエンドユーザーが、オペレータの指示に従ってHDDのチェックを行うことができ、簡単確実。DELLや、HPなどのメーカーもこのステムの採用を予定しているのだとか。IBMが早く規格化して、全てのHDDにこれが搭載されれば、ジャンク市などで買ってきたHDDのチェックが楽でいいですね(笑) あ、事前にショップの人がチェック入れて「異常なし」は値段が高めに、「まもなく動作しなくなる」は、格安、「欠陥、破損」はただ同然で売られるのかもしれませんね。

 ムーアの法則は守られる?

 ムーアの法則と言うのは、Intelの会長だったムーア氏の言葉で「PCの性能は18ヶ月ごとに倍になる」というもの。
 製造プロセスがどんどん微細化して、新しいアーキテクチャが模索され、この言葉は今まで守られてきました。そして、技術者の間では、その傾向は、2005年あたりまでは順当に行くのではないかというものでした。
 今回、IBMが開発した技術は、半導体の電気的特性を向上させると言うもの。シリコンウェハースの上に配置されたトランジスタを酸化物の絶縁皮膜で被ってしまうのだそうです。どういった効果が有るのかと言えば... 回路の中を走る電気は、サーキットを全速力で走る車みたいなもので、トランジスタとの接点や、急激なカーブでは、電子の車は曲がりきれずにコースアウトしてしまうのです。この皮膜を被せると、ガードレールを置いたコーナーみたいなものでしょうか。曲がりきれなくてもなんとか曲がっていける。そんな状態になるのだと思います。
 電子の車がコースアウトしていくということは、無駄な電気がそこで消滅して熱に変換してしまうという訳で、この技術を使うことによってまず、省電力化が図られます。熱が発生しにくいということは、それだけ高速化が望めるということで、これも大きなポイントの一つです。
 この夢のような技術「シリコン・オン。インシュレーター」は、15年も前から模索されてきたものなのです。ただし、技術的な問題や、コストから今まで見送られてきたのです。IBMは、既存のラインにほんの少しの変更でこれを達成できるといい、今までのプロセッサとほとんど変わらない価格で、より高速な、より省電力なものを提供できるといいます。
 試算では、同じ速度のプロセッサ有れば、電力は1/3に。これで、いかに無駄な電力がCPU内部で消費されているかが分かりますね。そして、最大クロック数は35%も伸ばせると出たそうです。言い替えれば、400MHzのペンティアム2は、何もしなくてもこの技術を利用するだけで500MHzまで駆動周波数を向上させる事が可能、というわけです。
 いつごろ実用化されてくるか分かりませんが、近い将来、すべてのプロセッサはコレを当たり前のように使っているのでしょうね。
 IBMは、まず、省電力をいかし、携帯電話ななどの組み込みプロセッサや、PowerPCなどに採用していくとしています。

 本日のキーワード「明日、SMPU64入荷」

 


当ページは「千歳忍」の独り言です。
極力真実に基づいて記述するようにしていますが、当方の思い違いや表記の方法によって一般的な解釈と異なる場合が有ります。意見や訂正の要請は大歓迎です。また、書いてほしいネタも募集しています。その場合はこちらまでどうぞ。

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