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千歳忍の独り言

なんでも解説!

もくじ

1998年 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 > 1999年

9月7日・・・・・(コラム)PCI-XとミニPCI & 分からん人すまんネタ
9月8日・・・・・(コラム)ビルゲイツの映画、Rage128、TIの微細プロセス
9月9日・・・・・(コラム)メモリの価格、サイリックスの反撃、Beのアップデート
9月10日・・・・・(解説)G200をクロックアップ、TNTはすごいよ、コナミのキャラ路線
9月11日・・・・・(解説)光メディアについて、そのほかちょっとトピックス
9月13日・・・・・(コラム)千歳のアクセスカウンタ、世界最少のドライブ、クリントン
9月14日・・・・・(コラム)また着るPC、格安専用線はいかが?
9月15日・・・・・(コラム)ドメインチェック & 新星MPMAN
9月17日・・・・・(コラム)物欲大王の片鱗を見る。新液晶TFTとIntelの来年
9月18日・・・・・(解説)低温ポリシリコン液晶の低温って何が低温なの?
9月24日・・・・・(解説)次の携帯電話、MSの企み


9月24日
午後から晴れ間が見えてきました

 携帯電話の行く末

 NTTdocomoから、新しい携帯情報端末が発売になるそうです。名前はなんと「Dialo」あああ、品名に「b」の文字を入れてーっ コレ絶対開発者にDiabloにはまった人がいるって感じ。
 そんなことはさておき、そのDialo。実はブラウザ一体型の端末なのです。形状は、J-PHONEから出ているヤツそっくりで、ダイヤルのボタンなどがなくタッチパネル仕様の液晶ディスプレイ。電話掛ける際のボタンや、ブラウスする時もここを使います。HTML2.0相当ということで、フレームもOKだそうです(どのフレームを出すか選択して、単一のフレームのみの表示です)
 もちろん、インターネットメールの送受信もOKで、プロパイダと契約していれば、10円メールだけじゃなくて、普通のメールもOKだそうです。

 メールの読み書きはPCで行って、メールの到着は携帯で知る、そんな時代は既に始まっています。例えばJ-PHONEのSkyWalkerサービス。これを契約すると、電話番号@skywalker.ne.jpというようなメールアドレスを持つことができ、このアカウントにメールが到着すると、携帯にその旨を通知してくれるという訳。
 電話の即時性、メールの保存性、そういったものを兼ね備えた新しいサービスだと思います。

 docomoは複合携帯端末に力を入れています。
 もうじきに携帯電話+PHSを出してきます。ポケットベルも統合してくるでしょう。
たメーカーに比べて契約回線の多いdocomoは、その帯域確保に不安が有ります。ツーカーのメーカーが音質の良さ(フルレート)や接続性の良さをセールストークにしているのに対し、docomoはエリアのカバー率で勝負するしかありません。
 同一端末でPHSと携帯の機能を持てば、PHSのカバー地域では音質の良いPHSを、そこからはずれた時や、アンテナに余裕がない時はは携帯電話モードで利用できれば、見なし通話時間や待ち受け時間を飛躍的に伸ばすことが可能でしょう。使い勝手を向上する手段として、複数端末での同一電話番号、PHSと携帯の同一電話番号の認可なども検討中だそうです。
 これがうまくまとまれば、非常に使い勝手の良い携帯になるかと思います。

 しかし、これが長く続くとは思えません。
 関西九州地方の方はおわかりだと思いますが、CDMA-ONEという新しいタイプの携帯電話サービスがスタートしています。
 CDMA方式と言うのは、次世代の携帯電話通信方式。アメリカのベンチャー企業が開発し、全米での使用が決定されています。現行のNTT方式と比べて、速度的にも4.4倍と速く、通話品質も高いのが特徴です。(実際のデータ通信は14400bpsあたりで止めるようですが)
 単一の基地局とだけではなく、同時に複数の基地局とやり取りするので、通話が切れることなく安定しており、また、建物の影などにも強いと言われています。
 今までの形式とは異なり、NTTの推すW-CDMAを迎え撃つ形でセルラー(IDO)グループが先行するのが、このCDMA-ONE。NTT方式に頼っていてはNTTに勝つことはできないという理由でスタートしたものです。ローバルスタンダードを先取りしたと言っているわりには、他国とほとんどローミングを行わないと言う不思議な仕様に首をかしげます。(ローミングとは、同じ電波方式がある国や地域の電話会社同士が、お互いに携帯端末を使用できるようにする事)ワールドカップが共同開催されるという韓国とですら2002年までローミングしないと言う現実に、少しいらだちすら覚えました。
 NTTが2000年頃スタートさせようとしているのがW-CDMA。CDMAを独自に改良し、更に性能を高めた物で、再び国内独自企画になる可能性があります。海外ではローミングできるのが当たり前なのに、ここら辺が島国日本のらしさなのでしょうか。
 2年もすると、ほとんど現行のシステムが2GHz帯のCDMAへ移行を始めます。
 残った800MHz帯、1.5G帯をどう扱っていくのかも見物です。モバイラーの皆さん、よーく注目していきましょう。

 WindowsUpDateって一体

 また、Microsoftが企んで(笑)いるようです。
 Windows98に新搭載された機能の一つにWebを用いて、システムをチェックし、パッチや壁紙などをダウンロードできるWidnowsUpdateというものが有ります。コレを利用して、逆にMicrosoftから新機能ややセキュリティホールを塞ぐパッチがリリースされたことを知らせる機能を追加すると言うのです。
 言い替えれば、Microsoftから自動的に「いらない物まで送ってくれるかもしれない」非常におせっかいな機能だと思うんです。なんというか、当てても役に立たないパッチや、安定しないバージョンアップされたりするのは苦痛な訳ですね。そういったことに詳しくない一般市民に方々は、ついつい信用して「ダウンロードしますか?」「はい」なんて答えちゃったりする訳ですよ。そしたら延々とIE4.01SP1なんかがダウンロードされちゃったりして。しかもフルセット版。
 いやー、あそこはやりかねないなぁ。そんな気がするなぁ きっと苦情が殺到するんだろうなぁ。皆さん、忠告はしました、気をつけましょう。
 自動配信でウィルス混入とかしたらどうなるんでしょう。「WindowsNTが軍用艦をとめる」どころの話じゃすまないですね > Microsoft

 本日のキーワード 「ドリームキャスト1週間の発売延期11/27がXデー」


9月18日
九州に台風が近づいています

 低温ポリシリコン液晶

 当初、デジタルスチルカメラの液晶として一般にお目見えした「低温ポリシリコン液晶」ですが、製造のラインが安定したのか、安価に大きな画面が作成できる技術やノウハウが確立されたのか、最近では当たり前のように使われているような気がします。発表になったソニーの新VAIO Noteもこの液晶を採用しました。
 一般の人には、なにが「低温」なんだか全然分からないので、ちょっと調べて見る事にしました。私も当初は、駆動している時に熱を持たない液晶ディスプレイなのかと思っていましたが、もともと液晶なんてほとんど熱を持つ訳もなく、単純に熱いのは後ろに有るバックライトの陰極線管が熱をもっているんだと知りました。

 液晶パネルを作る際は、ガラスを基盤として使用します。
 「単結晶シリコン」と「アモルファスシリコン」の中間ほどのシリコン、「多結晶(ポリ)シリコン(これが名前の由来)」がTFT(薄膜トランジスタ)の特性を向上させる重要な鍵となります。液晶を素早く動かすためにはその中を大量に電子を送り込まなければなりません。(液晶は、電子や圧力、熱などの要因により透過度が変わるため、反応速度を高めるためには、大量の刺激を与えればいいということになります)単結晶シリコンに及ばないものの、ポリシリコンは非常に高い能力を発揮し、これが、画面の反応性、視野角の広さなどを提供します。
 また、ガラス基板にシリコン膜を形成する際に、従来は500度を越える温度で行う必要がありました。画面の画素数が上がり、密度が上がるにつれ、高温が必要になると言うジレンマが有り、あまり高密度を目指すとガラスが融解してしまうため、使い物にならないと言う笑えない状況に陥りました。ガラスの融点は600度程ですから。
 どうしても高密度タイプを作る場合は、石英を原料とした基板を作り、それを利用しますが、それではせいぜい数インチ(1インチ程度?)の物しか作ることができず、利用用途が限られていました。
 そこで、ポリシリコンを調節すると、500度以下で皮膜を形成することが可能となり、大型化、高精細可が可能と言ういいとこ取りが可能となるのです。これが、低温ポリシリコン液晶と呼ばれる物で、現在主力になりつつあります。(最新の技術では、250度程でも成形できるようです)
 おもしろい事に、高温ポリシリコン液晶と言うものも存在するようで、実験レベルでは、なんと、1000ppi、1インチに1000ドットというものも可能なようです。先日発表したIBMの超高精細液晶ディスプレイが200ppiですから、その凄さが伺えます。なにしろ、1.5インチ液晶で1024×768ドットクラスのディスプレイが可能だからです。フェイスマウントディスプレイなどに使ってほしいですね。

 また、脚光を浴びつつあるのが反射型の液晶ディスプレイです。
 Note型パソコンの場合、バッテリーの消費は、ディスプレイ、CPU、その他で、およそ1/3ずつでした。液晶そのものは低消費電力ですが、バックライトに使用する陰極線管が意外と電気を食うのです。また、従来の液晶は、光を下から通す透過型のため、直射日光など外部の光の強い所では非常に見にくいと言う欠点が有りました(夜間でも見れるのは特徴ですね)
 カラー液晶は、層も厚く(モノクロの1層に比べて、シアン、マゼンダ、イエロー(だったっけ?)の3層を必要とする)複雑なため、光をいったん透過させ、反射させて表示すると言うことは至難の業でした。通常の室内ぐらいの光では、画が暗くて実用に耐えないのです。
 トランジスタを小型化したり、液晶そのものの透過度を上げ完成したのが反射型液晶。反射板にはランダムなディンプル(穴)を設け、奇麗に拡散するように作られています。あまり正確なディンプルを作ると虹のような模様が浮き出てしまうため、開発者さんは非常に苦労したと聞いています。(スクリーントーンの60番台などのつぶつぶを、2枚重ねにした感じですか?(分からんでしょ > ほとんどの人))
 そうすると、暗い場所では使えなくなるので、フロントライトを設置したのがシャープ。新しいカラーザウルスで採用されていますね。裏に光源がいらないので、ディスプレイそのものを薄くすることができるのが特徴です。
 逆に三洋などはバックライトも併設し、ユーザーが自由に切り替えて使用することが出来ます。あまり薄くはできませんが、違和感無く使えるので便利かもしれませんね。

 液晶ディスプレイは次世代ディスプレイの本命としてその地位を確立しています。当初モノクロSTNだったものが、DSTNになり、ふと気がつくと低温ポリシリコンTFTが主力と言う時代です。これから、ますます高密度、高反応速度化を続け、CRTディスプレイを凌駕する日もそう遠くはないのかもしれませんね。
 プラズマディスプレイなども研究されているようですが、壁掛け可能な大型テレビを狙った物が主力なのでしょうか。昔は、だいだい色に光るプラズマディスプレイを使用してたところもあったはずです。NECの98x1シリーズ(非NX)のディップスイッチ1の1番(SW1-1)には、指摘を受けました。SW1-1ではなく1-3との事です。通常のディスプレイと、プラズマディスプレイの切り替えスイッチになっていたと思いますが、今も残っているのでしょうか? 誰も使わなくなって久しいですから、リザーブになってしまっているかもしれませんね。だれか、比較的新しい98x1をお持ちの方がいたら教えてくださいまし。よろしくお願いします。

 本日の一言 「新しい湯川専務を君は見たか? Segapageを要チェック!」

 


9月17日
台風一過を台風一家と勘違いしたことはありませんか?

 我が想い押さえられず

 結局買ってしまいましたTEAC製のCD-RドライブCDR-55S。4倍速書き込み12倍速読み込みという代物です。
 実は、CD-Rドライブは2台目。1台目はリコー製のMP6200Sでした。結構気に入ってたのですが、使い過ぎでレーザーがダメになってしまったのか、ROMが死んでしまったのか分からない状態。SCSIアダプタからは、2回に1回は認識されるようなので、ROMのアップデートを行えればもしかしたら生き返るのかと思っていたのですが、そのデータをダウンロードするためには、本体に書かれたシリアル番号を控えておかなければならず、とどのつまり、一度はケースから外さねばならないということで、それが面倒くさいという事実に気がついてしまったのです。
 どうせ外すんだったら、買い替えても変わらない!(というより、こじつけですな)という信念のもと秋葉原へ足が向いてしまった訳です。
 ドライブの選択はTEACで決まりでした。4倍速書き込みで、そこそこ安価。知人が既に持っており、常用しているCD-ROMドライブと相性がいいのも確認済だったからです。バンドルソフトはB’s Recordser GOLDをチョイス。先代のMP6200Sの時もB’sだったのですが、その時にはCDtoCDのデュプリケート機能が無かったため、EZ-CDを入手して、結局クリエーター、ディスクジャグラー、WinCDRといろいろさわって見たのですが、一番最初のB’sが一番使いやすかったため、今回もそれを期待してB’sにしました。
 でも、GOLDになってから、ロゴがちょっと下品な感じがして残念。でも、機能は必要にして十分。とりあえず、これを常用しようと思ってます。
 サンヨーの8倍とかもいいと思ったんだけど、値段がねぇ 8倍で書くにはメディア選ぶし、あんまり必要ないのかなぁ。あ、コミケで同人ソフトを作る人たちにとって、1枚の焼き時間が10分と言うのは、やっぱり魅力かな?

 超高精細の液晶ディスプレー

 昨日の「本日のキーワード」に書きました超高精細の液晶ディスプレーの詳細です。
 IBMが発表した16インチTFTは、なんと2560×2048ドット。200ppi(ピクセル/インチ)ということで、1インチ(2.54センチ)の間に200ドットもあるというすさまじさ。ピッチは、0.126mmということで、通常のブラウン管型ディスプレイが0.2mmあたりということを考えると、倍以上細かい計算となります。通常の17インチサイズのディスプレイが1024×768ドットで96ppi程度ですから、本当に倍細かい
 コレぐらいの解像度だと、新聞の文字の大きさをディスプレイで見ても潰れたりすることなく表示することができるそうです。
 それと、同時に展示されていたのが、20.8インチのTFTディスプレイ。2048×1536ドットと若干解像度は落としてあるものの、そのサイズが魅力的。液晶パネルの20.8インチは、ブラウン管ディスプレイになおすと24インチクラスにはなるはず。まさに大画面。
 IBMは前者をQSXGA、後者をQXGAと呼ぶそうです。
 まだ試作品で値段とかの提示はないようですが、どれくらいになるのでしょうか。液晶ディスプレイは、色調節や、にじみムラなどが原理上起こりませんから、次世代ディスプレイとして注目されつつも、解像度の低さ、値段の高さからNoteタイプなどを別にしても、デスクトップ型(机上、床上タイプ)ではまだまだ普及しているとは言えないですね。今回のこのディスプレイで解像度の点はほとんどクリアですから、後は値段次第という所ですか。

 99年のロードマップ

 時期的におなじみとなりつつあるIntelの翌年のロードマップ発表が有りました。特に目新しいものはなく、去年のようにサーバー/デスクトップ/1000ドルPC/Noteというような括りが出来るわけでもなく、なんだか淡々とした内容に思えました。
 現行のペンティアム2は、99年前半に500MHzで動作するKarmai(カトマイ)というプロセッサに移行します。これにはAMDがリリースしている3D向け浮動小数点演算が可能な新MMX命令が搭載されます。後半には、2次キャッシュを統合したCoppermine(カッパーマイン)が出るそうです。
 サーバー向けでは、Xeonの後継としてTanner(タナー)が出荷されるようで、Katmaiのマルチプロセッサ対応版という予定です。後半には、同じくCoppermineのマルチプロセッサ版が出荷されるとのことですが、もともとL2キャッシュの速度が同期するXeonシリーズがキャッシュを統合したら、なんだかペンティアムProとなんにも変わらないですね。
 Celeron(セレロン)は366MHzまで駆動周波数を上げるそうです。
 Note向けでは、Katmaiのノート向け MobileKatmaiをリリースするそうです(そっけない開発コード名ですね)
 とまあ、見てきた通り、今までと代わり映えしないラインアップです。新MMXが付加されるので、これをまたシリーズ別に分けていっているという感じですね。これで、予定通りMercedでも出てくれれば面白かったのですが、なかなかそうはいかないようです。

 新しく追加される命令には3Dの演算の手助けになるモノばかりではなく、データのプリフェッチや、ライトスルーなどを明示的にソフトウェアで実行する命令が追加されたため、これらをうまく使えば、外部バスの利用効率を上げる事が出来るかもしれません。
 ちなみに、新MMX(Katmai)と3DNow(K6-2)同一周波数でのピーク性能は、ほぼ同じだそうです。

 本日のキーワード 「早稲田大学、究極のFeRAMに必要な技術を開発」


9月15日
そう言えば敬老の日

 そろそろ

 昨日付けで当ページも5ヶ月を突破しました。
 Hit数も順調に伸びて、おそらく今日中に7000を突破するものと思います。純粋な日数では153日。私がこれを書いている時点では6940Hitsですので、一日あたり45Hitsあることになります。結構な来客数ですよね。毎日来る人もいるでしょうし、週一回ぐらいの方もいるでしょうから、実際にこのページを見ている方は200名ぐらいになるのでしょうか?(もっといるのかな?)
 今日現在書いた文字量は、独り言だけで355kBです。原稿用紙にぱんぱんに文字を埋めて400枚ほどになります。いやー、普通の人じゃこの5ヶ月の内容を1日じゃ読み切れないでしょうねぇ。薄めの文庫本なら軽く2冊分です。
 そして、このまま行くと、11月半ば(7ヶ月目あたり?)で10000Hitsに到達できそうです。これを読んでくださっている皆様、感謝に気持ちでいっぱいです。
 ということで、ちょっとした集計を取って見ました。

 メールマガジン集計

 私が発行しているメールマガジン「千歳忍のNETでNews&コラム」の登録されている方のアドレスを集計して見ました(あ、もちろん、それ以外の用途には使っていないので安心してくださいね)
 ほとんどの方が、「ウィークリーまぐまぐ」で登録されていると思うのですが、意外とWebページから登録されている方が多くてビックリです。でもまあ、今のところ、独り言で書いた古いネタを修正してお送りしてますが、そのうちメールマガジンだけのネタとかもやっていきたいです。メールマガジンに流すには、ちょっとコイネタがありますからね。それと、発行期間はどうなのでしょう。今のところ週に2回ぐらいを目処にしていますが、これじゃ、少ないですかね? ご意見お待ちしております。
 さてさて本題です。
 並み居る著名なプロパイダを打ち破って登録数が多かったのは、なんと「anet.ne.jp」ドメインの方々(ぱちぱちぱち) 無料メールサービスが効いているのでしょうか? NTTが提携しているようですが、真相はどうなのでしょう。
 続いては、「odn.ne.jp」「so-net.ne.jp」「biglobe.ne.jp」「nifty.ne.jp」「geocities.co.jp」「ocn.ne.jp」「infoweb.ne.jp」「justnet.ne.jp」「hi-ho.ne.jp」と続きます。odnやocnの電話会社系、biglobeやniftyの老舗組、so-net(ソニー)やhi-ho(パナソニック)などの企業系と、結構ばらばらですね
 まあ、ユーザーの多い所ですから、必然と言えば必然ですね。あ、ちょっと注意なんですが、「so-net.or.jp」や、「niftyserve.or.jp」で登録されていらっしゃる方がいます。ソネットは「so-net.ne.jp」へ、ニフティは「nifty.ne.jp」へドメインが変更になっています。いずれ使えなくなってしまいますから、思い当たる節のある方は、登録の変更をお薦めします。(自分がどのようなアドレスで登録したか分からなかったら、私まで問い合わせていただいても結構です)
 この時点で、全読者さんの30%あたりまでになります。
 有名どころなのに、意外と少ないのが、AOLやMSNなどの外資系。鳴り物入りで入ってきているわりにはメールを利用されていない方が多いようです。まあMSNは大きなメールトラブルがありましたし、AOLもいくつか聞いています。あんまり使わない方が実は無難なのかもしれません(をぃをぃ)
 それと、学校関係もぱらぱらとありますね。学生さんでしょうか。あんまり為にならないコラムですから、さらっと読み流してくださいね。
 驚いたのが、go.jpドメイン。政府機関ですね。どなたが読んでらっしゃるのでしょうか。ちょっと気になります。
 企業ユーザーさんも多いですね。ヒューレットパッカード(いや、ほんとお世話になってます)さん、アルプス電気さん、キャノン(プリンタはいつもキャノンです)さん、富士通さん(FMVけなしてゴメンナサイ)、キッコーマンさん、三菱電機さん(私のモニターは三菱です)、三井物産さん、NTTさん(電話代安くしてぇ)、沖電気さん、ソフトバンクさん(今度本書かせてください)、IIJさん、TDKさん、東京電力さん、とまあ、有名どころを上げて見ましたけど、結構多岐にわたって読んでいらっしゃる方が多くて嬉しい限りです。
 逆に、自分の会社の人は誰一人として読んでいない...(顔割れてると恥ずかしいので読んでほしくないですが) 同じく、同じプロパイダの人も一人もいませんでした。ちょっと悲しいですね。
 自分の名義じゃ喋れないヤバヤバネタ募集中です。秘密厳守(笑) 我こそはという方がいらしたら、ぜひ千歳までメールを。

 新しい携帯型MP3プレイヤー

 著作権と言う懸念事項も有り、殆どMPMANの独壇場だった携帯型MP3プレイヤーに新星が生まれます。グラフィックスカードや、サウンドカードなどで有名なダイアモンドマルチメディアシステムです。同社は、3Dfx社のVooDoo(初代)をいちはやく世に送り出したり、なかなか意欲的なメーカです。
 今回発表したのは、先行するMPMANよりもさらに一回り小さく、重量にして70グラム。単三電池1本で12時間連続再生ができるなど、非常に実用的なスペックに仕上がっています。標準搭載のメモリは32MBで、曲にしておおよそ1時間分。メモリは追加することができ最大で64MBまでにすることが可能です。
 ダイアモンドマルチメディアでは、ライセンスされたデータを想定しており、著作権侵害の恐れはない、としています。また、個人の利用範囲内であれば問題はないだろうとコメントしています。

 MP3は音声圧縮技術の一つで、VideoCDなどで採用されているMPEG1規格のオーディオレイヤ3の事です。劣化を感じさせずにデータを1/10ぐらいにまで縮められるため、非常に期待がかかっている。半面、Internetなどで勝手に配布されているなどの問題も上がっているため、あまり大手のメーカーはこのような携帯プレイヤーに対して「出したくても出せない」状況となっていました。今回の件で周りにいい意味での波紋が広がれば、と思います。

 本日のキーワード 「IBM、超高精細液晶ディスプレー開発」


9月14日
まだまだ日差しが強いです

 進化するウェラブルコンピュータ

 4月24日につぶやいた独り言でも紹介したウェラブルコンピュータ=身につけるPCですが、これの新しい姿をIBMが見せてくれました。
 前回紹介したのは、ノートパソコンを見に着けやすい形状にして、腰に巻きつけるというタイプで、本当に身につけると言う感じのする製品でした。今回の製品は、少し大きめのウォークマンサイズ。身に着けると言うよりも、ポケットに入れておくという表現が正しい感じのする物です。
 重量は、なんと299グラム。下手なパームトップPCよりも軽いのです。これを可能にしたのは、先日発表したばかりのマイクロディスク。プラッタの大きさはわずか1インチ。500円玉大と言うモノです。CPUはMMXペンティアム233MHz、L2キャッシュもあり、メモリは64MB、ビデオチップはネオマジック製でVRAMは2MBと、一般のNotePCと十二分に張り合えます。これだけの性能を僅か300グラム足らずに凝縮できるIBMの技術力は凄いものがありますね。
 たしかに、このPCにはキーボードも液晶もありませんから、物理形状を小さくしても、それほどユーザーに負担になることはありません。キーボードの代わりには、専用の小型コントローラーが付き、トラックポイント、クリックボタンなどが付き、これで一通りの操作をします。また、マイクも接続されており、音声でのコントロールも可能とのこと。ディスプレイは、グラストロンのように顔にかけて使うフェイスマウントディスプレイ。1センチ角のTFT液晶で、2メートルの距離に26インチの画面があるのと同じぐらいだそうです。画素は320×240の256階調モノクロですが、今後、SVGAクラスのものを開発するとしており、期待がかかります。また、このディスプレイは、周囲が透けて見えるために、歩きながらでの使用も可能とか。
 ただし、今のところバッテリー駆動できる時間は1.5時間から2時間ということで、こう言う使い方であれば、せめて、倍から3倍は欲しい所。今までのように使う時だけパネルを開閉する方式ではないですから、ついつい長時間フルパワーモードで稼働させがちでしょう。2時間なんてあっという間ですよ。
 しっかし、将来こういうのが当たり前になると、電気街界隈の飲み屋では、フェイスマウントディスプレイをかけた連中が、薄い笑みを浮かべ、酒を飲みながら、無言でチャットしていたりするのでしょうね。ああ、恐い恐い。そして、飲み屋のPOSシステムにハッキングして、飲み代をちょろまかしたりする電脳戦士が現れて一瞬英雄になれるのですが、セキュリティにあえなく捕縛されて、飲み代の3倍払わされると言うオチがついたりするのでしょうか。
 そう言えば、最近の週刊マガジンに連載されている「GTO」で、オヤヂがフェイスマウントディスプレイを付けて電車にのっている回が有りましたが、満員電車で全員あんな状態だったら、こりゃ恐いでしょうなぁ。
 ありゃ、ウェラブルPCの話がフェイスマウントディスプレイの話になってしまった。

 より安い専用線

 普段あまりなじみの無い専用線サービスですが、もしかしたら、これが意外と使えるようになるかもしれません。
 日常的に我々が使っているアナログ電話は、公衆回線といわれています。電話番号と言う固有の番号を持つことによってお互いを識別し、接続することができます。あまり気にすることなく電話を掛けていますが、これは回線が公衆回線だからです。これに対して専用線は「電話を掛ける」という作業がありません。電話を掛ける相手と受ける相手は常に結ばれており、声を出せば相手には常に聞こえているような状態です。
 ですから、料金の方式が全く異なります。公衆回線は、どれだけの距離で何分話したか、というのが通話料となります。専用線では、距離で値段が決まっており、時間による通話料と言うものは存在しません(24時間通話しっぱなしみたいなものだから)公衆回線では、電話番号が有れば様々な人に電話を掛けることができるのに、専用線ではある一つの区間しか結ぶことができません。
 通話と言う観点で見ると不便極まりない専用線ですが、データ通信となるとどうでしょう? 日に数回決まった時間にデータを収拾するようなシステムの場合、通話料などによる値段の増減のない専用線は、企業にとっては予算が組み易いのでよく利用されています。
 家庭でも、インターネットプロパイダとの間に専用線が引ければ、24時間定額でアクセスがし放題です。代表的なのがOCNですね。OCNエコノミーは、NTTがプロパイダとなって行っている専用線サービスの1つです。しかし、値段はいくら安いとはいえ月額3万7千円。よほどヘビーなユーザーでなければペイできるものではないでしょう。

 そこで最近注目を集めつつあるのがアナログの専用線。
 現在では、同一区域での月額は8400円と言う値段ですが、これを切り崩そうと言う動きがでています。
 アナログ専用線の場合、月額の基本料金は2000円程度。一般公衆回線と同じ銅メタル配線を使っているのにも関わらず8400円と非常に割高。NTTによれば、「信号の調整や、回線を監視するため、コストがかかる」と回答しています。「そんな監視サービスはいらないから、銅メタル線だけ使わせろ」という考え方が各地で広まっており、郵政省は、「NTTはそれについて技術的に問題が無ければ料金などを含め提示しなくてはならない」と述べています。
 なぜ、今さらアナログ専用線なのでしょうか。ISDNではなく、です。
 答えは、xDSLです。アナログ線を用いて数Mbit/秒という次元を越えた速度を提供する事のできるxDSLに期待が高まっているからです。
 収容局内でのメタル線折り返し接続という方法を用いることができれば、プロパイダ側も大きな負担になることがなく、ユーザー側も選択肢の幅が広がるとされています。
 値段も、現在の公衆回線を基準に考えれば3000円程度でも提供できるのではないか、と言われており、OCNの20倍程度の速度を僅か1/10程度で手に入れるというわけです。
 もちろん、xDSLはまだNTTで実験中ですから、実際にサービス開始の時期も分かりませんし、まだ、ISDN回線との干渉の問題もクリアにはなっていません。それでも33600bps程度の速度でもつなぎ放題で3000円だったら、十分に元が取れます。
 早ければ1999年の初頭には、こんなサービスが登場しているかもしれません。NTTの英断に期待しましょう。

 本日のキーワード 「ワールドコム光ファイバを施設、割安市内電話を提供」

 


9月13日
今日はちょっと短め

 アクセスカウンタ

 NIFTYの方のINDEX.HTMLを変更しました。
 時々ですが、サーチエンジンのほうからジャンプしてこられる方がいらっしゃるので、そういう方をもう少し拾えないかな、という目的です。当InfoGLOBEには、それほど検索ロボットが回ってこないので、「千歳忍」という検索をしてもほとんど引っかかってくれません。でも、NIFTYなら、ほとんどのサーチエンジンが検索の対象にしてくれているでしょうから、そういった所で、Hit数を稼げるかもしれないのです。
 ついでに、白文字で検索に引っかかってきそうな単語を羅列して見ました。ふふふ。
 9月11日にカウンタをリセットしました。当Webページのアクセス数を越えたら悲しいですね(笑)
 そうそう、私は、ホームページという言い方があまり好きではありません。ホームページとは、ブラウザを開いた時最初に表示するページか、各サイトのTOPページのことをさすのです。ですから、私が、自分のページをさす時は単に「ページ」とか「Webページ」という言い方をします。なんだか「Webページ」という言い方をすると、「通」になった気がしませんか?
 あ、家族のために作ったページならHomeページか(つまらん)

 ちなみに「千歳忍」でヒットする検索エンジンは、「goo」「Infoseek」「FreshEye」の3つでした。
 あ、FreshEyeは便利ですよ。他のところが更新に1月ぐらい掛かるのに、ここは、翌日にはURL更新されているので、更新を知りたい人にはとってもいいかも。一応、千歳の独り言でも6月30日に「新しいタイプの検索サービス」として紹介しています。あ、私のリンク集にも登録しておかなくちゃいけませんね。

 マイクロドライブ

 IBMがこのほど発表したHDDは、世界最少最軽量。どれぐらい小さいかと言うと、プラッタ(円盤)の大きさは500円玉ほどだとか。ディスクドライブ本体の大きさも、長さ42ミリ、幅36ミリ、厚さに至っては5ミリ! という大きさ。重さも20gと半端じゃないんです。その割に容量は340MBもあって、ワンサイズ大きいType3のPCカードとほぼ同容量。
 HDDのサイズは、プラッタのサイズで語ることが多くて、最近入手できるものは5インチ(カンタムのBigFootシリーズ)、一般的な3.5インチ、ノートパソコンなどで使用される2.5インチ、PCカードで使われたことのある1.8インチとありますが、1インチと言うのは驚異的です。。
 小さいHDDでは、アイオメガ社がClick!というデバイスを販売していますが、これは、容量が40MBほどで、アクセスもそれほど速く有りません。もし、このマイクロドライブがリリースされれば、こういったマイクロデバイス類を席巻する可能性があります。
 IBMは、これをフラッシュメモリの対抗として位置づけています。これは、インターフェースがコンパクトフラッシュTYPE2であることが証明しています。また、消費電力もフラッシュメモリよりも少ないとしており(フラッシュメモリは消去/書き込みの2工程を必要とするから)、デジカメなどに応用できるとしています。回転数は4500rpm、平均シークは15msというスペックで、書き込み速度もフラッシュメモリよりも速いのも特徴。
 HDDの容量は年率60%程上昇しているので、1年後には680MB、2年後には1GBまで製品化したいと語っています。
 3ComのパームパイロットというPDAのIBM版「ワークパッド」にこのHDDを採用する予定があるようですが、私としては、MPMANのようなMP3プレイヤーが欲しいです。340MBあれば、実に5時間分の曲が延々と...なんて。ほかにも、カーナビの地図情報を記憶しておくやら、携帯電話のボイスメモに使うとか、いろいろ考えられているようです。

 インターネットにまで影響を及ぼしたクリントン

 今、インターネットが大混雑しています。
 先日、クリントン米大統領のセックススキャンダルをめぐる争いで、ケネス・スター独立検察官が用意した報告書がWebサイトにアップされ、それを読もうとする輩がWebに集中したためです。この報告書は445ページも有り、なかなかの文章量。加えて、10回にもわたるクリントンとの性的やりとりが克明に記載されており、アメリカ大統領の私生活が垣間見れると、なかなかの評判。
 きっと日本国内にも和訳されたレポートが出回るのは時間の問題と思います。

 本日のキーワード 「インターネット冷蔵庫に続き、インターネット電子レンジも発売」

 


9月11日
朝露が...

 書換可能な光ディスクの未来

 海外ではZipが主力のリムーバブルメディアです。MOは、一部のデザイン系や、日本とやり取りのあるところがドライブをもっているようですが、まず滅多に見かけないものなのだそうです。
 国内では、ダントツではないもののMOの普及率は高く、メディアの保存耐久性と、互換性からそれなりのシェアをもっています。MOは光磁気ディスクと言われ(MOは、MagnetOpticalの略)その名の通りレーザー光によりメディアの磁界を反転させることにより書き込みを行います。
 レーザー光が当たったポイントは温度が上昇し、ある点を抜けると、今まで非常に外界の磁気に強かったはずの磁性体は急に敏感に反応するようになります。この温度をキュリー点と言い、大体400度ぐらいだったと思います(メディアの材質によって変化します。最近はもっと低いかもしれません)
 通常のMOは、いったんレーザーを当て、磁界を一定方向へならします。その後、データを書き込み、書き込みが正しく行われたのかを確認するためベリファイを行います。HDDなどは、磁界をならす必要が無いため、書き込み→ベリファイの2工程で書き込みが終了します。MOの書き込みが遅いと言われる由縁です。OW(オーバーライト)対応のドライブとメディアでは、HDDのように2工程で書き込みを完了させることができます。これは、レーザーが当たった瞬間に磁界をならせるようにメディアの内側に磁石を仕込んであるのです。
 128MBから始まったMOは、230MB、540/640MBへと進化し、3.5インチクラスでも2GBを達成しそうな雰囲気です。一時期高密度化は不利と言われたものですが、研究が長いだけあってノウハウも多く、まだまだ現役で頑張れそうです。
 ちなみに5インチクラスでは、片面2.6GB。両面で5.2GBという物が出ています。

 相変化ディスク

 もう一つの光メディアが相変化技術を用いたもので、PDや、CD-RW、最近ではDVD-RAMがこの技術を採用しています。MOに比べるとメディアの製造が楽という特徴が有ります。
 相変化ディスクは、金属の結晶/非結晶状態を用いる物です。特殊な合金を短時間で冷やすと結晶に、ゆっくり冷やすとアモルファス状(非結晶)になるのです。これに弱いレーザーを当てれば、その反射率の違いからデータの読み込みが行えると言う寸法です。
 MOに比べると、書換可能な回数が少ない(数十万回のMOに対して数千回の相変化)ことや、回りの気温や湿度などの影響を受けやすい(MOはキュリー点を越えないと磁界が変わらないから)という欠点が有りますが、その製造方法を考えれば十分にトレードオフできる物だと思います。だって、1枚のメディアを1000回も書き換えるようなことはないですからね。

 2枚重ねDVD-RAM

 先日、松下電気の方で開発されたのは、相変化ディスクを2層にして、容量を倍加させると言う物でした。5インチクラスでは、片面8.5GB、両面では17GBというとてつもない容量になります。また、この技術では、従来のDVDの光学系、構造ともほぼ同じ作りなので、コストアップも無いと言う夢のような技術です。
 再生専用のDVDでは既に2層ディスクと言うのは存在しますが、書き込み可能な物となるとなかなか難しく今まで存在しませんでした。なぜかというと、光メディアは、基本的にレーザー光の熱によって記録を行うために、記録層になる部分は光の吸収能力を高めるのが一般的だったからです。しかし、そのような作りでは、2層目にはレーザー光が届きにくくうまく書き込めません。かといって1層目の透過率を上げると、1層目の読み書きを行う時に大きなパワーを必要とするのです。概算で、倍ほどの出力が必要といわれていました。
 松下は2層目に書き込みを行なえるように1層目を半透過性にし、2層目まで光が届くように改良を行いました。2層目は、逆に弱い光でも書き込めるように感度を上げて対応したのです。また、2つの層からの反射率を同じに揃えることによって、読み取りの精度を上げることができます。
 材料や記録膜の構造を調整することで達成したこの技術によって、従来11mWだったレーザーダイオードの出力は、僅か20%増しの13mWでOKということです。
 同社は、これをDVDフォーラムに提案して、次世代のDVD-RAMへの実用を目指すと発表しました。
 数年先にはきっと、この17GB DVD-RAMが市販されていることでしょう。

 いくつかまとめてトピックスを

 9月7日付けでこのコラムで紹介した次世代PCIバス規格「PCI-X」が、このたび正式に発表になりました。現地時間で9日でしたので、日本では10日と言う所ですか。
 やっぱり何と言うか、こう、「発表するぞ」という噂と言うのは、実際の発表よりも早く流れる物ですね。そして、その噂と発表の間にはほとんどズレはない訳で、なんだか、滑稽と言うか面白いと言うか、インターネットのありがたみをしみじみと味わってしまう瞬間です。
 みなさん、このコラムがいかに速くて正確か、お分かりいただけましたかぁ(自分で言うな自分で(ばき))

 PHSの携帯への通話料が値下げ。最大で50%も安くなるそうです。いままで、10秒10円と暴利をむさぼっていた各社ですが、10月1日よりサービス開始です。DDIの場合、最初の1分は10秒10円と今までと変わらず、1分を越える通話に関して料金が安くなるようです。夜間はさらに割引が効き、15秒10円になるそうです。NTTパーソナルでは、最初12秒10円、早期夜間帯(19~23時)は15秒10円、深夜はなんと20秒10円と、今までの半値になってしまいます。
 携帯ユーザーが増えてきたため、どうしてもPHS-携帯間の通話が急増、それに対応したため、との事です。DDIの発表では、PHSの全通話のうち10%程度が携帯とのものだそうです。

 衛星携帯電話「イリジウム」のサービスインが遅れるそうです。
 全世界、空が見えている場所ならどこででも(砂漠の最中でも、公海上でも!)通話が可能なこのサービス、「ネットワークの安定性を向上させ、より高いサービス品質を提供するため」なーんて遅れる理由としていますけど、実際のところは66基ある衛星の一つが故障してしまっているためだとか。
 それにしても、あの巨大な携帯電話の形状はなんとかならないのでしょうか。IBMのパームトップPCで電話しているような雰囲気(小さめなお弁当箱ですな)昔の車載電話みたいに、セパレートにすればいいのに... 電話機一台の値段は50万円ぐらいだったかな。安くなりましたねぇ

 本日のキーワード 「Sega湯川専務の新CM、本日OnAir開始」


9月10日
二日酔い

 クロックアップ

 ビデオカードの性能を上げようと思い、クロックアップを試みてみました。
 私が使っているのは、Matrox製Millennium G200。7月の下旬に購入したリビジョンはAでUSA201というロットです。
 いきなり、こんなことをやろうかと考えついたのは、今回使用したツールMystclkがバージョンアップしてG200に対応したからです。このMystclkというのは、Matrox社のビデオカードのクロックをアップしたり、VRAMのアクセスタイミングを変更したりすることのできるツールです。(今さらと言う感もしますね)

 早速、メモリアクセスのウェイトを減らしてみました。(ほぼノーウェイト状態)するとどうでしょう。画面が流れていく! かろうじてアイコンは判別できるものの、それどころではない状態。なんだか悔しいので、リブートしたあといろいろと設定をかえて見るがダメ。メモリにウェイトを入れても同じように画面が識別できなくなる状態。標準よりもウェイト入れて動かないと言うのはどういうことだ? これは挫折。

 続いて、本筋のビデオカードクロックアップ。
 ちょちょいと見てみると、65MHz程度で駆動していることが分かりました。あまりの遅さにビックリです。初代ミスティーク(RAMDAC170MHz)ですら150MHz、ミスティーク220では190MHz程度で駆動していたのに、G200が65MHzとは納得が行きません(笑・おそらく、どこかでクロックのダブリング(倍加)をして供給していると思いますが)
 もともと巨大なヒートシンクの載ったカードですから、もともとの発熱量の多さが推測できます。それにさらに負荷をかけるのですから、壊れたって知りません(壊れたらRIVA TNTだな。いや、TNTを買うための口実でG200を壊すのか?)皆さんもやる時は、自己責任でやりましょうね。
 とりあえず、90MHz程度まで上げて見ると... おおう、面白い。画面にノイズが入り、熱暴走寸前のビデオカード特有のノイズがちらちらと... 果敢にもHDBENCHを取ってしまいました。なんとか、ベンチは終了したものの、もう既に終了させるためのボタンが見えない状態(笑) 危険過ぎるので一度リブート。
 もう一度、80MHz程度まで上げてみる。一見正常に動作していそうだけれど、よーく画面を見ていると、雪が積もるかのようにまばらなビット抜けが発生していきます。はっ、私のディスプレイは液晶でしかも欠陥品寸前のパネルだったのかぁ、という状態。これも長時間使うにはキツい。だんだん文字がモザイクが掛かったように読めなくなっていき、突然画面の更新がなくなったりする(笑) まるで、ハングアップ寸前のWindowsそのもの(OSは正常に動いてる様子)
 とりあえず、千歳のG200は75MHz程度でなんとか動作する様子。しかし、1割程度の性能向上で危険を冒すのも面白くない。次回に向けて、G200用にFAN付きヒートシンク、メモリ回りにもヒートシンクを増設し再度挑戦して見たいと思います。

 ちなみに、HDBENCHの結果では標準65MHz の時の矩形が22000、80MHzで24500、90MHzで27000ぐらいでした(1152×864×32)
 この速度向上は、単純なベンチーマークの結果だけではなく、体感的にもリニアに向上していきます。実際に90MHzで動作させるとウィンドウの開閉や、ドラッグなどの処理がかなり軽く感じられました。
 こういったクロックアップは、1発で死ぬことはなくても、蓄積した熱などで確実に製品の寿命を縮めます(シリコンは1度温度が上昇すると寿命が半分になるといわれています)気をつけましょう。

 すごいよTNT

 RIVA TNTをさわる機会がありました。
 次世代3Dアクセラレーションビデオカードがいくつかリリースされています。前述したG200もその一つですね。9月の頭時点で確認しているのは、他に、S3製Savage3Dなどがありますが、実際にさわって見ると、VooDoo2に及ばないと感じる製品が殆どで、あまり期待したほどの満足感は有りませんでした。
 ところが、TNTは先代RIVA 128ZXを体感的にも倍ほど上まわるほどのパフォーマンスを提供します。G200と比べても、Direct3D、DirectDrawの速度は目を見張るほどの差を感じました。
 現在出荷されているのはクリエイティブ製のものですが、これが16MBのSDRAM搭載で25000円程度と、なかなかのコストパフォーマンス。PCI版の出荷の予定もあるなど、既存のユーザーにもおいしい選択肢の一つとなりそうです。他社からは、SGRAM搭載すたカードも出るでしょうから、更に上を目指す方は狙って見ると面白いかもしれません。今までの経験で行くと16MBのSDRAMとSGRAMの価格差は3000~4000円ぐらいでしょうか。
 初代RIVAは、いまいち画質が好きになれなくて敬遠していたのですけど、これぐらいの差を見せつけられると、かなり心が揺らぎます。きっと、買ってしまったら「画質なんて慣れの問題ですよ」なんて軽口をたたいちゃうんですよね、きっと。

 コナミはキャラ屋だったのか

 ゲーム会社の大手コナミは、直営のキャラグッズ販売店「こなみるく」をアジア圏にまで進出、規模の拡大を図るそうです。どうやら台湾では、「ときめも」が「純愛手札」という名前で売られ、既に現地の若者のハートをがっちりばっちりキャッチしているようです。また映画も公開され、なかなか盛況とか。
 なんだか、最近のコナミを見ていると(最近のゲーム業界、アニメ関係全般に言えますが)まずキャラクターありきで、ビィジュアル面が強烈に押し出されて、ストーリーやゲーム性は2の次ぎなんですね。すこし、寂しいですな。
 キャラゲー、美少女ゲーにちょっと食傷気味の千歳でした(そういうゲームばっかりやってるということか?)

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9月9日
久々に太陽を見た気が

 上昇傾向にあるメモリ

 一時期、2万円を切るかとも思われた128MBクラスのSDRAM。ここ2ヶ月ぐらい、平均価格が少しずつ上昇していると思いませんか。先週秋葉原へ立ち寄った時は、若干の値下げもあったようですが、それでも、一時のような加速度的な価格安と言うのは身を潜めてしまっています。
 早い時期に韓国のメーカーが減産や、工場の停止に踏み切ったほか、国内の有力なメーカーもDRAM工場を他のプロセサ生産へラインを変換させたり、縮小している所が目立ってきています。もっとも、そういった工場は、古い16Mbitのラインだったりする訳で、消え行く16MB程度のSIMMのチップが少々減った所で我々は別に対して困ることはないんですが(システム系でまだ需要があると思うので、いきなりなくなることはないと思いますが)現在主力の64Mbitがまたまた減産される雰囲気です。
 今のところ確認しているのが、韓国のサムソン、ヒュンダイ、LGセミコンの3社。サムソン、ヒュンダイは4ヶ月連続の実施で、LGも3回目になります。こういった各社の動向が、今のメモリの価格を維持しつづけている原因でしょう。
 それを受けてか、国内の有力なベンダI/Oデータとメルコの2社はメモリの価格の改訂を行いました。I/Oが平均19%、メルコが平均24%の上昇だそうです。
 DRAMを主体としていたメーカーは、どこも大赤字です。それを改善するために、次世代メモリチップ(128Mbit/256Mbit)へラインを移行させたりする所も多いようです。案外PCに1GB(=1024MB)ものメモリを積むのも遠い先の話でもないですね。

 サイリックスの反撃はあるのか

 MediaGX以来あまり話を聞かないサイリックス。ショップに行けば6x86や、M2シリーズが売られているのに、案外使っている人は少なかったりと、不遇な運命をたどっているような気がします。
 CPUの主力がペンティアムに移りつつある頃、486の延命策として重宝がられたのは5x86というサイリックス製のものでした。AMD製もあったのですが、メーカーの採用数はサイリックスのほうが多かったように思います。
 コンパックに採用された1000ドルPC用のMediaGXはそれなりにヒットしました。その当時はまだ他のメーカーも6x86を採用するような動きもあったのですが、ファブレス(工場を持たない)メーカーの悲しさか、都合よく生産数を伸ばせず苦労したのだとおもいます。
 また、自社工場が無いと言うことは、契約先の工場で作ってもらうということなのですが、その工場の最先端のラインを使わせてもらうことなど不可能に近く、これがサイリックスの高速化の妨げになっていたのも事実です。
 先日、サイリックスはナショナルセミコンダクターに買収されました。今まで高価なIBMに依託していた部分を自社の工場で生産することによって、コストを下げ、より新しいプロセスを用いることによって高速化を果たし、メジャーに復帰しようとしています(今年末で、75%の製品がナショナルセミコンダクターの工場から出荷されるとしています)
 インテルやAMDのプロセサがx86の命令をRISC風に変換しながら実行するのに対し、6x86はそういった変換をせずネイティブに実行します。その際の実効効率は非常に高く、K6やペンティアム2を上まわり、動作周波数さえ向上すれば最速のCPUという栄冠すら手中に納めることができるでしょう。
 もっとも、そう簡単に問屋がおろす訳もなく、もともと高速化が難しい構造をしていたり、コプロセッサの性能が1レベル低く、最近の3Dのゲームを動かすのには役不足など、いくつかの弱点も抱えています。
 ナショナルセミコンダクターと一緒になったサイリックスが、どのような戦略で巻き返すのか、私は楽しみでなりません。

 Beのアップデート

 このコーナーでも何度か取り上げているBeOSですが、このほどリリース3.2を出荷したと報道がありました。
 もともとPowerPC向けに開発されていたOSですが、AppleのMac互換機の廃止と新機種G3シリーズに関する情報の提供が無いと言う理由から、主軸をIntelのx86アーキテクチャへ移行させつつあります。
 今回は、対応するマザーボード(チップセット)の強化、DOSサポートの強化(FAT16/32)や、アニメーションの強化、ブラウザの高速化などで、以前に発表されたリリース3.1のマイナバージョンアップに位置します。どちらかというと、前回のリリースは作り込みも甘く、対応する機種も限られていましたから、ベータ版と呼んでもおかしくない物でした。今回がようやく正式発表といった所でしょうか。
 同時に発表されたCinema4Dでしょうか。これは、テレビの特殊効果作成ソフトで、現代のTV放映にはなくてはならないモノの一つです。これがBeに対応したことによって、BeのMediaOSとしての商業的成功の第一歩になるのではないかと思えてなりません。
 逆に、そういった分野だけではなく、ビジネスアプリケーションや、リアルタイムデジタルビデオ合成ソフトなど、家庭で使うためのアプリケーションも充実してきました。国内でも有志が日本化ツールを公開したり、フリーソフトが出はじめるなど、なかなか活動が活発になってきています。
 そういえば、8月29日、秋葉原の天狗(ガード下方面)で飲んでいた時、知人の着ていたBeのTシャツ「びぃ」をデジカメで撮っていった方、この文章を読んでたら連絡ください。お願いします。

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9月8日
朝涼しいのに、昼から暑い

 ビルゲイツ、ついに映画化?

 どうも、アメリカのTV局で、ビルゲイツや、スティーブジョブズなどといった、現代のアメリカのハイテク産業を代表する人々にスポットを当てた、TV用映画を制作するという規格が持ち上がっているらしいのです。
 ハリウッドの業界紙「バラエティー」による物なのですが、「シリコンバレーの海賊」というタイトルで放映される予定で、「コンピューターと夢と彼らの争い」を実話をもとに構成した物だと言います。もちろん本人登場ではなく俳優さんが演じるのですが、なによりも、「事実をもとに」というあたりが胡散臭いです。
 マイクロソフトが、いかにして他人の借り物のBASICで大きくなっていったのか、買収した企業の製品を改悪して売りまくったのか、OSを武器にあくどい商売をしているのか、そういった所まで再現してくれると私としては嬉しいのですが、とてもとてもそういうことはないんでしょうね。きっと美談、マーケティングの巧さ、そういった所がクローズアップされた反吐が出そうな映画間違い無しです(笑)
 もちろん、アップルがいかにユーザーの上にあぐらをかいてきたかも、放送してほしいですね。

 遅れて出た伏兵Rage

 カナダの大手ベンダATIテクノロジーですが、同社がこのほど最新鋭3Dアクセラレーション機能搭載のグラフィックスチップ「Rage128」を発表しました。
 ATIは、現段階では最大のグラフィックスチップメーカーであり、グラフィックスボードのメーカでもあります。これは、前作の3DRageシリーズがヒットしたこが起因と思われます。このRage128一つでATIの将来が左右されると言っても過言ではないでしょう。
 ATIのチップはDIY(自作パソコン系)ではその他のメーカーのものに比べてそれほど目立った特色があった訳でもなく、単なる選択肢の一つに過ぎません(確かに、画質が良いとか、ビデオ再生支援機能に優れると言いますが) シェアを伸ばした背景には、メーカー製PCに採用された点が大きいでしょう。富士通のDeskPowerなどは、その大半がATI製のビデオチップをオンボードでもっています。それ以外にも、コンパックやDELL、ゲートウェイ、アップルなど大手の採用が目立っています。
 千歳はあんまり好きじゃないんで、詳しいことはわからないんですけどね(をぃをぃ) 2Dは上の下、3Dも上の下、ビデオ支援はいいと言うけれど、画質も良好と言うけれど、Matroxの初代Millennumのシャープな画面になれてしまうと、やっぱりくすんで見えるし、なんだか、値段優先の中途半端な仕様が見えてしまって...(あくまでも千歳の個人的意見。Rageシンパの方ゴメンナサイ)
 Rage128はその名の通り128ビットのレンダリングエンジンを持ち、2本のパイプラインを持っています(G200の回で説明したデュアルパイプラインアーキテクチャ。最近の流行ですね) 更に、テクスチャをベースと陰影部分と出分けて処理する機能、8kbBのテクスチャキャッシュとビデオメモりに書き込む為のピクセルキャッシュを8kB独立して持つなど、ATI独自の技術が光ります。
 同社によれば、現行のRageProTurboの4倍、現行のRIVA TNT、G200、Savage3Dなどをも上まわるといいます。また、DVD再生支援機能も向上したそうで、値段次第ではなかなかおいしい逸品になりそうです。
 ただ、どうも最近の傾向として、フレコミは凄いけど、実際に出て見るとどうってことのないビデオカードが多いですからね。期待半分で待つことにしましょう。

 どこまでいけばいいのやら

 米TI(テキサスインツルメンツ)社は、先日0.07ミクロンと言うCMOSの加工技術を開発したと発表しました。(実効効率は0.1ミクロンだそうです)
 数年前、ペンティアムが発表された時は0.6ミクロンプロセスでした。MMXペンティアムでは0.35ミクロンになり、現在のペンティアム2、K6-2などは0.25ミクロンプロセスを使用しています。
 このプロセスと言うのは、CPUなどの半導体における基礎となるシリコンウエハー上に展開されるトランジスタを結ぶ線の幅みたいな物です。電線が細くなれば、それだけ小さな物ができるので結果として安上がりになるんですね。0.25から0.18へ移行するだけで、半導体のサイズは1/4にもなります。そのサイズは価格に直結していますから、各メーカー躍起になっている訳ですね。(動作周波数の向上、消費電力の低下と言う嬉しい副作用もあります)
 現在のペンティアム2おおよそ750万トランジスタで構成されているのに対して、この技術を使えば、最大4億ものトランジスタを集積できるといいます。実に50倍を越えてしまいます。動作周波数は1GHzを越えるとも言われ、Mercedクラスでも余裕をもって迎えられる性能です。
 現在、Intelは償却の終わった0.35プロセスのラインを次世代の0.18プロセスへ移行させています。その次は0.15、そして0.1へと、今回開発されたのは次次次次世代の技術ですが、これを見るのもそう遠いことではないのでしょう。
 しかし、どうやって回路パターンを焼きつけているのでしょうね。もう既に可視光レベルの波長なんて通り過ぎて、紫外線や、遠紫外線、X線なんかで露光させているはずですが、0.07ミクロンだと一体、なにを... もう、想像も及びのつかない何か違う技術何かもしれませんね。
(は、これがマジスティック12に記載された極秘資料をもとに...(笑))

 本日のキーワード 「日立、戦後初の赤字転落」


9月7日
一日中雨がしとしとと

 どうも更新が

 C’s WareのゲームLuvWaveにはまった(笑)

 「月末月初処理が追いついていないぞ。ア○ス、なんとかならないのか。もうネタが足りん」
 「分かりました。衛星へチャネルを開きます。現行のInternetへの接続は解除、専用線へ切り替えます。確保したチャネルは6本、ダミーは2の16乗個用意しました。コレでよろしいですか、千歳さん」
 「とりあえず、それで頼む。肝心なのは、良質なネタを掴むことだ」
 「はい大丈夫です、千歳さん。いま、検索ロボットを開放しました。2の36乗個を確認。一旦収拾したデータをフィルタに掛けます」
 「頼んだぞ」

 「ア○ス、このデータなんだ?」
 「はい、PCのジャンクに関する話題ですが... 千歳さん、こういうのお嫌いでしたか?」
 「い、いや、そういうわけではないのだが、ちょっとWebを飾るのにはネタがキツいか、と」
 「大丈夫です、千歳さん。雨の日はジャンク日和と言うではないですか。こんな雨が降る日は、家に閉じこもって機械工作など、どうですか?」
 「.....」
 「どうです、お客さん。8ビットの名機Z80のデータシートに、16ビットの68000のデータシートですよ。これを見るだけでもなんだかわくわくしませんか? なんと、日本のシャ○プがイン○ルに依頼して作らしたと言う4○○4のデータシートも...」
 「誰がお客さんだ。しかも、伏せ字になっとらん」
 「千歳さんに怒られた。がーん、ショックでかでか...」

 すんません > 分からん人多数
 更新を怠った理由がこれです。ゲームにはまってました(^^;)
 きっとそのうち、サターン、プレステ、ドリキャスいずれか出でると思うので、ゲームを見た後にこんなネタがあったと笑ってやってください。

 新規格に揺れ動くバス

 現在PCのバスの主力であるPCIは、Intel策定(PCIは業界標準と言う位置づけで、現在ではPCI-SIGという所の管轄です)のもと1993年にリリースされた物です。調停機能を付加したり、パワーマネジメントを付加したり、と若干の変更は行われてきたものの、基本的な骨格は変わらぬまま現在に至るまで実に5年も主力でありつづけています。世代更新の速いこの業界にあって、この年月は異例とも言うべき長さでもあります。
  このPCIバス、一般的なパソコンでは、33MHz駆動、32ビットバス幅で、毎秒132MB程の帯域があります。公開当初は十分だったこの速度も、今となっては不安です。たとえば、Ultra2SCSIでは、最大80MB、IEEE1394の800Mbpsでは100MB、ギガビットイーサネットにいたっては120MBもの帯域を必要とします。3Dグラフィックスに至ってはAGPというPCIよりも優先度の高いポートを用意することにより急場をしのいでいます。
 そんなAGPもIntelの規格です。
 安定した速度を得るためには、必要量の倍程度の帯域は確保したい所です。
 一般向けのPCですらそういう状況ですから、サーバー向けのPCではより自体は深刻です。
 サーバー向けには、バス幅を64ビットに、駆動周波数も66MHzまであげた規格がありますが、一般的とは言いがたく、一部のハイエンド機種が採用しているに過ぎません。
 次期規格策定に動いているのがコンパック、IBM、HPの3社。PCI-Xという規格は64ビット幅に133MHz駆動と言う高速な物で、従来のシステムボトルネックを解消できる物であると言っています。帯域は、なんと1GBにも達します。
 3社がこの規格を強力に推す背景としては、影響力を持ち過ぎたIntelに対する牽制ではないかと推測できます。CPU、チップセットはいうにおよばず、最近では、ビデオ、ネットワークなどもオンボード化し、ハードウェアにおけるその影響は絶対的でもあります。
 もちろん、Intelも手をこまねいているわけでもなく、次期PCI規格を開発中だとも伝えられています。また逆に、PCI-X規格の仕様を入手し、技術検証中だとの噂もあります。
 メモリがDirectRDRAMへ移行し、システムクロックが向上する2000年後半には、もしかしたらもう、PCI-X規格がお目見えしているのかもしれません。

 もうひとつPCIネタ

 モバイル用PCIスロット。
 ノートパソコンと言えばPCカードでしか拡張ができなくて。そんなイメージしかありませんか?昔のノートPCには、なんとISAスロットが2つも内蔵された機種もあったんです(ノートではなくて、ラップトップの粋だけれど)
 ノートPCでも内部的なバスはPCIですので、物理的にカードを刺すことは不可能ではないのです。確かにCardBusなどは、殆どPCIの性能を満たしていると思いますが、やはり価格が高い。
 モバイル業界では、ある程度共通して本体に組み込めるような規格を求めていたのです。
 そんな中策定され、PCI-SIGへ提案を出したのが「ミニPCI」 小型機器版のPCIコンパチブルコネクタ規格です。
 あまりピンと来ませんが、モデム内蔵ノートパソコンの場合、そういった共通のパーツが使えればコスト削減が図れます。
 この、ミニPCIは70×46×5ミリと言う大きさ。これであれば、デスクトップ用のPCIのカードを殆ど変更なくノートで使うことができます(もちろん、基板サイズが違うので、レイアウトや、集積度を考えなければならないと思いますが)
 既にIntelは自社製のチップ82559に組み込むとしており、年末、来年ぐらいの新型機には搭載されてくる可能性があります。もともとこの82559というこのチップは、LAN用のLSIなのです。これにミニPCIの機能を盛り込むと発表しており、15~20万円クラスのノートPCの差別化が進むのではないでしょうか。

 本日のキーワード 「サムソン1GBメモリモジュール量産開始」


当ページは「千歳忍」の独り言です。
極力真実に基づいて記述するようにしていますが、当方の思い違いや表記の方法によって一般的な解釈と異なる場合が有ります。意見や訂正の要請は大歓迎です。また、書いてほしいネタも募集しています。その場合はこちらまでどうぞ。

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