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千歳忍の独り言

なんでも解説!

もくじ

1998年 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 > 1999年

11月3日・・・・・(コラム)最速のスパコン、不正アクセスをあばけ
11月7日・・・・・(コラム)千歳の言いたい放題。なんか久しぶりだね。
11月14日・・・・・(コラム)ASDLなNTTと障害のNTT。シェアレジを簡単にね
11月18日・・・・・(コラム)シャコビニ流星アターック(笑)、ギガモ、i810


11月18日
獅子座流星群を見てきました

 圧巻の星空

 渡良瀬遊水池まで行ってきました。群馬県、栃木県、埼玉県のちょうど交差するあたりです。
 まだ、街に近いところなので、地表近くは明るいのですが、土手の中に入ってしまうとそういった光もほとんどなく、ただただ星がちりばめられた宝石箱の中に足を踏み入れたような感じでした。
 東京の中では、星なんて、本当に明るいものが数個見えるだけなので、なんだか圧巻です。昔の人が、地球を中心にして、ドーム型の空に光の粒をくっつけたような事を言っていましたが、まさにそんな感じ。きっと、沖縄だったら、いつもこういう空が見えるのでしょうね。
 目的地に着いたのは少し遅くて、3時を少しまわったぐらいでした。 まわりにも多くの人がいて、草原に寝転んだりしてました。忍も、パーカーをレジャーシートがわりにして、寝転んでました。
 獅子座の方を見てたんですけど、一向に流れる気配がない、なんて思ってたら、北斗七星の方をきれいに大きく流れていったり、南の空に、きれいな軌跡を残しながら消えって行ったものもありました。
 5時ぐらいまでのおよそ2時間で、たぶん100コぐらいは見れたと思います。
 すごく感動でした。不思議な時間、いままで味わったことのない、幻想的な時間を過ごせたと思います。
 次は33年後。しかも日本は昼間に当たるそうなので、これほどの流星雨はずーっと先まで見れないのかもしれません。

 ギガモ

 富士通とソニーは、3.5インチサイズで1.3GBという大容量を実現した新型のMOの開発に成功したと発表がありました。
 従来の640MB品のおよそ2倍のこの仕様は「GIGAMO」と呼ばれ、公開されていくそうです。
 特徴は、従来の光学ヘッドがそのまま流用できる事。しかし、そのままでは記録の高密度化が出来ないため、光源の光学的限界よりもさらに小さな磁気情報を判別できるようにしたのが、今回の新しい技術。ソニーのIRISTERと富士通のダブルマスクと言う2つの両方を組み合わせたのが特徴です。
 これにより、光学系回路の設計はそのままに線密度とトラック密度を向上させる事が出来、密度が上がったことにより、読み取り速度も向上しました。それは毎秒6MBというレベルで、2世代前のHDDにも匹敵する速度です。
 また、光学系がそのままなので、従来の128/230/540/640MBのメディアとの互換性も高く、安心して利用できそうです。
 気になるドライブの出荷は、富士通が既にサンプル「MCD3130SS」を始めており、量産を来年2月としています。
 DVDが5インチで4.7GBです。3.5インチで1.3GBということは、ほとんど同じレベルの記録密度をもっていることになります。MOは日本でしか売れないと言いますが、次々世代DVDなどの高密度記録媒体への挑戦という意味でも、研究は盛んに行われているのでしょうか? 研究所レベルでは、5インチで20GBに達するところまで行っているそうです。
 それにしても、ギガモという呼称にネーミングセンスの欠如を感じます。

 グラフィックカードベンダは生き残れるか

 いよいよIntelから、セレロン用チップセットi810の概要が発表されました。このチップセットは、現行の440BX、または、次世代のSlot1用チップセット(440ZX?)をベースに、グラフィックスチップであるi740の機能を取り込んだ代物です。
 チップセットにビデオ機能を取り込んだことにより、低価格化PCの更なる攻勢が可能とIntelは言います。i740は3D性能はまあまあだが、2Dに関しては若干不満の出るレベル。しかし、格安マシンなどであれば、不満の出るレベルではないでしょう。
 このi810の特徴は、ビデオメモりにUMA(ユミファイロ・メモリ・アーキテクチャ)を採用している事です。UMAという文字をみて懐かしいと感じる方もいらっしゃるでしょう。一時期、IBMのアプティバなどが採用していました。
 これは、メインメモリをビデオメモリとして使用するもので、ビデオ用のメモリを削減できるというメリットがあります。反面、画面の更新のたびにメモリに割り込みがかかるので(毎秒60回~85回)PCの性能を下げるとして不満も多くありました。
 i810は、起動時には、VGA用として1MBをビデオメモりとして割り当てます。その後、Windowsが起動すると2Dグラフィックス用に2MBと言うように、必要な量を任意で割り当てます。また、3Dグラフィックスを扱うときは、8MBまで増やし、アプリケーションが終了したら2MBへ戻す、というような動的な変更も可能です。
 ベースクロックの向上などによりメインメモリの帯域が増えたのと、AGPなどの普及などもあり(AGPとベースクロックの向上は無関係ではないが)メインメモリをビデオメモリとして使う事に対して、抵抗を感じなくなってきた事が原因でしょうか。
 これにより、格安マザーボードには、ビデオまで搭載されるようになりました。サウンドが搭載されているものも多いですから、あとは、CPUとメモリさえあれば、殆ど動く状態のPCが作れる事になってしまいます。低価格路線のビデオチップメーカーは、瀕死の重傷を追うかもしれません。業界全体が危惧しています。
 既に多くのチップメーカーが戦線を離れ、現在は、千歳が知ってる頃の半分ほどしか生き残っていません。西暦2000年には、冗談ではなく、両手で収まるぐらいのメーカしか生きていないかもしれません。

 本日のキーワード 「NiftyのCBシミュレータ、RT、ブラウザからも参加可能に」

 


11月14日
はく息が寒い季節になりました

 NTTのADSLサービス開始

 ここの所何やら忙しくて、ページの更新がままなりません。もしかしたら、今月は、更新回数最低を記録するかも。NetでGOGO!を始めて、半年を越えて初めての大ピンチです。
 それはさておき、ニュースから。
 アメリカの方ではスタートしているADSLサービスですが、国内ではNTTが提供するものが最初になるようです。
 xDSLについては、四国のSTNetがSDSLの導入を表明していますが、このSDSLは上りと下りの速度が対称のタイプ。今後主流になりそうなADSLは、下りが早く上りが遅いと言う非対称タイプ。インターネット接続では主に下りの速度が重視されるので、ADSLの方が有望という訳です。
 肝心な料金ですが、1.5Mビットクラスのインターネット常時接続料金では、現行のOCNエコノミーの3万8000円よりも高い金額になる予定。残念な事に、一般ユーザーには少し届かない金額なようです。しかし、OCNエコノミーじゃ満足できないが、それ以上のクラスの専用線は本当に個人の範囲ではなくなります。そういう人は、契約しちゃうんでしょうね。
 NTTはこういった回線を利用して、低料金でダイアルアップできる環境を提供するプロパイダを求めているのでしょうか。基本の回線料金がこれ位であれば、速度はそれほどではなくても「つなぎ放題2000円/月」クラスのプロパイダにとっては朗報なのかもしれません。
 具体的な時期はまだ明らかではないものの、地域を限定して99年夏中とのアナウンスが出ています。東京、名古屋、大阪などの大都市部、県庁所在地などが先行し、2000年には全国サービスとなるようです。
 しかし、99年夏と言えば、NTTは分割化された後ですね。NTT東日本、NTT西日本(という感じの名前でしょうね)が専用線サービスを提供し、NTT長距離系の会社のOCNバックボーンへと接続されるのだと思います。
 ちなみに、採用されるADSLは、ITU-Tで決まったばかりの「G.992.2」になるそうです。

 シェアウェア送金サービス

 日ごろなにげなくシェアウェアを使っていますが、時々送金に困ることはありませんか? 千歳はNiftyのIDがあるので、大概のものはNiftyのシェアウェア送金代行サービスを利用しています。あとから、まとめてカード払いですし、特別手間もかからないので重宝しています。
 ところが、海外のものだったり、Niftyに登録されていないものだったりすると、途端に送金が面倒くさくなったりする訳です。銀行まで行って振り込むのも面倒ですし、プリペイドカードを買っておいて(買いに行くのも面倒くさい)、必要な分だけ支払ったり、セキュリティも守られていないページにカードの番号を書くのもヤです。(それでも、昔よりは楽になったと思いますが)
 フリーウェア・シェアウェアを多くプールしている事で有名なベクターは、これらのシェアウェアの支払いを簡単にするため、コンビニで払い込みが出来ると言うシステムを来年春開始すると発表しました。大手のコンビニ全てに対応するそうです。もっとも、すべての商品ではなく、2000円以上の、いわゆる高価なシェアウェアのみが対象だそうです。
 ベクターから送られてくる用紙を使って、電話や電気などの公共料金のようにコンビニで簡単に支払えるなら、楽ちんですね。
 欲を言えば、2000円以下のものに関して、いくつかレジストして、2000円以上になってから用紙が送られてくるようにするとかしてほしいですね。

 NTTの専用線障害

 先月の末ごろ起きたNTTの東淀川ビル内での専用線設備故障は、TVでも大きく取り上げられ、皆様の記憶の中にもまだ新しい事かと思います。
 今回は、「NTTの料金が高いのは、品質保持の水準が過剰に高いから」とまで言われたNTT神話の崩壊とその影響について考えてみましょう。
 事件が起きたのは、10月28日の10時ごろ。原因不明の回線障害ということで、一時期関連各所は騒然となりました。一般加入回線への影響は殆どなく、それゆえにパニックだけは避けられた気がしますが、関西国際空港と東京航空交通管制部を結ぶ線や、一部の地域の110番、119番が不通になるなどの影響が出ています。また、2行の合わせて19営業所のATMが使用不可能というの被害もあり、一般市民への影響はゼロではありませんでした。
 調べた結果、1万9000回線、3239社ということで、ものすごい数です。NTTは事故の原因について、当日ある装置からヒューズを除去したことにより、システムの給電回路が発振状態となり、結果として専用線の中継装置に断続的な瞬断を引き起こしたのだと言います。これにより、装置のメモリーが破壊されてしまい、復旧に時間がかかったとご丁寧に言い訳までしていました。

 引っかかる点は、地震や火事などの外的要因ではなく、NTT内部における保守作業の弱さです。前述したとおり、NTTは自身で保守作業を行い、その結果が事故に繋がったわけです。当初原因不明と言われていたぐらいですから、電源まわりと気がつくだけで恐ろしい時間がかかってしまったに違いありません。こういったビルでは、外部からの電源は、別々の送電区から2系統供給しています。それに、CVCFと呼ばれる(UPSの巨大になったものと考えてください)装置が電源を供給し、常に電圧などをチェックしているはずです。
 まず、ここら辺のチェックが甘いです。また、復旧だけではなく、命にかかわる110・119番の代替経路もないのも危険です。NTTはそのことを認め、全国の中継ポイントに迂回路を作るそうです。
 また、今回の被害にあった会社などが損害賠償を求めても受け入れられる可能性は極めて低そうです。NTTは約款に基づいて、月額の利用料から不通であった時間分だけ差し引くだけの形にとどまるようです。

 これだけの通話、通信料を払いながら、この程度の保守、保証しかしないNTTをあなたは支持できますか?

 本日の一言 「ジャストシステム内田有紀からEmailの年賀状が届くキャンペーン開始」
 ついでの一言 「Emailじゃなぁ。葉書じゃないと本人からかどうか分からんぞ」


11月7日
千歳は京都にいます(行けませんでした)

 戯れ言

 最近思うんですけど、ここのネタって偏ってますよね。次世代CPU系とか、通信規格とか、OS系も多いかもしれません。あと、汎用機が絡む話も少ししていたと思います。逆に、新作ソフトとかの話は、全然興味がないせいか、取り上げることは皆無です。バスガイドが、丁寧に、お茶に3回も手を突っ込んで「ごらんのありさま」くれても(一太郎)気にもなりません。千歳はATOKが苦手ですので、余計でしょう。ハードと違ってソフトは使う人の主観や環境、癖が色濃く出ますので、あまり書いても参考にならないというのが根底にあるかもしれません。(ビジネス文章を書くのにATOKはいい変換をすると思いますが、千歳のように、比較的短い分節で切りながら、しかも口語を書くのは不得手だと思います)

 4月にサイトをオープンしてから、今回で83回目の独り言です。7ヶ月ですから、まあ、月に12回。3日に1日ぐらいは更新している計算です。実際、土日はニュースが殆ど伝わってこないので、月20日計算だと、まあ、2日に1回は更新していた計算です。
 いろいろなコラム系サイトを見てきましたが、実践型というか、WebMaster自身で色々な実験を行った結果をコラムにしている完全オリジナル型が意外と多い事にビックリです。逆に、千歳がやっているような、雑誌に負けない速度の解説系コラムって殆どないんですよね。気がついてないだけなのかなぁ。
 あと、千歳のサイトは、解説はいいかげんでも(笑)一応しっかりとしたニュースソースのせいか、あまりクレームとかご意見がありません。嬉しいんだか、嬉しくないんだか。反応が少ないのが一番悲しいですね。掲示板が内輪色に染まってしまっているのも原因なんでしょうか。
 でも、何らかの形でであった人に「ホームページ見てますよ」なんて言われると、目茶目茶嬉しいですね。こんな、下書きなしで、ぶっつけで書いている独り言を読んでくださるなんて、千歳は感謝感激です。

 ということで、今日は、解説をしないぶらぶら戯れ言をかましていきたいと思います。まずは、秋葉原のショップに勤める「こいやろ」氏より寄稿していただいた「パソコン初心者用語辞典」。最初のころは「こんな用語辞典じゃ、初心者には何のことか分からないだろう!」というお叱りのメールを頂いた事がありました。「いえいえ、そうではないんです。初心者の方が間違えて使っている言葉の辞典なんです」そう説明して納得していただくのに、どれだけの労力を要した事か(笑)
 比較的ありそうなネタを検索エンジンgooで拾ってきました。その件数を表示してみたいと思います。

 ・イスドン 6件/イスデン 5件
 「こういう言い方している人いませんか?」というたぐいのページもあり、比較的間違い易い言い方なのかもしれません。以前接触したことのあるNTTの社員の方もイスドンという呼称を使っておられました。NTTで使っているのか、単に彼の特別な言いかたなのかは不明ですが、まあ、合わせて11件は立派です。

 ・インストロール 54件・インスール 67件・
 ・インスツール 64件・インストゥール 127件
 前者と後者では結構性格が異なります。前者は完全な間違いを犯しているのに対し、後者はまだ、英語読みを標準にあわないカタカナで表記している点です。企業のページなどで「インストゥール料金表」などというところもありました(これはまだ許せる)が、同じように、「Oracle8インス-ル料金は...」などとしているところもあり、第一印象での信頼度がた落ちです(笑)

 ・パワーパソコン 16件
 これは、どちらかと言うと「ハイパワーパソコン」とか、「CPUパワー・パソコンの決め手」のように、単純に語が並んでいるようでした。我々が捜し求める謎のパワーパソコンは未だ存在していないようです。

 ・プロダイバ 36件
 これ、本当に多いです。「プロダイバ移転の為、サイトを閉鎖します」とかいう文字が残っていたりと、なかなか本格的に使われている様子です。まあ、一部には、プロのダイバーさんのプロファイルとかもあるでしょうから何とも言えませんが、全国に、プロダイバを使用する人種が最低30名ほどいる事が分かりました。

 ・マカダミアパック 1件
 まさか、これはないだろうと思いきや、ありましたよ1件だけ。
 なんて喜んでいたら、自分の用語辞典のページでした。うーん、おそまつ。

 ゲーム

 今日は、久々に「ForSeason」というゲームをやってました。難しいです。育成シミュレーション+アドベンチャーと言うスタイルに、まず、育成の部分で慣れておかないと、ゲームが途中で詰まってしまうし、気を使ってばかりでなかなか大変です。アドベンチャー部分も、なかなかキャラに出会うポイントが分からず四苦八苦しました。
 中には、数回とある選択肢、1つでも間違えるとNGというキャラもいましたし、エンディングが分岐するキャラもいました。久々にやりでのあるソフトなのですが、ちょっとバランス的に難しすぎっす。
 結局全員解くことができずに、数名は攻略の載っている雑誌を買ってくる事によって解決(うわー、情けない) 大概のゲームは自力で解くのをポリシーとしていますが、簡単には行きませんね。
 雑誌を見てもどうしても解けないキャラが一人いて、困ったのです。折角やったゲームなのに、全部のグラフィックが見れないなんてなんだか半分損した気分です。早速NIFTYのアミューズメントフォーラム(FGALAM)のゲームツールを覗いてみますが、メーカーである戯画(TGL)やForSeasonに関係するのは、キャラクタのパラメータエディタだけ。
 検索エンジンなどで探すもいまいち見つけられず、しょうがないので自力で解析する事に決定(笑)

 Saveフォルダの中にいくつかあるのですが、これはまあ、見たまんまなので簡単。通常のセーブデータに、観賞用CGのデータ、そしてゲームそのものの環境を保存したものですね。今回は、この観賞用をバイナリエディタで覗きました。
 しかし、はっきりと分かるような簡単な作りではありませんでした。
 16進コードで24桁。いったん全部のコードをFFに書き換えてみると、おまけCGは全て見られなくなっているので、こりゃあきらめかと判断。しかし、ピーンときました。
6キャラで、24桁なら、1キャラあたり4桁だろうと。適度に数値を動かして見ると、確かにそのとおりです。これにより、6万オーバーだった変更パターンが、一瞬にして1024パターンにまで減りました。それでも総当たり戦をやるにはきつい数字です。
 1~2程度動かして見ても、CGは見れるの(見れるCGに動きはあるけど)で、チェックサムなどの対処はされていない事が分かります。しかし、1増やすと、CGが2コ見れなくなったり、動かすポイントを変えると、5コぐらい見えるようになったりと、なかなか不規則です。結局、怪しいところまで絞りこんだ結果、残り2枚と言うあたりで断念。うーん、ちゃんとCGが増えたときにチェッカー入れていなかったから、まあ、しょうがないですね、Vcg.dat、恐るべし(笑)です。もう半日ぐらいあれば、ちゃんと解析するんだけどなぁ。
 なーんて途方にくれていたら、ちゃんとあるじゃないですかSusieのプラグイン。Susieは代表的なグラフィックビュア。追加ソフトを加えていくことによって、どんどん見れるフォーマットが増えていくかなり嬉しいフリーソフトです。
 なにげなくプラグイン関連のリンク集を覗いていたら見つけてしまったので、今日の私の苦労は一体...と言う心境です。

 本日の一言 「ミッキーマウスというマウスに続き、ドラえもんマウスも発見」


11月3日
はやり、月末月初は更新できないというジンクス通り

 世界最速のコンピュータ

 先日Tvのニュースでも取り上げられていました、IBMがアメリカ政府に納入した世界最高速のスーパーコンピューター。一般誌に取り上げられると、一生懸命その凄さを伝えようとしているのが見えて楽しいです。
 例えば、演算性能は「毎秒3兆9000億回」で「標準的なデスクトップパソコンの1万5000倍」という一文。私には、かえって何の事だか分からなかったですね。素直に、3.9TIPS(テラ・インストラクション・パー・セコンド。MIPSの2単位ぐらい上ですね)(3.9T-FLOPSかな?)と言ってくれたほうが、感覚的につかめます。もっとも、HDBENCHで整数演算が何万点、とかの方が更に分かり易いですね。
 さらに笑えたのが、「平均的なパソコンの8万倍にも達する2兆6000億バイトのメモリ」という表現。2兆6000億バイトっていくつだーっ 素直に2.6TBって書いてくれー。このサイズだと、アメリカ下院図書館の蔵書をすべて収録できるサイズだとか。いったい誰が調べたんでしょうね。2.6TBの8万分の1って32MBですね。まあ、これはこんなものですね。でも、もうちょっと多いような気がしますが...秋葉原の某ショップでは「男は黙ってメモリ3桁」って書いてありましたし。DIMMも128が一番の売れ筋だと思いますし。あ、でも、いまだに486で8MBクラスのマシンも多いですもんね(会社の隅に転がっているようなやつですか?)
 演算能力は、一人の人間が電卓を用いて6万3千年かかる計算を1秒で実行できるとも記載してありました。じゃあ、63、000(年)×365(日)×24(時間)×60(分)×60(秒)の人間がいて、統率が取れていれば、この世界最速のコンピュータといい勝負が出来るということですね。ということは、1,986,768,000,000人です。1兆人を越えて2兆人直前です。これでは、全世界に存在する人類だけでは到底足りません。猿や、チンパンジー、そして、お宅にいるかもしれない計算できる犬などに手伝ってもらってもまだまだ足りません。どうしたらいいのでしょう。もう、我々人間じゃ勝てないのでしょうか。なんだか複雑な気分です。
 ちなみに、このスーパーコンピュータは、IBMの最上位機種RS6000/SPベースで、チェス世界チャンピオンを破ったコンピュータ「ディープ・ブルー」の親類にあたるそうです。ちなみに、このスパコンは、「ブルーパシフィック」という名前だそうです。
 やっぱりビックブルー。青い名前がお好きなんですね。

 不正アクセスを特定しよう

 ここの所、不正アクセスによる届け出が急増しているそうです。
 その中でも一際多いのは、アプリケーションのポートをチェックする「ポートスキャン」というものでした。インターネットで用いられるTCP/IPプロトコルには、下位層で働くIPがIPアドレスを頼りに相手先にデータを届けたあと、上位層のTCPがパケットのエラーなどのチェックを行ったり、このパケットをどのアプリが使うのかという情報「TCPポート」を頼りにデータを届けます。FTPだと、20/21番を使うなどというように、有名なアプリでは使用するポートが決められています。(1~2000までは予約、それ以降はユーザーの任意)
 逆を言えば、TCPポートをノックしてみると、どのアプリケーションが動いているのか分かるということで、セキュリティホールの分かっているバージョンのアプリケーションなどをそのまま使用していた場合、このようなポートスキャンを受けると、次回、本当に深刻なアタックを受ける可能性があるわけです。言うなれば、泥棒の下見みたいなものです。鍵が開いている家、入り易そうな家などを調べまわっているわけですね。
 また、先日などは国立天文台や、郵政省の通信総合研究所などが不正進入を許し、内部情報が持ち出された可能性があるとの報告がありました。進入そのものは6月ごろから行われており、実際に発覚したのは10月になってからと、なんとも悲惨な状況。
 内部に「情報をもらすプログラムが仕掛けられていた」とうことで、実際にどのようなデータが流出したかも分からず、困惑したまま。しかも、その被害は、回線が繋がっている他の大学などへも及んでいる可能性もあり、予断を許さないとのコメントがありました。

 そういった事態に合わせてか、郵政省が重い腰を上げ、インターネットを用いて不正アクセスした相手を特定できる「新しい通信技術」の開発をスタートさせると発表しました。
 従来は、不正アクセスを受けた企業自身が、ファイアウォールや、不正アクセス監視ソフトなどのアクセス履歴を基に発信元を特定し、相手に警告するというものが多かったのですが、この労力は並々ならぬものがありました。
 郵政省は、こういった市販アプリケーションとの連携も考えた上で、そういった不正アクセスの情報を提出してもらい、アクセス相手の通信経路をたどり、発信元に対して警告を発するようにするものです。国が(実際には、国から委託された機関でしょうが)不正アクセス調査代行を行ってくれるという感じでしょうか。
 しかし、それにして、なぜ警告かというと、現行法では不正アクセスだけでは罰することができないからです。実際にデータの改竄や持ち出しなどの実被害が起きなければ、処罰の対象とはできないからです。
 また、通信通話の秘守義務というものもあり、折角不正アクセスの発信元に警告を送っても、それを依頼した企業には、誰が不正を行ったのか通知できない可能性があるのです。誰が行ったのかを知ろうとしても、通信を行った人物の通信履歴は他人に公開できないというもので、「警告はしたけど、誰が悪かったかは教えてあげない」というしょうもない結果となりかねません。
 行政主導型の不正アクセス防止策の一環として、来年からの3年計画です。ぜひとも法の整備を同時に進めて、こういった事象に対して速やかに対処が取れるようにしてほしいものです。

 本日のキーワード 「NTTサテライト、個人用衛星インターネットサービス開始」


当ページは「千歳忍」の独り言です。
極力真実に基づいて記述するようにしていますが、当方の思い違いや表記の方法によって一般的な解釈と異なる場合が有ります。意見や訂正の要請は大歓迎です。また、書いてほしいネタも募集しています。その場合はこちらまでどうぞ。

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