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千歳忍の独り言

なんでも解説!

もくじ

1998年 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 > 1999年

7月1日・・・・・(コラム)WindowWorldExpoネタと千歳ちゃん
7月6日・・・・・(解説)D-VHSとXeron
7月7日・・・・・(解説)CPUのビットとメモリ。燃えるMP3
7月14日・・・・・(コラム)Windows98なんて
7月17日・・・・・(解説)メモリとVLIW
7月18日・・・・・(解説)DirectXの推移
7月22日・・・・・(コラム)千歳の書きたい放題
7月25日・・・・・(コラム)激我WIndows(なにそれ)
7月27日・・・・・(コラム)ネチズンの嘆きとMPMANのライバル
7月28日・・・・・(コラム)それぞれのWindows
7月29日・・・・・(コラム)最強のCD-Rと最狂のOS
7月31日・・・・・(解説)セキュリティーホール


7月31日
とっても涼しくて過ごしやすい日でした

全日本PC組立選手権

 いろいろとPC絡みのイベントの多いこと。
 サーチエンジンを用いた「検索の鉄人」は今度2回目を迎えるし、どこかの出版社では、知識を競う「パソコンの鉄人」なんていうのもありました。
 今回開かれたのは亜土電子(T-ZONE)主催の「スピード・パソコン組立世界大会」。これは、与えられたパーツをいかに正確に組み立て、起動させるかというもの。ミスが有った場合には、組立時間にペナルティが枷せられ、最終的な組み上がり時間で勝敗を競うというもの。今回は、全日本大会で、この大会の優勝者には世界大会への出場権が与えられるという得点付き。くう、なんてこったい。私も出ればよかった(笑)
 競技内容の詳細は入手していないのですが、CPUにマザーボード、VGA、HDD、CD-ROM、ケース、キーボード、マウスなど最低限のアイテムを組み上げるらしい。優勝者は、11分58秒で組み上げ、ペナルティが2箇所あったため、合計で13分58秒という。大会の中でもぶっちぎりの速さだったようだ。
 普通の人が見たら、パソコン組立13分? 凄い! という世界なのでしょうが、我々DIYグループでは、それって普通じゃないの? まあ、11分台は凄いにしても、ATXなら、15分、ATでも20分有れば余裕で終われると思います。今度、友達のパソコン組み立てる時にでも、時間を計ってみようかな? さて、あなたは何分ぐらいかかりますか?

 メールをもらっただけでウィルス感染?

 先日見つかった、インターネットメールソフトのセキュリティーホール。パッチのリリースが遅れていることもあって、これについて考えてみたいと思います。
 どのようなものかと言うと、送られてきたメールに含まれる実行形式のファイルを起動させられるかもしれない、というものです。以前に、インターネット上を駆け巡ったいたずらメールに似たようなものがありましたが、今回はこれが現実のものとなりうる訳です。
 通常メールにウィルスに感染した実行ファイルなどが添付されていても、それを実行しなければ感染したり、DISKをフォーマットされるようなことはありませんでした。怪しいと思ったメールは削除するなり、無視すれば被害は無かったのです。
 では、なぜこのようなことが起こせるでしょう。
 MIMEのヘッダーを利用します。MIMEは、添付ファイルや、1つの文章を複数のメールに分割して送ったりする際に「このメールはどのようにエンコードされているのか」「添付のファイル名は何か」「どんなタイプのデータなのか」などといった情報を付加しているのです。これらメールソフトは、このMIMEのヘッダを読み込もうとする際に、ヘッダーの長さをチェックしません。これがあまりにも長過ぎるとMIMEヘッダ用に用意したバッファがあふれ、あふれた所に実行形式のプログラムが有ると、それを実行してしまうという事らしいのです。
 だから、ある条件のメールを送ると、受け手のメールソフトが勝手にメールをチェックした時にオーバーフローを起こし、メールに含まれる実行形式のファイルを起動してしまうのです。
 簡単に言ってしまうと、メールを読んだり、削除しようとしただけでもプログラムが起動できるのです。インターネット上のセキュリティに守られたうえでのアプリを動かすのではなく、ローカルに有るプログラムです。ほとんどなんでも行うことができます。こういった悪意を持ったプログラムが送られてきた場合、ほとんど対処のしようがありません。メールを見ずに内容を判断しろと言っても難しいですよね。(超能力者じゃないんだから)
 現在確認されているのはMicrosoftのOutLook、OutLook Express。NetscapeのMessengerです。ただし、これらのソフトで起こるだけではなく、確認が取れていないだけで、同様の現象がおきる可能性もありますので気をつけましょう。
 英語版OutLook用のパッチがリリースされたものの、それは不完全なもので再度修正版を用意しているとのことです。日本語版に関しては、近日中にアップロードされるとしか書かれていません。また、NetScapeは8月に公開予定のCommunicator4.06で対応すると言っています。潜在的に危険なセキュリティーホールですから、早急な対応が望まれますね。
 あなたのメールソフトは大丈夫ですか?

 インターネット対戦は燃えるぞ

 Diabloはプレイされたでしょうか。
 一人でやっても面白いですが、Battle.netを通じて、見知った仲間、そして見知らぬ仲間と対戦した時の面白さはレベルが違うものを感じました。
 UltimaOnlineは発売日当日は凄かったですね。(PCゲームで朝から並ぶ奴なんて見たことなかった!)私もなんとか入手しました。本当の人と人との仮想現実が体験できたと思います。
 そして、今度発売されるのが光栄の「信長の野望Internet」です。LANはもちろんInernetを利用すれば、最大8人まででプレイすることが可能だそうです。一旦、光栄のサーバーにつなぎ、メンバーとか、マップなどを決めプレイヤーの一人がHOSTとなってゲーム進行するのです。なんといっても、この仲間集めのためのサーバーへの接続は無料。有り難いですね。
 ゲームの内容は、マルチ対戦用に変更が加えられており、チャットも行えます。また、より戦略的に、他キャラクタへ対して「書状」という形でメッセージを投げることも可能だとか。ユーザーの性格が表れて面白いかも。
 信長の野望って、一体何作目なんでしょうか。かなり昔から有りますよね。私はシャープのX1でプレイした記憶が有るので、もう12~3年前だと思います。2年に1作出るとしても7作め?うーん、凄いなぁ。(あ、ちなみに、もうちょっと前には光栄もエッチゲー作ってましたよ)
 冬にはDiablo2も予定されていますし、ますますネットワークゲームが面白い!

 本日のキーワード 「プレステの出荷台数は3700万台を突破」


7月29日
マリ姉のNewアルバム買いましたっ

 軍艦をも陥れたマイクロソフトの威力

 目も当てられない勢いで発見されていく、マイクロソフト謹製のアプリケーションバグ。先日も、Active Server Pages(ASP)のソースコードがのぞけてしまうという凶悪なセキュリティーホールが発見されていましたね。エクスチェンジでもインターネットにつないでいると処理が停止してしまうという、これまた致命的なものが報告されているようです。
 そう言えば、ソニーさんが社内メールシステムをNews上のシステムからNT&エクスチェンジに変えるそうです。ご愁傷さま(笑)
 まあ、ソフトウェアですから、希に致命的なバグが有ってもしかたがないと考えます。ネットスケープの製品にだってありました。ただ、マイクロソフトの製品の尋常ではないその埋蔵量。いったいいくつ埋めこんでいるんだ、バグ! 故意に埋めているのではないかと疑いたくもなります。そして、それらが発見されてから、数週間も後になってからサービスパッチがリリースと、気の抜けたような対応。いやはや、感服します。
 そして今回笑えたのが、アメリカ海軍の軍艦を停止させてしまったWindowsNT。このOSで構築されたシステムが停止し、航行を不可能にしてしまったのだとか。データベースがおかしくなって、「ゼロで除算しました」らしきメッセージが。自力で復活するのに数時間を要したとのこと。これに関しては、アメリカ海軍も正式に認めているそうです。
 そうか、分かった。日本がアメリカに勝つためには、アメリカのシステムをすべてNTで構築してもらえばいいんだっ そうすれば、いざという時に動かないマシンの出来上がり(笑) なんて、あまくないのね。協定を結んでいるんだから、そのシステムで構築された機器がいずれ日本にも上陸して、共倒れ... なんてことに。うひょひょ。

 1200kb/secの世界へ

 キャラベルデータシステムは、書き込み8倍速、読み込み20倍速という超弩級のCD-Rドライブを発売するそうです。今月下旬には出荷開始すると言うことなので、来月には店頭に並んでいるかもしれません。
 これは、三洋電機が開発したドライブで、COMDEX/台北などで出展していましたから、ご存じの方も多いはず。また、ヤマハも同じように8倍速の製品を投入するようで、これから熱いバトルが期待できるかも、また、Teacなども4倍速を越えるドライブを開発中との報もあり、CDを大量に焼く環境ならば、買い替えの季節? って感じです。
 8倍速なら、1枚のメディアを焼くのに、最大でも10分で済みます。これをやっている最中はほとんど何もできないので、CD-R専用セカンドマシンを用意している人も多いはず。でも、10分なら我慢できますよね。
 気になるのがバッファアンダーラン。CD-Rは一度焼きはじめたら止まらないし止められない。常に一定速で書きつづけるから、読み込みがもたつくと書き込むデータがなくなってしまう。そうなると、使用不可能なメディアの出来上がり(復旧して残りを使えるようにしてくれるライタソフトもありますが、結局使わないもんね)。ですから、CD-Rはかなりの安定性を求められるのです。8倍速なら、毎秒1200kbものデータが流れつづけなくてはなりません。「なんだ、たいしたことないじゃない」という数値かもしれませんが、絶対に途切れてはいけないという事を考えると意外と高いハードルです。特にCD to CD-Rの場合、CDはHDDに比べるとスリップしやすいのです。リードエラーをおこすと再度同じ所を読み込みますから、20倍速のCD-ROMドライブでは10倍速以下。立て続けにスリップを起こしたのでは、もうアウトでしょう。
 仮にバッファが2MBあったとしても、1.6秒しか余裕がない計算になります。実際には、このドライブの最大性能では毎秒1350kb書き込めますので、更に余裕がなくなります。
 また、書き込めたとしても、焼き上がったピットの乱れや相性などにより読めないドライブが続出するものと考えられます。
 価格は内蔵で10万円を切りますから、普段は4倍。急ぐ時だけ8倍なんて使い方がスマートかもしれませんね。ライタにはBsGOLDの8倍速カスタマバージョンが付くそうです。

 出荷の遅れるXeonハイエンドサーバー

 以前、Xeonを4コ搭載した状態でのみ発生するエラッタというのを書きましたが、また新たに新チップセット450NXにエラッタがあることが判明したようです。
 またも、プロセッサを4コ載せたときにおこるようで、ハイエンドサーバーを出荷予定しているメーカーが不安をつのらせているともいいます。しかし、面白いのが、全てが全てのチップにおきるわけではなく、正常に動くものもあるのだとか。Intelはそういった製品を選別して出荷する模様です。
 ECC機能(メモリエラー訂正機能)に関する問題とのことで、高い収益を期待できるIntelにとっては頭痛の種かもしれません。
 一方、超ハイエンドサーバーなどを出荷する予定のメーカーは、独自のチップセットを作成しているため、影響はなさそうです。とはいえ、Xeonを8コ以上搭載したマシンですから、あまり我々には関係ないですね。

 MSを覗いていると

 DirectX6の一般向けリリースが開始されるようです。今ダウンロードのページを作っているから、もう少し待ってね(Coming Soon)という旨のメッセージが有りました。また、いつの間にか、DirectX5.2bというマイナーチェンジ版も出ているじゃないですか。DVD関連の機能追加のようですね。
 バージョンを5から6に上げるだけで、3Dの性能が10~20%向上するというDirectX。早ければ、8月の末頃の雑誌に付属されるようになるでしょう。通信費用に頭を抱えている方は、それらを待った方がいいですね。
 私? 私はもちろん即ダウンですよ。というか、こういったもののためだけにMSDN入ろうかなって思うぐらいですから(笑)

 本日の一言 「なんだかんだ言って98は95よりも売れているらしい」


7月28日
夏日。暑いです

 さあみんな、はまったかな?

 Windows98が発売されて3日が経過しました。
 各地から、様々な悲鳴を聞いています。かくいう私もESS製のPCIサウンドカードのドライバがおかしいためか、真っ当にWAVEが鳴らず、結局封印していたサウンドブラスタ16PnPをインストールしてしまいました。
 こういうとき、やっぱりドライバサポートの厚い所っていいよな、とか、デファクトスタンダードって大事だな、と思ったりする訳です。ESSのサイトに行けばWDM仕様のドライバの片鱗らしきものが見えるので、まあ、もう少ししたら使えるようになるのでしょうね。それまでは、古いカードで我慢我慢。
 そんなこんなでPCをいじくり回していた所、電源ONの瞬間に異臭が... なんだ?と思ったときにはが立ちあがり、「ぴしぴしぴし」という異音が!(3秒ぐらいか?) スイッチを切り、中を覗いてみると、COM1に繋がるフラットケーブルが炎上寸前じゃないですか。うーん、ショートしてたのかなぁ。とりあえずお亡くなりになったケーブルを引っ剥がし、そのままにしておきました。ただでさえシリアルが足りないのになぁ。
 前回は,HDDのキャッシュを逆差しにして電源を入れたら、基板から煙が出て昇天されました。ということで、千歳はこれで2度目の煙の洗礼を浴びてしまったことになります。
 MIDI(SMPU不調のためシリアル接続)、TA、MODEM、デジカメ、9821とのリバース接続と、フルフル一杯だったのに。1:4のシリアル切替機を用いてなんとかしのいでいたのに、もう、限界ッす。誰かなんとかして...
 デメリットばかりじゃなんなんで...
 一番実感できたのは、TCP/IPの速度向上。Internetでのファイルのダウンロードのときにビックリ。いままで、6.7kb/secぐらいだったのが、平気で7.5kb/sec調子がいいと9kb/secにも達します。(サン電子のTS128GAというTAです) Windows98ではプロトコルスタックが改良されているというのでちょっと期待したのですが、これはすごい。皆さんも試してみてください。

 お疲れ様でした

 告知通り、千歳はLaOXザ・コンピューター館前でカウントダウンをしてきました。TBS、フジのTVカメラが取材を行っている中、雑誌社と思わしきDVカメラを回す方々(後で気がつくと、この方がインプレスの方でした)。95の時に比べるとメーカー主体のパフォーマンスが少ない分、販売店側の力が入っていたようにも思えます。
 10時15分頃にアキバについたのですが、めちゃめちゃガラガラで、おいこれで本当に大丈夫なのか? 予想通り閑散とした98発売なのかと危惧しましたが、11時を回ると急に込みはじめ、あとは皆様が知るとおりです。
 そうそう、インプレスのPCWatchというWebPageのWindows98発売レポートの中にある「Windows 98発売レポート第3弾 LaOX ザ・コンピュータ館編」のなかで、Photoに、当掲示板でも書き込みのある「こいやろ」氏が写っています。また、RealVideoの中で、千歳とこいやろ氏が一緒に映っています。暇がったら見てみてください。
 私どもも雑誌社に負けじと愛機Camedia800Lで撮りまくってきました。特に、ツクモの前にいらしたレースクイーンのお姉様、ヤマギワ付近でお見かけしたマイクロソフトのキャンペーンガールの方々、ウィルスバスター98のナース姿の方々の写真はバッチリです(笑)T-ZONEの前にいた浴衣姿の社員の方もGETしてきました(何を撮りにいってるんだ) レタッチ、トリミングの後、Webページに掲載しますので、お楽しみに。
 そして、そのお祭りの後は、相互リンクさせていただいているAKIBA BUYBUYBUYというWebページの「アキバ買う買う掲示板」の皆様と深夜のOFF会に参加してきました。当初10名以上の方が集まって名刺を交換したり、談笑を楽しんだり。オークション終了後、半分ぐらいの方がお帰りになり(この後記事を書きに社に帰る方もいました。ご苦労様!)私を含めて残った7名で、上野までぶらぶら歩き朝まで居酒屋で話し込みました。
 いやー、やっぱりこういう時、ネットワーカーとしての醍醐味を感じますね。知らないけど知っている人と会う。なんだかどきどきしませんか? 当「千歳忍のNETでGOGO!」でもそのうち開催したいなぁ。
 また機会が有れば、一緒に秋葉原巡りでもしたいです。
 そういえば、日本語版Windows98は2週間も前に仕上がっていたのに、日本マイクロソフトは、給料日にかかる土曜日をわざわざ選んで発売したようですね。しかも、当初の予想よりも4割も増量の出荷だそうで。さすがは、商売上手というかなんというか。

 おねがいシャドウ、みんなを守って

 なんだか聞いたことのあるフレーズ... それはさておき、ちょっと98からはなれた話題を。
 アメリカ政府と民間企業が協力して作り上げたソフトウェア。それが「シャドウ」。クラッカーなどにコンピューターアタックをされたかどうかを検知し、進入やセキュリティの突破を防ぐためのソフトで、何がすばらしいかというとフリーソフトであること(但し、アメリカ国外での使用は国外輸出禁止品目に引っかかるでしょうから、ダメですね) なんというか、さすがアメリカという感じですね。
 現在既に1万数千にも及ぶホストへのアクセスに対して、40を越える攻撃パターンを監視するのに用いられているといいます。そして新たに3種類の攻撃パターンを発見したとも伝えられました。
 このシャドウは、プライバシ保護のため、パケットの内容そのものよりもトラフィックの分析をメインにしている点です。そして、特定のプロトコルに縛られず、あらゆるプロトコルを解析することができるのです。プロトコルの仕様ミスによる襲撃などというものも多いでしょうし、あらゆるハッキングに対抗するためにも有効ですね。そうやって情報を収集し、蓄積し、共有していくことで、強固で安全なネットワークというものを形成していけるのだと思います。
 プレスにこのような一言が有りました。クラッカーたちがなんらかの形で協力しあっているのに対し、セキュリティ会社はそれぞれが個々の存在です。それでは勝てる試合も勝てなくなってしまいます。こういった姿勢を、日本も見習わなくてはいけないのではないでしょうか。

 本日のキーワード「松下、5倍速まで対応可能なDVDチップセット発売」


7月27日
曇りかな?

 モザイクは猥褻なのか

 FLマスク裁判に端を発した可逆モザイク。ある判決は、「デジタルデータ」そのものが猥褻という異例のものでした。通常こういった形の無いものの場合、ビデオ映像ならばビデオテープ、画像の場合は、それが格納されたFDやHDがわいせつ物として扱われてきたのです。それが一転、最近の風潮として、モザイクはかかっていても猥褻。HDが外国に有っても国内で逮捕と、警察、検察の主張を強く反映した判決ばかりが目立つようになりました。
 表ビデオと、モザイクキャンセラを一緒に売ったら、裏ビデオとして扱われるのでしょうか。ビデオにかけるモザイクには様々な種類が有り、それにあったキャンセラでないと効果を発揮しないといいます。JPEGの画像でも同じように、エンコードしたモザイクとあったソフトでデコードしないと正しい画像には復元しません。
 実際に、そんな画像の脇に、デコードソフトへのリンクが用意されているあたり、PCの利便性を感じる訳ですが、世の中、それを快く思わない人が多い訳ですね。雑誌のビデオ販売の隣のページでキャンセラの広告が載っているのと何が違うのでしょうか。土台、リンクの定義と言うものも明確になっていないのに、それについて言及するなんて、何か矛盾を感じます。
 しかし、Internetにつなげば、無修正の画像が見放題、という意識があることは事実だと思います。ネットワーク時代への法整備が進まない今のうちに、判例としてこういったものを挙げ、意識として、「見放題じゃない、警察の手の及ぶ範囲なんだ」と植えつけようとしているのかも知れません。
 ここ数ヶ月、強引に法整備を進めたり、こういった判決を下したり、古くからのネチズンにはちっとも面白く有りません。コンピューターネットワークの世界は、自由と暗黙の了解で保たれていたというのに、それを土足で踏みにじるようなことをされているようで気になります。
 別に、判決に不満が有るわけではないんです。法整備されることがイヤではないんです。もっと多くの人が参加して、もっともっと多くの人がコミュニケーションを取る世界になれば、自ずと明文化されたルールが必要になってきます。だからこそ、慎重に事を運んでほしいのです。この世界の有識者(皆さん)の言葉に耳を傾けてほしいのです。
 我々も傍観していないで、そろそろ行動を起こさないと行けないのかもしれませんね。

 新しい半導体音楽デバイス

 先日、韓国のメーカーの作った携帯用MP3プレイヤー「MPMAN」を紹介したのですが、今度はそれをも上まわるプレイヤーが登場するようです。
 仕掛け人はNTTと神戸製鋼。現在、プレイヤーの製造や販売を行えるパートナー企業を募集しています。
 それでは、これはどんなものか見ていきましょう。名前はSolidAudio(仮称)。大きさは、85×54×8(単位:ミリ)ということですので、ポケットティッシュサイズでしょうか。驚異的なのは、この厚さ。わずか8ミリ。当然、この厚さですと媒体は扱えないので、半導体オンリーになります。標準で16MB搭載ですから、MPMANよりも少ないですね。
 面白いのがコーデック。TwinVQと言われるNTTの開発したもの。Internetなどで使用している所を見かけますが、あまりメジャーな存在ではありません。しかいs、その実力はすごいもので、MP3(128bps)の更に半分ほどにまでなるといいます(正確には、無圧縮の1/18だそうです)。ですから、SolidAudioのメモリでもCDクオリティで25分ほど聞けるそうです。FMラジオレベルまで温室を下げると、50分のデータを再生できる訳ですね。
 このTwinVQというもの。次世代ストリーミングのMPEG4/Audioでの採用が決まっているそうで、なかなか未来の明るいヤツなんですね。
 また、こういった性格上音楽データはどうするのかというと、Internetからダウンロードするのだそうです。するときになるのが違法コピーですが、そこらへんは抜かりないようです。Internetから直接SolidAudioへダウンロードし、そのデータは他の媒体へコピーしたり、また逆に、ネットワーク以外の手段でSolidAudioへの曲データのダウンロードはできないようです。
 ですから、ミュージックストアから、1曲につきいくらという方法で決済するのだと思います。この方法は、通信カラオケやMIDIデータの配信でも使われているので、ご存じですよね。

 動き始めたESDRAM

 あまり聞き慣れないメモリですが、DirectRamBusメモリが主力になるまでの間、もしかしたら最前線にたつかもしれないメモリです。
 構造は、バーストEDORAMのようなもので、それをそっくりそのままSDRAMへ持ってきた感じです。チップセットからメモリアドレスの指定を受けると、それに合うカラムのデータが出力されますが、このメモリは、その外部インターフェースとセルの間に小さなキャッシュを置くことで、その速度を向上させています。メモリは読み出せ読み出せ、キャッシュに書け書け。インターフェースがキャッシュから順次データを読むことによってトータルのスループットが向上するのです。
 まだまだエンジニアリングサンプルの段階で、外販されているわけではありませんが、もしかしたら来年の今ごろは最高級のSDRAMとして売られているのかもしれません。

 本日の噂 「インターグラフ社は、鬼のような3Dカードを出すらしい」


7月25日
さあみんな買ったかな?

 Windows98の存在意義

 いろいろな所で議論されているWindows98ですが、皆様のところでは安定稼働しているでしょうか? BIOS周りで苦労するとか、ATAPIとSCSI両方のCD-ROMドライブを入れた環境で起動ディスクから立ち上げると、セットアップがメモリが足りなくて止まるとか、いろいろ障害も報告されているようですね。
 一応、千歳のPCには問題なくインストールすることができたようです。AGPもしっかりバッチリです(カードはMatrox Millennium G200 えへへ、23日に買いました)
 さて、このOS。賛否両論ですね。いろいろと面白そうなのでまとめてみましょう。

 否定派
 ・95のバグフィックスに金を取られるようでヤダ。
 ・95+IE4となんにも変った気がしない。
 ・高い
 ・アンチマイクロソフトだから。殿様態度が気に食わない。
 ・せっかく安定しているのにかえたくない。
 ・どうせ、バグばっか。
 ・IE4が嫌い

 肯定派
 ・3年ぶりのメジャーバージョンアップ。OSRを入手してない人は、もうこれしかない。
 ・新しいものが好き
 ・95+IE4で環境を整えるより楽そう。
 ・新しいデバイスを使いたい。
 ・みんなが買うから。
 ・IE4がスキ

 と、まあ、こんな所でしょうか。まあ、その人なりの事情が有りますから「買うな」「買え」とは言えないんですが、特に目新しいデバイス(たとえばAGP、IEEE1394とか)を持っていないのであれば、とりあえず買う必要はないと思います。もちろん、これは、OSR2を入手し、自力でIE4などをセットアップできる人。コンプリートマシンを購入して、とりあえず使っている人は、どうだろう。自分のマシンのメーカーのWebページに行って、自分の機種の対応度(BIOSとかね)をチェックしてから買うといいかも。DirectX5とかIE4が最初から入っているしね。(まあ、IEがいいかどうかは別にして)
 面白いのが、メーカーのサポート。最近は、BIOSのアップデートファイルの配信はInternetオンリーが多いようですね。「書き換えなきゃいけないのか?」と気がつくときは、大概98をインストールしている最中や直後に不具合が出てひーひー言っているときだと思うんですが。そんな状態で、IntenetにつないでBIOSをダウンロードしてくだささい、というのは無理が有りすぎる。皆がパワーユーザーでセカンドマシン持っているわけじゃないんだから、ねえ。せめて電話対応と、実費でかまわないから郵送という手だてを残してほしかったです。じゃないと、困る人がいっぱい出るだろうな。経費節減という効果は大きいでしょうが、メーカーさん、こういう細やかな気配りがリピーターを増やすんですよ。

 私はAGPポートに繋がるG200を安定稼働させたかったので、素直に98を買いました。95+VXDではいまいち不安定というレポートがあったもので。なにせ、初期ロットのMVP3マザーですから。
 既に4回ほどインストールを試みました。
 別に、失敗しているわけではなくて、セットアッププログラムの挙動を調べているためです。1台は前述したMVP3マザー。上書き、別フォルダ、新規、と3回ほどやりましたが、さすがに新しいマザボだけ有って問題は無し。ちゃんとBIOSもアップデートしておいたせいかな?
 もう一台は、会社で使用しているマシン。(ライセンスは1つしかないので、インストールテスト終了したらアンインストールして95に戻します)初代Tritonマシンですが、これも問題なし。上書きでも特に支障は有りませんでした。
 古いマザボと、新しいマザボ、と、問題の起きにくそうな組み合わせが良かったのかもしれません。TXやLXなどの世代のマザボが一番引っかかりやすいのかもしれませんね。

 Windows98の証明書盗まれる

 また、という感じですが。
 以前、Windows95の盗難に遭った工場で、再び盗難が有ったそうです。今回はマニュアルに張りつける証明書「プロダクトID」です。これが11万枚も盗まれたようです。CD-ROMそのものは運び出されなかったようで、関係者は胸を撫で下ろしているとかいないとか。
 偽造コピーされたメディアに、このプロダクトIDを添付した「闇98」が出回るかもしれないので「見かけても買わないように」とマイクロソフトからは通達が出ているようです。まあ、そのうち秋葉原でも闇夜にまぎれた外国人のお兄さんが露店で売っていることでしょう。
 ちなみに、WIndows98のCD-ROMメディアには最内周部にホログラムが入っていて、簡単に模造品か正規品か見分けがつくようになっています。凝ってますね。

 そしてPC99

 なんだか、最近は毎年恒例という気がしてきたPCxxの策定ですが、今年も発表されました。1999年から2000年に使用されるPCに対するIntelとMicrosoftの陰謀です(笑)
 プロセッサは300MHz以上(種類は規定されていませんが、この周波数だと、MMX必須ですね。ペンティアム2系列(含むセレロン)、K6系列、M2系列、間に合えばC6と言う具合ですか)メモリは、一般向けが32MB以上、ビジネス向けが64MB以上だそうです。ワークステーション用は400MHz(ペンティアム2/Xeonしかないじゃんか)のメモリ128MB以上だそうです。
 IEEE1394、DVDの搭載が推奨で、V90またはそれ以外の通信機器(TAか?)が必須です。USBとACPIも必須です。ISAバスコネクタは撤廃。但し、内部的にISAバスが有るのはOK(FDDなど)と、PC98とはほとんど変っていないんですよね。CPUの速度ぐらいですか。なんとかして、高価格路線を維持したいIntelの策略でしょうか。

 本日の見間違い 「独り言の更新時間が25日0時なんですけど」


7月22日
夏休みっていいよにゃぁ

 準備完了?

 もうあと2日(日付では3日)でWindows98発売です。
 皆さんは、準備OK? 夜中は銀行も開いてないですから、予めおろしておかないといけませんし、電車で動く人は、終電の時間もインプットしておきましょう。秋葉原界隈ではあまり遅くまで飲み屋もやっていないですから、朝まで時間をつぶすのに結構苦労します。上野や御徒町まで歩くのがベターでしょうか。ちなみに、秋葉原の「天狗」や「チムニー」は、通常11時ぐらいで閉まってしまうそうです。
 Windows95の時、あまりのお祭り騒ぎに終電を逃し、閉まっていく秋葉原駅のシャッターの前で何人が泣いていたのか、記憶に定かではありません。同じミスは犯さないようにしましょうね。
 さあ、あとの準備は、アップグレードのときに何が起こっても「その瞬間がマイクロソフトだね」と、笑っていられる強靭な精神力、何度修復セットアップ行ってもうまくいかない時、「チェックポイントのつけ方がマイクロソフトだね」とアルカイックスマイルを浮かべられる不屈の闘志、そして、結果BIOSのアップグレード待ちと分かって、その日は何もできないと理解したときの「インターネットに接続できなくなったのに、どうやってファイルをGETするんだ?」と微笑みを浮かべる忍耐力を養っておけばバッチリです。
 そうです、悟りの境地です。
 私は、Windows3.1から95へアップグレードする際、買ってきたその日の朝までに4回もインストールしなおしました。結論として「アップグレードしちゃいけない」と悟るのに、更に数回のインストールを必要としたのです。
 どうせ、レジストリなんてぶくぶくと肥大化し、目も当てられないほどに不要なエントリが有るんですから、こういうタイミングでさらりときれいに新規インストールしてみるのもオツかもしれません。

 噂?

 Matroxの「ミレニアムG200」が7/19日に国内の某ショップで入荷という情報が当掲示板でもおなじみ「H大好き」先生より届きました。販売元のWebページや、噂の元となったBBSを覗いてみると、21日に延期、23日再入荷、予約はいっぱい、などなど混沌とした情報ばかり。
 これまた掲示板でおなじみの「OKA」先生御用達のショップの話では、一般ルートでは7月末から8月の頭にかけてではないか(輸入版)、コマツから発売される国内正規版は8月15日ではないか、など、これまた噂が飛び交っています。
 今週末(25日?)、平行輸入版が秋葉原/日本橋のショップに並ぶ可能性が高いですね。いやいや、ウルティマオンラインの時のように、午前中で売り切れ、買いたい人はサボっておいでよ金曜日、かも知れません。なかなか動向から目を離せませんね。
 それと、なかなか姿を見せないRIVA128ZX。DiamondからでるViper330 8MBが一番最初だと思います。聞いた話では、単に解像度が上がるだけで、それほど速度の向上はないとか。ドライバのツメがまだ甘いから、もう少し速度が上がる、など、これまたご意見多数。私個人の感想では「それほど速くない」だと思います。もちろん、現行のRIVA128よりは速いでしょうけどね。やはり、本命は秋に出ると噂される「RIVA TNT」これでしょ、これ。
 意外と早く出てきそうなのが、S3(エスキューブって読むんですよ)のSavage。これも、8月中には製品がお目見えしそうな感じ。
 逆に遅くなりそうな気配は、#9のT2R4。それと、VooDooバンジーもすぐには出てこないんじゃないかなぁ。両方とも秋遅め、場合によっては冬に引っかかってしまうかも。
 なんて、千歳の勝手な予想。間違ってたらゴメンなさいね。

 寡占?独占?

 ある調査会社の報告では、OSの売り上げ数での「Windows比率が90%を越えた」とありました。
 いや、逆に、90%しかないのか、という気分でもありますね。ま、実際、サーバーをも含めた数字での90%ですから、スタンドアロン環境(というか、一般個人ユーザー)では、多分95%がWindowsなんでしょうね。残りがMac。UNIXは個人系で使う人はほとんどフリーなものを利用していると思うし、Beも、応援したいな。そうそう、OS/2も忘れちゃいけませんね。そういえば、雑誌の広告に「RT(リアルタイム)OSならOS/9」とありました。まだ生きているんですね。IBMはPC-DOS/2000を出しましたし、意外と、OSって絶えにくいのかも。
 個人的にWindowsは好きじゃないんです。じゃあ、Macかと言われると、Macはもっと好きじゃない(わがままな奴 < 私) それでも、使うアプリがWindows用で、出るゲームがWindows用で、買ってきた周辺機器のドライバがWindowsで...となると、Windowsしか使えない。
 こーんな、オーバーヘッドの塊で、こーんな、隠しAPIの巣窟で、こーんな、バグばっかりのOSなんて、できることなら使いたくない。(でも、よく互換性を維持しながら頑張っているなぁと思います)
 もうちょっと、用途別にOSを変えてもいいと思う訳ですよ。音楽を聴いたり、Movieの再生にはBeOS。DB関連を扱うときはUNIX。ゲームと飯の種がWindows。どお、ばっちり。各OS専用のブート領域に、OS共通のシェア領域とで分ける。確かに詳しくない人にはお薦めできないけど、普段、Windowsが隠してしまっている部分が見えたりすると楽しいと思う訳です。
 なーんてえらそうに書いているわりには、夜中にWindows98買いに行くあたり、説得力ないよなぁ。ただのミーハーなのかも。
 そうそう、スタンドアロン環境のMacのシェアは3%半ば、サーバー用途のUNIXは18%強、NetWareが8%半ばだそうです。個人的にNetWareは好きなんだけどね。ちょっと、サーバーから何もできないのが、最近のエンジニアには敬遠されるのかな。こいつのJavaVMはめちゃめちゃ高速だし、NDSもなかなか使いやすいと思うし、いいOSなんだけどねぇ。バージョン5からは、センターコンソールも付くみたいだから、巻き返しに期待だな。
 どうも心情的に、WordPerfect(現Corel)とかNovellとか、過去の王者を応援したくなる性分です(でも、一太郎は好きになれない...)。でも、一番期待しているのはBeOS! リリース3.1からはSCSIも使えるようになったみたいなので、ちょいと手を出してみようかなぁ。(でも、私の使用しているカードは非対応らしい。ぐっずん)
 誰か、個人的にTRON使っている人とかいるんでしょうか。使用感を知りたいです。

 本日の噂 「2000年中には1GHzのK7がリリースされるらしい」

 


7月18日
晴れるといいな

 DirectXの逆襲

 先日、「本日の噂」の中で「MSのDirectXは8まで制作開始されているらしい」と、書きました。欠番のX4をのぞいても、なかなかのバージョンアップを繰り返しています。そして、もうすぐDirectX6が一般向けにリリースされるされることもあり、今日はここら辺について書いてみたいと思います。
 当初出荷されたDirectXは、DirectDrawなど一部のコンポーネントだけで、なんとか出荷したという感じの強いものでした。これには、今ではもっとも有名になったDirect3Dを含まれていない中途半端なものでした。続いてリリースされたX2において3Dもサポートされますが、これもなんとかという感じで、速度も満足に出ず、開発者の不満も大きなものでした。
 満を持して出荷されたのがX3です。このバージョンから採用するゲームも増え、利用者もぐんと増えたと思います。実際に広まったのは、何度かバグ修正を施した3.0bというバージョンでした。このバージョンのできが予想よりも良かったせいか、DirectX4は開発を中止し、チームの人間に休暇を与えたと聞いています。X4で実現される機能の一部はX3に埋めこまれ、間に合わなかったものは、X5へと持ち越されました。
 現在主流なのが、DirectX5です。正確には5.2で、一部のモジュール(DirectMusicなど)のバグフィックスなどが行われたバージョンです。おおよそどのゲームを買ってもこのバージョンのランタイムが付属しており、知らず知らずのうちに利用していることも多いですね。このバージョンは、今まで新規開発中心だったモジュールを見直し、簡単なバージョン管理や、インストーラーを追加したこと、細やかなものが主体です。
 今月(7月)中にリリースされる予定なのが、期待のDirectX6です。主にDirect3Dの高速化をメインにしており、ある種のベンチマークテストではX5を「1」とすると、モジュールをX6にしただけで「1.3」に、ディスプレイドライバなどもX6対応版にすると、なんと、「1.5」にまで達するそうです。全く同じものが、ドライバ類を入れ換えただけで1.5倍も高速に動くなんて、なんか、詐欺みたいですね。
 このバージョンは、Windows98のサービスパック1としても提供されるようです。
 そして、DirectMusicを含んだDirectX6.1をあとから出荷。これは、サービスパック2として提供する様子。
 そして、この次、DirectX7は、99年の春から夏にかけて出荷する予定。何をどう追加するかは全くの未定だそうです。開発者の声をフィードバックしていきたいとマイクロソフトは言っています。現時点で予想できるのは、各機能の性能向上、IntelMMX2への対応でしょう。次期ペンティアム2に搭載される新MMXへの対応は、DirectX6の3DNow!への速さを見れば一目瞭然。CPUが出る前から対応していそうですね。
 あと気になるのがFahrenheit APIへの移行。これは、シリコン・グラフィックス社の3D API「OpenGL」と「Direct3D」の融合した形。このX7でリリースできるのは、このFahrenheitの上位層にあたるScene Graph APIと思われます。また、開発に着手したといわれるDirectX8では、このFahrenheitの下位層にあたるLowLevelAPIを採用し、ほぼFahrenheitを完成させてくるものと思われます。
 面白いですね。マイクロソフトは、すべてのオブジェクトを3Dで表現しようと躍起になっています。ゲームだけでなくデスクトップまで全てです。そのためには、統一された3DのAPIが必要で、自社のDirect3DとSGIのOpenGLという2強を手中にした訳です。両者の思惑が一致したのですね。
 業界全体が、3Dを、強力なCPUを欲し、強力なアクセラレータを欲し、マシンの買い替えを促すキラーアプリケーションと考えているのでしょう。この勢いは、当分止まりそうもありませんね。

 再びAppleの復興は有るのか

 アップル・コンピュータ社の業績が復調しています。売上高は、前期とほとんど変らないものの、利益は確実に増えており、大幅な再編やリストラを含むコスト削減の効果が出はじめたと言えるかもしれません。また、マッキントッシュG3シリーズが好調なのも原因です。
 また、8月15日には新型のマッキントッシュ「iMac」も発売が控えており、この勢いは止どまる所を知らないようにもみえます。このiMacが今後のアップルを占う上での大きな鍵になることは間違いありません。
 このiMac、以前にも紹介したとおり、可愛いデザインの筐体に半透明のボディ。CD-ROMドライブは有っても、フロッピーディスクは存在しない。有るのは、USBとイーサネットポートだけ。そんなパソコン。値段も1299ドルと、G3Macにしては破格。小売り業者からは多分の期待がかけられ、アップルはそれに答えるように、発売日までに25万台もの在庫を揃えると名言。これが順調に行けば、アップルの快進撃はもはや約束されたも同然といえるでしょう。
 クローズドな、ハードもソフトも1社で提供するからこそできる機動性。そういったものを見せてもらった、発売される前から歴史に名を残すような名機。それがiMacです。
 アップルは、再び教育市場に戻ろうとしています。Macで育った子供は、大人になってもMacを選ぶからです。それをアップルは知っています。
 一時は買収まで噂された同社ですが、これからが輝ける復興の時でしょうか。Macユーザーでなくとも興味のある所です。

 本日のキーワード 「金メッキ仕様のUSBケーブル登場」

 


7月17日
意外と梅雨明けしませんね

 中古ゲームは生き残れるか

 最近、ゲームソフトベンダーによる中古販売の差し止めなどを頻繁に見かけるようになってきました。まあ、頻繁とはいえ、まだ数件なのでご存じない方もいるかもしれません。
 ハードメーカーで中古を嫌うのはソニーですね。プレステの中古ソフトは、認めていません。売れ残ったソフトはソニーが回収し、中古に流れるのを嫌うほどの徹底ぶりです。それにくらべれば、セガや任天堂は寛容ですね。
 今回騒がれているのは、大手5社のベンダが中古販売業者に対して訴訟を起こしたこと。それに対する業者が強気の姿勢を見せているから。両者にはそれなりの勝ち目があるとふんでの裁判なわけです。
 そのテーマが領布権という権利。これ、映画などに適用される著作権の一つなのです。
 簡単に言ってしまうと、どの配給業者を通じて、どの映画館で放映させるかを決定する権利というものです。この権利は、著作権法で明文化されていますが、ところが、映画そのものの定義というのは法律には記載されていないのです。
 裁判の焦点はまさにそれで、「映画とは映像の連続するもので、ゲームソフトもそれにあたる」とするベンダと、「映画は映画であり、ゲームにはその権利は及ばない」とする業者の勝負なんですね。過去には、ゲームを映画のように扱った判例が有り、ベンダ側はそれを強みとしている。領布権が認められば、流通を思いどおりにすることができる訳ですから、ここは勝負のしどころ。
 この裁判、口頭弁論が始まったばかり。いつ決着がつくか、光も見えませんが、ゆっくりと見ていきましょう。

 DIMMはどこまで大きくなるか

 って、別にサイズの話じゃないです。
 それにしてもDIMMって大きいですよねぇ 30PinSIMMの頃から、72Pinに移行したときはそれほど大きくなったという気はなかったのですが、72Pinから168Pinは、もう、デカイとしか言いようがないですね。あんなに大きかったら配線が長くなって、これからどんどん高クロック化していくのに辛いと思うんですけどねぇ。安い少容量DRAMを使うためにしかたなかったのかな? ノートPC用の144PinDIMMみたいにコンパクトだったら、マザーボードももうちょっとコンパクト化できたと思うのに。
 と、まあ、そういう話はさておき、物理的な大きさではなく論理的な大きさ、すなわち容量の話です。
 96年あたりからメモリの値段が暴落したのは記憶に新しい所です。32MbitのDRAMはほぼ原価割れ状態が続き、各メーカーを圧迫。減産や、工場を停止したり、半ば撤退にまで追い込まれたところもあるとか。そんなメーカーが希望をこめているのが次世代の大容量DRAM。そして、高密度DRAMです。
 通常DRAMの容量は4倍ずつ増えていくもので、30PinSIMMの頃は、1MbitのDRAMが8コ載っかっていて1MBというものが多かったです。また、この頃は、ダブルサイド(SIMMの両面に石がついているタイプ)は非常に希だったと記憶しています。その後4Mbitの物が主流になり、16Mbitが主流になりました。72PinのSIMMで16MBと言えば、これが8コ、32MBと言えば16コ(ダブルサイド)というものが主力でした。暴落しはじめた頃のメモリが大体ここら辺の物なので、購入された方も多かったと思います。現在主力のDIMMは64Mbitの物を使用しています。メモリ容量は128MBぐらいまではここら辺を用いていると思います。
 最近出はじめたものが、NECなどのメーカーが開発した高密度DRAMです。従来の製法に少し手を加えるだけで容量を倍にできるということで、大容量のものを安価に製造できると期待大です。そして、本当に高価だった256MBitの石が本格的に製造を開始しようとしています。あ、そうそう、128MBitという石もありますね。256MBitではあまりにも容量が大きくなってしまうので作られた過渡的なものです。
 今後、PCのメモリがさらに増大し、GBレベルのものを扱おうとすると... 今のマザーボードでは扱えるDIMMスロットが4本までという物が多いので、256MBを4本という形になります。サーバー機は、さらに多くのメモリを必要とします。
 半導体メーカーは、利益の確保できる大容量DIMMに走りはじめています。日立は、99年の早い時期に1GBのDIMMを売り出すとしています。これは、256MBitの石を36コ使用するそうです。
 これぐらいのメモリが安価に使用できるようになれば、32ビットコンピュータの限界、4GBのメモリアドレスでは足りなくなるわけで、そうなると、IA-64(Merced系列)というのもまんざらでもないですね。もっとも、これほどのメモリは値段も飛び抜けていますので、一般のユーザーに届くのは、2006~2008年ぐらいかなぁ(安易な予想)その頃には、ローエンドもきっと64ビット化してますね。(Nintendo256とか出てたりして)

 動きはじめているMerced

 メモリの話で出てきたので、これについても書いておきます。
 現時点では、1999年から2000年にかけて出荷されてる予定の初期型IA-64プロセッサMerced。そして、その高機能高速版、次世代MercedにあたるMcKinley。これが2001年に登場の予定。そして、コストパフォーマンスをに秀でた普及版を2002年としています。
 我々一般庶民が手にできる64ビットプロセッサは、この2002年に出る普及版Mercedですね。内蔵する実行ユニットを減らしたものになると思われます。
 VLIW(Very Long Instruction Word)方式は、ほとんどフルに実行ユニットを使えますので、かなりのスピードダウンは致し方ないところですね。
 VLIWは、CISC、RISCと同じようなCPUのアーキテクチャの1つで、RISCの流れを汲むものです。いままで無造作に投げられる命令を、CPUが予測し分岐などを行っていた(これは、CISCもRISCも同じ)のに対しVLIWでは、コンパイラ側でCPUがもっとも効率良く動けるようにあらかじめプログラムを作ります。よって、コンパイラに負担がかかるものの、CPUの実行効率が飛躍的に上がります。
 一般のCPUには複数の実行ユニットが有りますが、有る命令を実行中は、もう一つは使えないとか、ある方の演算結果が無いともう片方の演算がスタートできないとか、いろいろ不都合が有る訳です。従来のCPUは分岐を予想したり、演算結果をバッファリングしておくなりして速度を稼ぐのですが、そうなると、CPUが複雑化して結果としてスピードを引き出せないという本末転倒な領域に踏み込んでいます。
 VLIWは、そういった実行順や分岐結果を先んじてコンパイルし、実行ユニットがもっとも効率良く動けるようにCPUは身軽にされたアーキテクチャなのです。命令をひとまとめにして送る(=1回の命令が長い)ことから、こういう名前がついています。
 一般の人は、コンパイラなんか作りませんし、プログラム作る人もコンパイル時間が長くなる程度ですし、あんまり影響ないのかもしれませんね。

 本日の噂 「MSのDirectXは8まで制作開始されているらしい」

 


7月14日
涼しい日です

 Windows98へアップグレードできない話

 雑誌やインターネットでさかんに「Windows95やWindows3.1からWindows98へアップグレードできない」という話が飛び交っています。大手ベンダーのWebサイトをご覧になられると、その旨の記述があることに気が付かれると思います。
 面白いのは、フォーマットされただけのHDDにWindows98を入れても、そういった傷害は起こりにくいデスクトップ機(アップデートでのみ障害が出る)と、アップデートにかかわらずインストールできないノートブック機に大別できる点です。
 デスクトップ機の大半は、Windows98で動作しないドライバをそのまま使用する場合です。3.1から95へ移行したときのようなドライバの大きな変化は無いものの(それでもWDM対応という変化は有りますが)それでも動かないドライバが有るんですね。私も、3.1から95へ移行する際は、「素のまま入れると問題ないが、アップデートするとセットアップが途中で死亡する」という事態に陥りました。たった一つのドライバが95で動作しなかったためです。
 ノートブックの場合は、BIOSのパワーマネジメント機能がWindows98の要求するACPIの条件を満たせなくて起こる場合がほとんどです。デスクトップと違って、ノートパソコンは積極的にパワーマネジメントを使用しますから、そういったところで障害がおきるのです。Windows98が実現するOnNow機能には、まだまだ不安定な部分も多く、各社対応BIOSをWebサイトに掲載するなど必死です。東芝などは、対応BIOSの開発が完了するまでWinowsのアップデートはしないように呼びかけています。これまた、Windows95への移行期に有ったAPMの問題と酷似しています。
 マイクロソフトは3年間で同じ過ちを2度繰り返そうとしています。
 発売を半年も伸ばし、Windows3.1からの以降とテストを完全にするために取った時間は、一体なんだったのでしょうか。ハードメーカーとあれだけ提携しておきながら、この結果とは、残念でなりません。

 速度が向上したというが

 Windows98は内部構造を最適化したために、動作の向上を図ったという触れ込みで売られています。果たして本当なのでしょうか。
 起動。確かに速くなっているのでしょうが、95にIE4を入れたときと変わりません。シャットダウンは速くなったような気がします。いえいえ、遅くなっていないだけです。メニューの表示や、マウスのレスポンスが向上した? そうですね。CPUのプライオリティをフォアグラウンド優先にしていますから、アプリの起動や、ウィンドウの操作は軽快になっていると思います。その分、バックグラウンドの動作が犠牲になっていますから、98でファイル共有などをしているとクライアントからは動作が鈍くなってみえるかもしれません(そんなことはないと思いますが)
 実際に速くなったと思うのが、アプリケーションの起動。インテルからライセンスを受けたファイルの再配置は非常に効果的です。ただし、デフラグに時間がかかりすぎるのが欠点。それと、インストール直後はアプリの起動回数の比率が大きく変化するため、ある程度使い込んでから出ないと、思わぬ再配置を行うことがあります。1回のデフラグの時間を考えると、今までのように1日に1回なんて使い方は厳しいかもしれません。
 実際、起動時にIE4のモジュールを読み込んでしまうWINDOWS98はIE4を起動するのも動作させるのも軽快です。ただ、それだけで、それ以上の速度向上というのは無いのかもしれません。
 見た目を速くすることによって、全体的な速度向上感を出すのはよくあることです。あんまりぬか喜びはしないようにね。皆さん。

 デジタル放送の未来

 D-VHSのお話しは先日しました。放送業界は、保存に便利で、帯域を有効に使えるデジタル放送を推進しようとしています。地上波も2000年を越えたあたりからすべてデジタル化しようという動きもあるとおり、避けては通れない道なのかもしれません。
 ここで面白い問題が上昇してきました。関東近縁の方にしか影響のない話なんですが...なんと、現在の地上波の要「東京タワー」には新たなアンテナを設置するスペースがないことが判明したんです。
 現在東京タワーはNHKや民放のTVやFMなどが共用しています。ここで一気にデジタル用のアンテナが必要になった場合、なんとか、通常のアンテナの共用度を足してスペースを確保するか、新たに電波塔を建設するかの二者択一にまで迫っているらしいのです。しかも、新アンテナ計画の建設予定地は埼玉新都心! 地上高500mにまで達する鉄塔は、展望台を持たせ、都市の中枢に位置させようという壮大なもの。
 興奮しますね。わくわくします。なぜって? それは私が埼玉県民だから。

 今日は書く時間が短くて、乱文です。スイマセン。

 本日の一言 「コナミ ときメモキャラを無断使用した同人ビデオを訴える」

 


7月7日
七夕です

 掲示板からの質問です

 同名の千歳さんからいただいた質問です。「用語集」の方にもあるとおり、間違えやすいものなんでしょうね。

>cpu(の速さ?)が16ビットというのはどういうこと?
>ニ*テ*ドウ64の64はこのcpuの速さをいっているの?

 16ビットといった場合、CPUの速さというよりは「処理単位」を表します。
 CPUは基本的にビットを処理の最小単位とします。ビットは、2進数の1桁で、0か1の2種類を表します。これは、電気信号のON/OFFに相当するため、非常に都合が良いのです。16ビットといった場合、2進数を16桁ぶん一度に処理できるということです。現在のパソコンの主流は32ビットです。2進数で32桁扱える訳ですね。単純に考えれば、同じサイクルで動くCPUなら、16ビットよりも32ビットのほうが2倍高速に動作することがわかります。
 質問にもありますが、○ン○ン○ウ64は64ビットCPUです。ワークステーションなど、パソコンよりも一段高い処理性能を持つMIPSという系統のR4000を専用に変更したCPUです。
 CPUの速さは、ビット数、動作速度(MHz)だけで決まるものではありません。ペンティアムの200MHzよりも、K6の200MHzの方が高速です。これは、同じビット数、同じ駆動速度(周波数)でも、CPU内部の処理の仕方が異なるためです。○ン○ン○ウ64が、ペンティアムより速いのかといわれると、そんなことはないと思います(部分的に勝っている点は有ると思いますが)
 蛇足ですが、最近のCPUは、ビット数というものが曖昧になっています。たとえば、ペンティアムは32ビットCPUですが、メモリを読む際の幅は64ビットです。以前の16ビットCPUは、メモリを管理する信号線が24ビットでした。
 ハイエンドなワークステーションでは、64ビットCPUが広まっていますが、一般的なパソコンレベルでは、まだ数年(5年ぐらい?)は32ビットCPUが一般的でしょう。

>このノートパソコンは4ギガも積んでいるんだぜといわれたんですが、
>この4ギガってハードのメモリのこと?
>教えてくれーーー!

 この場合の4ギガは、HDDを指しています。
 パソコンに搭載できるメモリは、多いものでも512MB程度ですし、ノートパソコンであれば、おそらく128MBを越えて搭載できる機種は非常に希だと思います。
 メモリは、通常電源を切ると今まで保存していた内容を保持できなくなります。これは簡単なコンデンサで電気を蓄積しているので、その電気の供給が切れると(電池が消耗するように)消えてしまいます。HDDは、ビデオテープのように磁性体に記録していきます。磁気は、磁力を与えつづけなくても保持できますから、結果としてパソコンの電源を切っても情報が保存されていることになります。
 だったら、HDDで全部やればいいんじゃないかと思いますが、その動作速度が違うのです。メモリとHDDの速度差は、10000倍!にも達するのです。いくら安くなったとはいえ、メモリはまだまだ高価です。必要な量だけをメモリで動作させ、要らない部分はHDDに保存しておくという住み分けができている訳です。

 では、4ギガというHDDがどれぐらいの量のデータを保存しておけるのか見てみましょう。
 純粋な文字だけで構成した場合、フロッピー1枚で原稿用紙1800枚。4ギガというレベルに達すると、なんと500万枚もの量になります。すごいですね。このWebページを何年続ければ埋められるのか皆目見当もつきません。確かにすごい量なんですが、全然尺度がわかりません。最近の「いわゆる」マルチメディアデータの場合で計算してみましょう。
 まずは壁紙。一般的な1024×768のフルカラーの場合、1枚でおおよそ6.3MB。4ギガのハードディスクで634枚保存できます。
 WAVファイルならどうでしょう。手持ちのCDを次々とパソコンに落とした場合、おおよそ7時間に相当します。結構すごいですね。
 それじゃ、Movieならどうでしょう。320×240のフルカラーで、毎秒30コマ。無圧縮なんていう無謀なファイルなら何分間の保存が可能でしょうか。なんと、わずか10分。通常は何らかしらかの圧縮がかかっているとはいえ、やはり大きいですね。
 ということで、分かって頂けましたでしょうか?

 燃えるMP3

 どうも違法的なイメージのあるMP3(オーディオ圧縮フォーマット:MPEG1の圧縮方式。CDクォリティのデータを1/10以下に圧縮できる。詳しくは以前の「独り言」を参照してください)ですが、最近、この周りが熱いです。
 MP3.COM社を中心に、このMP3フォーマットを支持する業界の関係者が総決起集会を開き気勢(奇声?)をあげました。。
 音楽データをこの方式で圧縮し、インターネットで販売できれば、業者は、大幅な流通コストを削減できるとしています。半導体を用いたプレイヤー(MPMAN?)が普及すれば、携帯性も高まると豪語。たしかに、駆動する部分が無いこういったプレイヤーは理論上音トビがあり得えません。秋葉原では飛ぶように売れているらしいです。
 ところが、容量の割に高音質。著作権を無視してインターネット上で配布されるなど、裏の面が大きく取りあげられています。また、デジタルデータのため、複製が容易で劣化が有りません。そのため、著作権協会は難色を示しています。彼らは、「1度だけコピー可能」というような強力なコピーガードなどが無いと使い物にならない、という見解。
 また、「音楽データをダウンロードするのと、ソフトウェアのダウンロードとどこが違うのか」「音楽配信とラジオ放送のどこが違うのか」などという質問も浴びせかけられました。
 MP3関係者と著作権協会との歩み寄りはいつになるのか。非常に楽しみです。

 本日のキーワード「NT5.0でもPC98x1シリーズ対応決定」

 


7月6日
まだ梅雨明けしないの?

 あるもんですね

 週末に秋葉原に行っていたのですが、そこで面白いものに遭遇したので書きたいと思います。
 中央通り沿いのとあるオーディオ中心のお店。JR秋葉原駅からはかなり離れ、どちらかというと上野駅にほど近い。私と友人は、アンプが欲しー、CDプレイヤーが欲しーっ DVDプレイヤーも欲しーっと、徘徊していた訳です。
 数店まわり、大体の価格調査と欲しいものを絞りこむ訳です。私は、その合間、シリアル切替機(1:4)を800円でゲット。これをMIDIケーブルセレクターへ改造するつもり。あと、スチール製の高さ5センチ強の台。モデムとかTAをきれいに並べるのに丁度いいと思ったかので、ゲット。ちなみに無料でした。きれいに洗ってから再塗装しようかと思ってます。
 そんな荷物を一旦車に置き、目的のお店へ入る。友人は既にレジに向かい価格調整に入っていた。私はあんまりねぎるくせが無いので(ねぎれるほど高い物を買わないから)、そっぽを向いて、近くのフラットTVに映し出されている映画(「ゲーム」だと思う)をぼんやりと見ていた。
 奥から、お兄さんが少し大きめの箱を持ちながら出てくる。デスクトップパソコンぐらい大きさの箱。そんなに重たそうには見えない。
 「あれ?」という印象。平静を装いながらもまわりに意識を投げているような目つき。包装のない箱... 店員さんなのかな? なんて思っていた。私の横を通り過ぎた瞬間、友人と話をしていた店員さんが、何かに弾かれた様にレジから飛び出した。
 箱を持った人が自動ドアが開く遅さにまごつく。誰もが認識した。「万引きだっ」
 店員さんが一気に追いかける。
 対する相手の反応も速かった。大通りへ出るかというところで、犯人は盗みだそうとした箱を投げ棄て、上野方面へと全速力で走り去っていく。
 時間にして、わずか6~7秒ほどの出来事。当事者以外は、まるでポカンと口をあけたままの時間。
 店員さんは、破棄された箱を携え、店に戻ってきた。
 「ども、すいませんねぇ」
 万引きを阻止。まさに店員の鏡。すばらしい判断と行動でした。
 いや、それにしても白昼堂々とあるんですね、こんなこと。しかもあんな大きな箱を持ち去ろうなんて。
 貴重な経験をさせてもらいました。
 そう言えば、店内にいたもう一人の店員さん(女性)も「見たのは初めて」と、半ば呆気に取られていた様子。やはり、そうそうあるものではないんでしょうね。

 D-VHS

 VHSってしぶといですよね。ベータが消え、8ミリもDVに取って代わられようという今、VHSはまだまだ生き残っています(消えていくのはいつもソニー製品?) DVがデジタルコピーの関係でビデオデッキとして売れない(1機種ぐらいあったかな?)ため、未だVHS規格が闊歩しているというわけです。そんなVHSも高画質対応版S-VHS、ハイビジョン対応W-VHSと進化していますが、この度、デジタル放送に対応したVHS「D-VHS」が策定されました。
 実際、D-VHSは既に策定が完了しており、VHSのテープは今までのものと互換性があり、製品もぽちぽち出はじめるという時期なのです。今回は、高画質モードと、長時間モードを追加したところがミソです。
 とは言え、通常の地上波をそのまま録画できるものではなく、CSなどのデジタル放送をそのまま録画するもので、スクランブル情報などもすべて含めた形での保存となります。(そのままデコーダのないD-VHSデッキへ持っていっても見ることができない)録画というよりも、MPEGデータの保存という方が正しいようです。
 高画質モードでは、28.2Mビット/秒(MPEG2の3倍)でHDTVを3時間半も、通常の番組であればなんと、6番組も同時に保存することができるといいます。多チャンネルなCSでは意外と便利な機能かもしれません。逆に長時間モードでは、いくつかの選択ができるようになっていて、上から順に、7.0M、4.7M、2.8M、2.0Mビット/秒となるようです。最長時間を選択した場合、なんと、49時間もの連続録画が可能と言うことなので、ちょっとやそっとや埋められないですね。その場合でも、画質はMPEG1(VideoCD)よりも上のようなので、やはりこれはすごい技術だと思います。
 このD-VHSの最長時間テープ、容量にして44GBです。DVD片面単層のおよそ10倍もの容量だからできる力業。そして、他の家電とのインターフェースはIEEE1394ということで、将来を見越した機能。
 アメリカではこの夏にも発売が開始されるようです。国内の販売はまだ未定(主要地上波がすべて非デジタル放送ですから=録画できない)だそうです。
 今後10年で現在のVHS帯をすべて音楽(音声)放送へ切り替え、UHF帯をTVへ移行し、すべてデジタル化するという計画もあるようですし、目が離せないかもしれません。そうなった場合、チャンネル周波数の割り振りが変更される可能性が高いので、現在のTVでは受信できなくなる可能性が高く、強制的に買い替えがおきると思われます。放送協会側ではそれに半ば反対の意見を取っており、これまた注目です。日本のTV放送が始めって以来の大改革。どうなるのでしょうね。

 あなたはXeonを見たか

 先月末、Intelから新プロセッサ「Pentium2 Xeon」が発売になり、各社がそれに合わせたサーバー機をリリースしました。いくつかのバグも見つかっており(Intelはエラッタであると主張しているようですが)、PentiumPROの完全置き換えとまでは行かないようですね。
 このXeonのコア部分を見る機会がありました。
 デカイです。
 CPUというレベルの大きさではないです。現行のPentium2を縦に2段重ねたような大きさ。もう、圧巻です。
 中身はというと、エッジコネクタ側は、一見普通のPentium2。いやいや、横にL2キャッシュが無いのでセレロンそっくり。そして、追加された上半分に、CPUが2コ載っかっているようにみえる。NVIDIAのRIVA128のように、コアとメモリを均等に配置しアクセスを最小限に押さえる工夫の跡が見える(たいしたものじゃないけどね)このCPUみたいなものがL2キャッシュ。400MHzのXeonは400MHzでL2キャッシュを動作させる。1クロックは2.5nsと非常に高速。チップのダイ内部にあったProと違って、XeonのL2は非常にシビアな環境で動いていると思える。
 消費電力は、38Wというからびっくり。枕元に置くスタンドの白熱電球並みですがな。こんな熱くなるものを冷やさなくてはならないなんて... 強力な電流と熱は、極限の動作を困難にさせる筈。こんなんで、24時間運転とかできるのかしら。不安不安。(ちなみに、激熱くなるHDDバラクーダなどでも20数ワットですよ)
 もうちょっと考えて作ってほしいですなぁ

 本日のキーワード 「NTT xDSLよりも安価なサービスの検討開始」

 


7月1日
今年も残すところ183日

 今日も暑いですね

 丁度一年の半分が過ぎました。奄美地方では梅雨明けしたそうです。例年よりも1週間以上早いそうなので、そのままで行くと関東地方も7月の上旬には明けそうです。だいたい、6月の末からはきれいに晴れっぱなし。もう、梅雨なんてどこへやら。日照不足も一気に解消、なんて気分です。
 こんな日にはみなさん、WindowWorldExpo(WWE)へお出かけですかね。Windows98発売を目前にして各社今まで出しあぐねていたアイテムが並んでいる様子。私も行きたかったなぁ

 熱いもの

 5月~6月にかけて、各社一斉に新世代3Dグラフィックスチップの発表がありました。今回のWWEでは、早くもその一部が公開されているようです。デモ機あり、掲示ありと、さまざま。そうそう、MicrosoftのWindowsCEのブースではドリームバスト(魅惑的な胸?セガのサイト参照) いえいえ、ドリームキャストのデモ機(モックアップで実際には動作しない)が展示されていたりと、なかなか楽しそう。実はこれ、以前は写真撮影OKだったらしいのですが、一般公開日を境に禁止されてしまったそうです。残念ですね。さて、話題のCM「湯川専務」は本物なんでしょうか? あんなすばらしい専務がいる会社なんて素敵すぎます。セガはなんだか、なりふりかまわずというか、同情票を集めるというか、せがた三四郎のあたりからCMの感性が若干毒電波状態です。もちろん、私にはかなりビビビときてますが(笑)

 まずは気になったアイテムから。
 ソニーのHiFDが出品されていました。これって、ずいぶん昔から「出る」といって遅れていたそれですね。確か、ZiPが出て、LS-120(現SuperDisk)が製品化される前には規格が持ち上がっていたのを覚えています。当時いろいろなものが名乗りを上げ、結局今まで生き残ったのはこの2つ。ソニーはその市場に食い込めるのでしょうか。ZiPは、比較的高速ながらも従来のFDと互換性が無い。LS-120は、遅いがZiPより若干容量が大きく、FDと互換性がある。HiFDは、容量も大きく、速度も速く、FDと互換性もある。
 もしこれがリリースされたら、勢力図はどうなっていくのでしょうか。ドライブとメディアの価格にもよりますが、一気に塗り替えることも可能かもしれません。意欲的な価格攻勢を望みます。
 秋ごろ発売だそうです。

 続いてもソニー。
 依然にも「独り言」で紹介した新型HMD(ヘッドマウントディスプレイ)「グラストロン」のPC接続可能タイプが出品されていたそうです。今までのものと異なり、ビデオ入力以外にもRGB入力に対応。解像度も800×600とワンランク高くなりました。画素数も約50万と増え、従来のビデオ入力で見る場合でも十分に性能を発揮しそう。
 あああ、これでQuakeで対戦とかやれたら楽しいだろうなぁ
 価格発売時機は未定。でも、出たら即攻ゲットですね。

 ビデオカード関連

 RIVA128ZX搭載機もお目見え。本命のRIVA TNTを控えたRIVA128のマイナーチェンジ版。搭載できるメモリが8MBまで増えたのが最大の特徴。エンジン部分も若干の改良が加えられているので、速度も上がっているはず。3DfxのAPI Glideを動かすためのドライバも登場することから(あれ? これってSavageの方だっけ?)、俄然RIVAから目が離せない。
 今回はカノープスなどが展示。

 今までと革命的な速度を発揮するというS3の最新鋭チップSavage。これを搭載したビデオカードもお目見え。なにやら、配布されている資料では、MatroxのG200よりも高速と書かれている様子。どこまで本当かわからないが、なかなか期待できそう。928/964の頃のビデオチップといえばS3という時代を再度築くことができるのでしょうか。これもまた注目があつまります。

 G200。現時点でもっとも製品に近いところに位置する次世代ビデオチップ。Matrox(コマツ?)ではMillenniumG200のデモを行っていた様子。今までWRAMを搭載することでメモリバンド幅を稼いでいたのですが、今回からはSGRAMへ移行が決定。ただし、その動作速度は143MHzとなかなか高速。帯域不足もこれなら気にならないかな? それから、同じチップを搭載のMistiqueは、125MHz駆動のSDRAMという違いがある模様。
 それ以外のボードレベルの違いはかなり少ない様子。実際は、バンドルソフトが、Millenniumがほとんどない(ビジネスアプリ?)のに対してMistiqueはゲームが2~3本付くこと。これが決定的な差かも(笑)
 発売も8月中を予定していると、具体的な日時も上がってきました(以前、千歳は7月中と予想したが、これは結果としてハズレでした)。3万円を切るとのことですので、だいぶリーズナブルですよねぇ 注・結局千歳が店頭でGETしたのは7/23でしたので、当初の予想が正しかったことになります。

 USB機器も本格的に立ち上がり、あとはWindows98日本語版の発売を待つばかり。DVDなども結構頑張っているようですね。
 友人がWWEに行っているようなので、もしかしたら、この続報が書けるかもしれません。

 どうでもいいこと

 文字数があまったので、本当に独り言。
 最近キリンから発売になった緑茶「ナチュラルズ」これのパッケージを見ていると、そっくりなんですよ。何がって? F&Cから発売された(18禁)ゲーム「ナチュラル」のタイトルロゴですよ。これ、商標登録しておけば、絶対訴えられるというぐらい酷似しています。TVでナチュラルズのCMを見た瞬間、ナチュラルの千歳ちゃん(私ではない)の顔が脳裏に浮かびました。
 お茶のほうが「Naturals」で、ゲームの方が「Natural」です。違いは「複数形」と「単数形」なんですが、「自然」という意味で取ると複数形は無いはず(辞書で調べたわけではないので、事実は不明) はてさて。
 ゲームをやったことのある方、絶対見てください。笑えます。
 こんど、キャプチャしてアップしようかしら:-P

 本日のキーワード 「ネットスケープ・ジャバゲーター開発中止」


当ページは「千歳忍」の独り言です。
極力真実に基づいて記述するようにしていますが、当方の思い違いや表記の方法によって一般的な解釈と異なる場合が有ります。意見や訂正の要請は大歓迎です。また、書いてほしいネタも募集しています。その場合はこちらまでどうぞ。

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