昭和25年

作曲の高木東六は、「日本の歌謡曲は音楽じゃない」なんぞと特に四・七抜きを毛嫌いしていたようですが、この、嫌々作ったワルツ形式の「水色のワルツ」などの大ヒットにより、収入の多くが歌謡曲であったのは皮肉と言えば皮肉です。この曲は戦後疎開先の長野県伊那市の天竜河畔を散策しながら想起した、とのことです。さすがに、タンゴ、ワルツ、アリア、エレジー、ポルカなどが曲名に付いたものが多いですが、「あまんじゃくの唄」「空の神兵」「夢見たものは」などの名曲も残しています。
作詞の藤浦洸(本名というか少年時代は“洸”=“たけし”と呼ばれていた)は、「別れのブルース」「一杯のコーヒーから」を始め、戦後当時の美空ひばりの初期抒情歌をはじめ多くの詩を残しました。藤浦洸はまたNHKのラジオ放送やテレビにも数多く出演し、共演のNHK20の扉>の大下宇陀児氏、宮田重雄氏やNHK<話の泉>NHKTV<私の秘密>の渡辺紳一郎氏、堀内敬三氏、サトウハチロー氏、徳川夢声氏、<とんち教室>の石黒啓七氏、長崎抜天氏などは、懐メロに相応しい懐かしい名前です。

  JASRAC No.083−0027−5


  水色のワルツ
  (WALTZ IN LIGHT-BLUE)

 作詞:藤浦 洸(曲目リスト)
 作曲:高木東六
 歌唱:二葉あき子
 制作:滝野細道

               
波のJAVA現在作動停止中
 (一)
 君に逢ううれしさの 胸にふかく
 水色のハンカチを ひそめる習慣が
 いつの間にか 身に沁みたのよ
 涙のあとをそっと 隠したいのよ
 
 

 (二)
 月影の細路を 歩きながら
 水色のハンカチに 包んだ囁きが
 いつの間にか 夜露にぬれて
 心の窓をとじて 忍び泣くのよ

 (間奏)

 心の窓をとじて 忍び泣くのよ

   *習慣=ならわし


   懐メロ  八洲秀章&抒情歌  童謡・唱歌  「細道のMIDI倶楽部」TOPへ   *08/5/10


        藤浦洸の当倶楽部内アップ曲

藤浦 洸当倶楽部の作詞曲
曲  名 作  曲 歌  手 歌 い 出 し
一杯のコーヒーから 服部良一 霧島・松原 一杯のコーヒーから夢の花咲くこともある
想い出のボレロ 万城目正 高峰三枝子 山川越えて思い出はながれる雲か夜の霧
悲しき口笛 万城目正 美空ひばり 山のホテルの赤い灯も胸のあかりも消え
さよならルンバ 仁木多喜雄 二葉あき子 このままお別れしましょう貴方の言葉の
情熱のルンバ 万城目正 高峰三枝子 嘆きの空の夕焼けはバラの花よりなお紅
長崎のお蝶さん 竹岡信幸 渡辺はま子 ナガサキ長崎南の町よ丸にやの字の
懐しのブルース 万城目正 高峰三枝子 古い日記のページには涙のあともその
懐かしのボレロ 服部良一 藤山一郎 南の国唄の国太鼓を打て拍子をとれ楽し
ひばりの花売娘 上原げんと 美空ひばり 花を召しませランランラン愛の紅バラ恋の
水色のワルツ 高木東六 二葉あき子 君に逢ううれしさの胸にふかく水色のハン
南から南から 加賀谷伸 三原純子 南から南からとんで来た来た渡り鳥嬉し
南の花嫁さん 古賀政男 高峰三枝子 ねむの並木をお馬のせなにゆらゆらゆらと
別れのタンゴ 万城目正 高峰三枝子 別れの言葉は小雨の花かさようならと
別れのブルース 服部良一 淡谷のり子 窓を開ければ港が見えるメリケン波止場
私は街の子 上原げんと 美空ひばり 私は街の子巷の子街に灯がともる頃