2000年 7月
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7月21日・・・・・パソコン壊れたの、続き。それと、もう一つ。
先日、パソコンが不安定になったとの報告を受けて、レスキューに行ってきました。
時期的に夏というのは不安定になりやすいのもあって、最初は熱暴走を疑ってみたのですが、原因としてはしっくりきません。
そんなこんなもあって、ケースを開けて、カード類からチェックし直す大幅な作業を行ってみました。
連絡を受けたのは、ある日の夜のことでした。
「昨日まで全然平気だったのに、なんかパソコンの調子悪い...」
まず疑ったのが熱。夏場ですので、熱暴走を考えます。突然そんなことが起きるなんて? 首をかしげてると、ほら、普段冷房をかけているのに、たまたま暑い室内でパソコンを使ったりしていませんか? パソコンの中掃除してなくて、綿埃が詰まったりしていませんか? ヒートシンクやファンが汚れていて、効率が落ちてはいませんか? ほらほら、少しは心当たりがあるでしょう?
熱暴走の特徴はアプリケーションが終了できない、青画面が出る、マウスカーソルが動かなくなる、そんな症状が出たら要注意。突然リセットなんて言うのもあるかもしれませんが、基本的にはOSがフリーズすることが多いようです。
特にオーバークロックで運用している人は、CPUが劣化して動かなくなる事があります。半導体にも寿命はあり、温度と密接に関わっているのです。通常であれば半永久とも言えるのに、温度が1度上がる毎にそれは半分になるといわれています。
去年の夏は持ちこたえたのに、今年は調子悪い、そんな時はクロックを1段階落として運用するといいと思います。
さてはて、話を聞いてみたところ、冷房はかかっているし、特別暑い環境ではないとのこと。うむむ。何が悪いやら。
ICQを終了させようとすると、OSも道連れにお亡くなりになってしまうようなので、ICQのアンインストールを勧めてみました。単純にこれのモジュールが壊れただけであれば、これらの修復で何とかなるはずです。
しかし、古いものからバージョンアップを繰り返し、なおかつ、さまざまな日本語かパッチを当てられてきたICQは一筋縄ではいきません。最後まで残骸を残したまま、「アプリケーションの追加と削除」からはエラーを出し削除できなくなりました。
バックアップはあるので、もう、ばっさりとProgramFilesフォルダのICQを消してしまいます。
しかしながら、動作がおかしい。
圧縮ファイルの中身が見られなくなったり(解凍はできる)、アプリが原因不明のエラーを出し始めます。
IE5.5日本語版をインストールした直後からこんな感じになってきたので、IEを疑ったのですが、他にインストールしたマシンにはそんな症状は出ないので、違うのでは、と判断。
レジストリそのものもダメになっているらしく、次から次へと症状が悪化していきます。
一度何かが壊れると、次々と壊れていくWindows特有?の現象です。しかし、このまま、HDDを再フォーマットし、インストールしたのでは、同じ現象が出ないとも限りません。
また、千歳の経験則から言うと、CPUやメモリの接触不良なども考えられます。同様な事がおきたときに、CPUを何度か抜き差ししたら、嘘のように直ってしまったこともしばしばです。
それもあって、マシンをいったん分解、コネクタ部分を掃除した後で作業に入ろうという話し合いがなされました。
今回使ったのは、マニア必涎の接点復活剤「Setten No1」です。これ、5ccで5000円ぐらいするんですよね~ なんとかサメの油にダイアモンドの粉末を溶かし込んであるという怪しげな商品ですが、その効果はバツグンです。
一般的には、アルコール系のもので十分です。ただ、クリーニング用でないものや、医療用のものの場合、乾いた後表面に白っぽいものが残ってしまうので、注意深く拭き取るようにしましょう。でないと、さらに接触が悪くなるという結果になってしまいます。
CPUとメモリは絶対にやっておいたほうがいいです。メモリの接点が汚れだすと、微妙に調子が悪かったり、フォントが文字化けしたり、保存したファイルが壊れてたり、じわじわと壊れていくケースが多いです。特に、Windowsは元々レジストリが壊れやすいですから、なおさらです。
せっかくなので、PCIに刺さっているサウンドカードや、LANカード、AGPに刺さっているビデオカードとかもきれいにしておきます。
表面の部分が目に見えないぐらい錆びたりして、ノイズっぽくなるんですかね?
なんて感じでささっと組み直して再度電源を入れてみると、あら不思議。嘘のように動作がきびきびと安定しているじゃないですか。当然、ICQを終了させても画面が固まったりしません。
ただ、やはり、もともとのシステムが崩壊しかかっているらしく、そのままの利用は耐えないということで、やはりWindowsを再度インストールすることに決めました。
HDDに不良セクタなんてできてないんで(メモリの接触不良でなぜかバットセクタができることがある)、安心してバックアップをしていきます。
OS壊れているのに上書きセットアップなんてしたくないのですが、大量のバックアップを逃がす別のドライブなどありません。CドライブにBackUpフォルダを作り、その中にどんどんファイルをほうり込んでいきます。ICQや、メール、よく使うフリーソフトやホームページのデータなど。
一通り終わった時点で、今度はDOSのツールを探しにVectorへ行きます。
とりあえずダウンするのはファイルメンテナンスforDOS/V FDではサブフォルダを含むフォルダの削除ができなかったと思うので、今回はFilmtnです。(xcopyコマンドで、ディレクトリ付きコピーをnulデバイスに入れれば、消せると思います)
Windowsの起動ディスクをつくったら、要らないものを捨てて、ダウンしてきたFilmtnを入れておきましょう。
それといっしょに、必要なのがAttribです。最近よく使うコマンドの一つです(^^;)
起動ディスクからブートしたら、Attribコマンドで消すフォルダ配下のファイルすべてに向かってリードオンリー、システム、隠し属性のすべてを解除してやります。「attrib
-r -s -h c:\windows\*.* /s」という感じ。これやらないと、消すのが面倒なんですよ。
ちょっと時間かかるけど、終わったら、削除~
ほら、同一ドライブで完全にWindowsフォルダを消せたでしょ。
ProgramFilesも消しちゃいましょう~
あとは、CDからWIndowsをセットアップすれば完璧でしょ?