AND OR
用語辞典、過去のコラムの内容を検索する?

千歳忍の独り言

なんでも解説!

2000年 8

1999年 < 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 > 2001年

 

もくじ

8月1日・・・・・No1.インターネットNifty?
8月7日・・・・・ノートPC買っちゃいました
8月10日・・・・・S3撤退、INSの新サービス?、トロイの木馬ネットスケープ編


8月10日
お盆休み直前!

 

 S3ビデオカード事業から完全撤退

 S3と言えば、老舗のビデオチップベンダーでした。ウィンドウアクセラレーターという名前を定着させたのは、S3かもしれません。
 そんなS3もビデオチップ事業をチップセットで有名なVIAテクノロジーズへ売却ておりまして、ほぼ撤退という状況でした。それじゃ、S3はどんなビデカード部門があったの?と聞かれますと、それはびっくり、あの「ダイアモンドマルチメディアシステムズ」なんですね。
 もっとも、この販売を中心としたダイアモンドは、ビデオカードだけではなくて、サウンドカードやポータブルMP3プレイヤーなどさまざまな製品を世に送り出しています。そんなダイアモンドもビデオカードから撤退と言う事で、なんだか、さびしくなってしまいますね。ダイヤモンドが無くなってしまうわけではなさそうですが、古くからユーザーに親しまれてきたStelthシリーズ、Viperシリーズが無くなってしまうのは忍びないものです。ちなみに、StelthはS3のチップを使ったカードに、ViperはNvidiaのチップを使ったカードに与えられた名前です。
 今や、ローエンドからミッドレンジのビデオチップはチップセットと統合され、ハイエンドのものだけが生き残っている様子。そのなかでもNvidiaの一人勝ちは当分揺るがないのでしょうか?(ここは、スケジュールが送れないからすごい)
 古きよき時代の老舗がまた一つ消えてしまいました。

 NTTがISDNに新チャネルを追加?

 NTT東日本は、ISDN(INS)サービスに、通話、通信用の2チャネルに加えて、データ専用のチャネルを追加しようとする考えが有ることを明らかにしました。
 これは、どうもxDSL技術を応用したものをISDN上で実現しようというもので、NTTによれば「実現可能性を検討している段階」であり、時期なども決まっていない未知数な物です。
 しかし、フレッツアイや、iプランのように、追加サービスの一つとして簡単に追加できるようなものにしたいそうで、巨人NTTがこのサービスを始めれば、日本のInternet接続環境もずいぶんと変わるのではないでしょうか?
 従来のxDSL技術は、アナログ用メタル線を用いて、一般の通話領域外の周波数で送受信を行うものでした。最近各社で始められているサービスはADSLが一般的で、上りよりも下りの帯域が広いタイプになっています(普通のユーザーはアップロードよりダウンロードのほうが多いため)
 なぜ、このADSLがISDNで利用できないかといえば、ADSLが利用する周波数帯が、アナログであればまったく問題ない帯域であるのに、ISDNでは、通常利用している周波数帯とぶつかってしまうからなのです。諸外国ではISDN網はほとんど普及していない様子で、そういった問題は「目をつぶった」状態だったのかも知れません。(現在では、NTTやNECなどがISDNと干渉しないADSLをITU-Tに提案して、実際に採用されています)
 今回考えられているのは、SDSLで正式にはSymmetric Digital Subscriber Lineとなります。Symmetricなので、上りと下りの帯域が同じになります。1Mbps程度の速度を予定しているそうですが、もう少し帯域が欲しいところですね。面白いのが、従来のADSLなどと違い、音声通話で利用される帯域(~4khz)もデータとして利用すると言う事で、さすがISDN。もう1チャネル有るので、従来の通話の心配なんてしなくていいんですね(^^)
 このサービスが現実のものとなれば、速いインターネットにあこがれて、わざわざアナログ回線に契約を戻したりする必要も無くなります。
 もっとも、xDSLサービスそのものが、非常に限られた地域内での実験サービスでしかない今、どのような期間を経て、どんな計画をもって投入されるのかに興味が集まります。早くても2年近くかかるのではないかと思うのですが、どうでしょう。
 願わくは、現在住んでいる場所が、実験地域になりますように...

 トロイの木馬

 セキュリティーホールといえばマイクロソフトの十八番という感じがしないでもありませんが、今回見つかったのは、NetscapeのブラウザでのJAVAを使ったものです。
 トロイの木馬「Brown Orifice」に感染すると、ナビゲーターなどNetscapeのブラウザを起動すると、TCPポート8080を開き、JAVAのアプレットが常駐します。言うなれば、ブラウザを開いている間、インターネットに対して公開されたファイルサーバーのようになってしまうのです。
 今のところパッチなどは出ていないようで、これを防ぐには、JAVAアプレットを起動させない設定にしておくしかないようです。
 ところで、「Brown Orifice」という名前を聞くと、有名な「Back Orifice」を思い出します。このトロイの木馬は「NetscapeのJAVAの扱い方についてのセキュリティホールを明らかにするために作られたものだ」だそうです。本当でしょうかね?
 なんにしても、Internetの世界は恐いですね。  皆さんも、変なところとか首を突っ込まないようにしましょうね(^^)

 本日のキーワード「アメリカは盗聴用ソフトで大騒ぎ」


8月7日 
なんだか、午後はお腹いっぱいで働く気がしないです

 ノートPC買っちゃいました

 掲示板のほうでは何度か書いておりますが、千歳もついにモバイラー(死語)になりました。買ったのは、Panasonic製 Let's Note A1Rです。出た当時は、ワイヤレス通信機能と、セルラーカード(PDC/PHS接続インターフェース)相当機能と話題になり、「おお、これは!」と思われた方も多いと思います。  サイズは、B5ノートとしても小さいほうで、重さも1.29kgと軽量。そのくせ液晶は1024×768となかなかです。
 千歳が探していたのは、

 1)B5サブノートで軽くて、非力なマシン。主にメールや、出先でのちょいちょいって感じに使う、割り切りマシン。最初は、これにあこがれていたんですが、CEでは、ちょっと辛いし、かといってきっちりしたWin98マシンになると、割高なんですよね。

 2)A4ノート。CD内蔵。そんなパワーは求めてない。薄めで軽いほうがいいのは確か。  自分の環境を常に持ち歩く、という感じ。  どっちにしても、液晶はサイズに関わらず1024×768以上、LAN装備が望ましい(モデムは不要) 付属ソフトも不要。OSは付属のものではなく、正規版をインストールし、最低限のドライバをインストールするだけで動作すること。

 という感じ。
 同じスペックならA4ノートのほうが割安なんですが、会社に行っても、自宅にもまあまあのデスクトップパソコンが有るわけで、やっぱり、せっかくのノートパソコンなんですから軽いほうがいいなぁというのが決定打となりました。
 すぐ横で「みうさん(いつも掲示板書き込みありがと!)」が、ThinkPadを買ったりしてるのをみて、物欲が促進されたというのも事実ですね(笑)
 実際には、普通の仕事が忙しくて、まだあまり触わっているような状態ではないのですが、なかなか気に入っています。
 薄い割にはキーストロークが十分に確保されていて、バネ圧も適正。変に小さくまとめられたキーもなく、配置も自然で、一般的な106キーに慣れた私にも違和感なく打てるのがうれしいです。
 ただし、不満な点もちらほらあります。A1自慢のワイヤレス通信機能ですが、使いません(笑)<んなら、買うなっての(^^;) 部屋にはLANが敷設してあり、ダイアルアップルーターでそのままInternetにパケットをなげられるようにしてあるためです。このワイヤレスがINSに直結できればまだ考えるのですが、56kモデムということで利用価値ナシという感じです。(フレッツアイ(旧IP接続サービスなので、アナログモデムでは接続できなんです)本体内蔵のモジュールもはずして、少しでも重量を軽くしてみようかと考え中です。
 また、もう一つの自慢のセルラーカードの機能ですが、従来型のPHSでも持っていれば考えるのですが、そんなものを持ち歩くのもナンセンス。というわけで、最近CMを盛んにやっているP-in Comp@actにしようと思います。これなら、PCカードスロットに差すだけで使えますので(Comp@actは別途アダプタが必要)お手軽ですよね。
 そうそう、探していたら「いい電話番号のP-inあります」と札の貼られた売り場が... そりゃ、オプションのイヤホンつければ通話もできますが、あんまりP-inに電話掛ける人、いないと思うんですよね~ 変なの~
 もう一つ、液晶に常時点灯が! しかも2個所! これぐらいだと不良品じゃないですから、しょうがないですね。そのまま使います。もともとドットピッチの小さい液晶なのでコントラストが低めです。やはりシャープなどのノートと比べてしまうと、ちょっと見劣りがする気がします(^^;)
 あとは、バッテリーのもちが悪すぎますね。1.5Hぐらいしか持ちません。まあ、軽量という選択肢を取っているので、これは割り切ってます。そんなに外で使わないので大丈夫。きっと。たぶん...(>_<;)
 メーカー品のPCって、ノートに限らずシステムトレイにやたらと表示したがるので、それをどうしようかと思案しました。
 スタートアップに入っているものや、「アプリケーションの追加と削除」で削除できるものは徹底的に削除。もちろん、必要なものは残しますが、ほとんど要らないのが現実。さらにレジストリに登録されているものも「MsConfig.exe」を使って消しまくりです。ふっと気が付くと、我が家のデスクトップパソコン並みに簡素なトレイになっていました。
 続いては、パーティションマジックの登場です。
 A1などB5サイズノートだとCD-ROMドライブが付いていなかったりすることも多いはず。何かの拍子でOSが飛んでしまうと、修復に鬼のような時間がかかることになりますし、場合によっては修復不可能、なんてことも笑い話ではありません。フロッピーにバックアップを取ってなかったりして。
 なので、パーティションを利用しながら追加や変更のできるパーティションマジックでボリュームの後ろのほうに1GBほど取っておき、ここにWindows98や、修復に必要なバックアップを置いておくことにします。ディスクパックごとイれたらアウトですが、その時はあきらめるしかないでしょう(;_;)
 さあ、そんな感じで一通り環境を作ってみました。

 必要なフリーソフトなんかは、メインマシンのバックアップからの利用です。ああ、まじめにバックアップしててよかったぁ、と思う瞬間です。
 ノートパソコン自体は2台目になるのでしょうか。
  初代は7年ほど前の富士通のFMR50NB2という製品です。細かい型番は忘れましたが、もって歩けるようなものではなかったです。重量は3kg半ばに及び、DOS上でWtermを浮かせて使ってました。モデムは別売りの内蔵品で2400BPSでした。基本的には汎用機(富士通のM780)のダム端末として使っていたようにも思います。(ああ、年バレる~)
 A1も1年前の機種とは言え、その軽さなどは現行のものと何ら遜色有りません。これだったら、毎日持ち歩いて、ちょっとした時に使って、なんて気軽に扱えますね。
 最近は、あまり小さいものや軽いものが発表されていないように思います。ある程度なんでも出来る仕様であつ、妥協できる重さというのですか?
 そんなところで踏みとどまっていて面白くありません。初代リブレットのような衝撃が欲しいです。
 ある意味B5クラスのノートも成熟してしまったのでしょうか? ある報告では、国内のPC出荷台数の過半数をノートが占めるようになり(自作やショップブランドなどは台数に含まれないので、実際はデスクトップのほうが多いと思いますが)、ますますノートへ傾いているのですから、やっぱり、キラリと光る何かを持ったPCが欲しいですね。
 各メーカーさん期待しています(^^)

 本日のキーワード「やっとレッツノートのメモリ増設完了!」

 


8月1日
暑い日々が続きますね

 大蛇

 東京都品川区のマンションで、ベランダに出た主婦が、突然大蛇に襲われ、足首を噛まれたと通報があったらしいです。そのヘビ、体長約3m、胴回り20cmもあるすごいデカいやつ。絡み付いて離れない大蛇を引きずりながら、なんとか廊下まで這い出て助けを求めてなんとか助かったと報道されてました。
 どうやら、上の階の住人がペットとして飼ってたものが逃げ出してきたようなんですね 。
 怪我をした主婦は「襲われたのが小さな子供だったら大変!」とカンカンに怒っておりました。
 いや、東京ってのは本当に恐い街です。  え? パソコンには関係ないネタ? いや、気になってたので、ちょっと書いてみました(これを、字数稼ぎといいます)

 インターネットの値段

 国内最大手のインターネット・サービス・プロバイダ「@Nifty」がついに定額料金、無制限コースを新設しました。CMも流れているので、ご存知の方も多いと思いますが、もしかしたら、これは画期的なことなのかもしれません(でも、@NiftyのCMは、何が言いたいのかわかりにくいと思うのは私だけでしょうか?)
 @Niftyは同時に、電話代コミコミのコースや、月額料金250円(1時間まで)といったリーズナブルなコースを発表しています。ついこの間まで同社は定額料金に対して消極的だったと記憶していますが、一体何があったのでしょう。
 黎明期、アクセスポイントもまだ大都市圏にしかなかった頃、インターネットにつなぎたくてもなかなか難しい世界がありました。当時、Bekkoameが価格崩壊的な接続料を打ち出し、話題になったのを記憶しています。その当時、月々3000円で5時間とか、10時間という価格で行っていたものを、年額20000円程度で使いたい放題にしてくれたのですから、その恩恵は計り知れません。
 その後、徐々に徐々にISPにかかる費用は下がっていきますが、その後ショックを受けたのが、いわゆるセットPC、フリーPCの登場です。
 月々3980円程度で50時間まで使え、かつ適当なPCが付いてくる。ノートパソコン使ったりすると、もうちょっと月々の額は増えますが、パソコンを一括で買うのが辛い層や、試しに触わってみたい層には非常に受けたようにも思います。
 更に、パソコンもタダ! その代わり、月に20時間以上インターネットに繋げ、デスクトップに出てくる広告を見てくださいなんてのもありました(国内では、あまり出回りませんでしたね)
 最近になると、更に「今までインターネットに触れていなかった層」の取り込みが始まります。それが、電話代コミコミコースや、超短時間コースの登場なのです。
 プロバイダ料金は分かっていても、電話代は把握しにくいですよね。やはり、一般的なユーザーには、インターネットは電話ではないので、まとめて来たほうがラク、という感性なのでしょうか? これにより、幹線をもつNCC(新電話会社)系がCM攻勢をかけるようになります。  また、利用時間を1時間や2時間。月会費を200円や400円といった超低料金コース。実際運用上疑問符だらけのコースですが、これまた、花盛りといった様相です。
 だって、ID発行やら、データの登録やらのコストを別にしても、毎月の利用明細の送付(80円値引きで50円ぐらいかな?)や、利用料金の引き落とし(25円~50円ぐらい?)だけでも、半分を持っていかれる計算。
 やはり、話を聞くと「赤字だらけで、できれば入会してほしくないコース」だそですよ。もっとも、容易に接続時間超過しますから、その料金と、インターネットに広がる世界にはまって、もっと上のコースに移動してもらうのが目的だと思います。

 果たして接続料金は安いのか?

 もっとも、上記のような価格体系は、新興のISPや、低価格をウリにしたところなどが中心で、いわゆるコンテンツをしっかり持ったプロバイダは、ある意味静観してように思います。@NiftyやBiglobe、so-NETなどは、今まで従量制課金コースしかなく、比較的割高でした。もちろん、その価格というのは、接続ということだけではなく、会員サービスや、コンテンツに対する対価を含みますので、決して高いといいきれるものではありません。
 しかし、見た目の数字というものは大切なものです
。  また、面白い結果もあります。無制限コースといいながら、一般的なユーザーは月に30~40時間しか使わないというのです。ヘビーユーザーなどは、月に300~400時間繋ぎますが(ピーク時の私がそうでした)、平均を取っても50時間程度なのだそうです。であれば、50時間までで2000円、とするよりも、「無制限」で2000円の方が(会社の収益的に一緒でも)割安感が生まれますよね。  もっとも、年額で24000円にもなるわけです。
 探せば、年間10000円程度から繋ぎ放題のISPもあります。絶対的な価格優位ではありませんが、やはり、月払いというのは魅力です。
 @Niftyは「プライスリーダーを目指すつもりはない」としながらも、やはり価格でユーザーに訴える作戦に出ました。  また、それを受けて、NECが運営するBiglobeも9月より2000円で接続し放題のコースを新設、既存の2000円で30時間、3000円で150時間の2コースを今回の定額コースに統合すると発表しました。一緒に、「わいわい5」(1000円/5時間)や、「デイタイム」(日中つなぎ放題)で、これまで有償だったWebページサービスを無料化するなど、大胆な価格構成で@Niftyを追従する形となりました。
 現在、無料ISPとしてのLiveDoorや、Zeroなどもあり、接続料というものが今後どのような形になっていくのかわかりませんね。
 NTTが提供するフレッツアイ(旧IP接続サービス)があまりに普及してしまうと、プロバイダはアクセスポイントを持つ必要が無くなり、ある意味最終的にはASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)へとなってしまうのでしょうか?
 どこぞの機関は「インターネットに国境を設けるべきだ」とほざいてるし、今後法整備もあわせて、面白いことになっていきそうです。
 今の子供たちが大人になったときのネットワークは、一体どんな形になっているのでしょうね?

 本日のキーワード「 レッツノート購入(^^)」


当ページは「千歳忍」の独り言です。
極力真実に基づいて記述するようにしていますが、当方の思い違いや表記の方法によって一般的な解釈と異なる場合が有ります。意見や訂正の要請は大歓迎です。また、書いてほしいネタも募集しています。その場合はこちらまでどうぞ。

[戻る]