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千歳忍の独り言

なんでも解説!

1999年 12月

1998年 < 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 > 2000年

 

もくじ

12月3日・・・・・自動アップデートて、面倒じゃありませんか?
12月16日・・・・・HP移転の話、NTで世界最大級のシステム構築

 


 

12月16日
再び九州出張の予感

 HP移転の状況

 掲示板でちょっと書き込みもしましたが、当HPは、2000年を目処に完全移転を考えております。
 だいぶ作り込みも出来てきました。(結局CGIが使えないので、また移転するかもしれませんが)
 掲示板などは、現在と共通なので、直接ブックマークされている方は、そのままで結構です。チャットルームに関しては、新しいページからリンクをたどらないと使えないように設定を固定しました(これは、サービスを提供している所の都合です)

 今度から、新しくゲーム関係の話もしたいと思います。
 もっとも、コンシューマ系(PSやDC、64など)ではなく、パソコンゲーム主体となると思いますが、よろしくお願いします。
 それと、連載小説でも載せようかと思っています。皆さんの、暇つぶしになればいいと思います。初回は、真っ当品(ゲーム関係でもない)ですが、要望次第では、パソゲー原作物とかもやってみたいですね。
 などと、そっち系の話は、掲示板を分けましたのでよろしくお願いします。

 と言う訳で、ある程度公開出来る形になって来ましたので、興味のある方は、ぜひ覗いてみてください。
 ちなみに、タイトルも改まって「FreeHOUSE」となります。
 昔から使っている名前なんですけどね(千歳忍と同じ頃に作った)。なんでも好きなことができるアットホームな所、を目指しております~

http://members.tripod.co.jp/freehouse/

 

 基幹処理に食い込むWindowsNT

 先日、なにげなしに日経産業新聞を読んでいると、1面に「安田火災から、WindowsNTをベースにした基幹処理システムを受注」とあるではないですか。これにはびっくりしました。ある程度の規模まではNTで業務を行っているところも知っていましたが、今回のこの処理は別格です。使用されるデータベースは、まさにテラバイト級。大手都市銀行が持つデータベースと同じぐらいの規模なんです。
 従来、コレぐらいの規模のシステムは、汎用機のみか、汎用機を中心にUNIXサーバーを配置するものでした。もちろん、末端ではWindows95/98、NTも使われていたでしょう。しかし、それらはエントリーを行うクライアントとしての位置づけです。今回のように、サーバーとしてのNTは異例中の異例です。

 マイクロソフトは、以下のように主張しています。
 「受注したWIndowsNT ServerとSQLサーバーは、オラクル社の製品に対抗できる性能を1/10で提供できる。また、大規模システムの構築ノウハウを蓄積しNTの安定化を進めて来た」
 だから、マイクロソフトは凄いんだぞ、と言わんばかりです。
 それから、安田火災側は、
 「市販ソフトを自由に組み込めるので便利。運用、維持費だけで約60%(5000万円)前後削減できる。初期投資などは、ハードを含めて半額で済む」
 だそうです。
 こんな甘い考えで、国内に10件ほどしかないテラバイト級のDBを扱おうというのですから、背筋が凍る思いです。
 初期投資の半額というのは、おそらく本当でしょう。汎用機などに比べて、PCのスペックは向上し、それに耐えうる物となっていますから。UNIX機と、ハイエンドPCサーバーの値段は重なる部分も多いと思いますが、そこは、マイクロソフト。SQLサーバーの値段で勝負という訳です。
 運用費、維持費の60%と言うのも、真っ当に動けばそれぐらいかもしれません。汎用機のカスタマエンジニアに掛かる費用というのは、本当に高いです。でも、夜中でも電話すればそれこそ数十分で来てくれますし、何かあった時の対応はなかなかのものです。PCのように、「営業時間外なので、明日また電話してください」なんて、システムがダウンしてしまったら、1分でン千万円が飛んで行くような世界では考えられないです。
 NTT系の検索サービス「goo」がNTベースで開発したものの、原因不明のエラー多発で、結果として当初の予算を大きく越え、最終的にはUNIX系でのシステムを作り直したという噂もあります。
 また、日経コンピュータ誌などを読まれている方は、結局NTからUNIXに乗せ替えた、汎用機の方が楽だった、なんて話も目にするかと思います。
 きっと、来年の今ごろは、新しいNTのシステムがなぜか動かず、旧来の汎用機システムで様子を見ることを決定、なんて記事が踊っているのかもしれません。
 安田火災は、結局の所、汎用機よりも高い金額を払ってNTがどのようなものだったのかを勉強することになるのかもしれませんね(これほど大規模なもので、NTで成功したシステムを聞いたことがない)

 私的な意見ですが、NTはいいOSです。慣れているせいもありますが。
 もっとも、この評価は、不意のダウンの許される「部課内サーバー」クラスまでです。それを越えての利用にはとても信用がおけません。(UNIXとNT、どちらが勝れているかという議論をしているのではありません。適材適所、と言いたいのです。最近の、コンソール系CUIを見たこともないサーバー管理者(笑)にUNIXでサーバー立てろといっても、なかなか難しいと思うのです)
 NT2000のリリース日が決定しました。NTは安定性よりも、手軽さや、便利さを求めてバージョンアップを行ってきています。これは、堅牢さやセキュリティと相反する物ではないでしょうか。
 サーバーを名乗るものとして、なにか道を間違えているような気がしてなりません。
 みなさんも、目先の安さに目を取られると、後で痛い目にあうかもしれませんよ。特に、社内の担当者さん、気をつけてくださいね。

 本日のキーワード「シャープ、2波長型ハイブリッドレーザーのサンプル出荷開始」


12月3日
今年も残すところ1月を切りました

 自動アップデートにモノ申す

 最近、増えて来ましたね。インターネットを通じて自動的にファイルをアップデートするサービス。確かに、パッと見ため便利そうです。
 ウィルス駆除系のソフトのパターンファイルなどは、そのアップデートの頻繁さから、なんとなく利用価値も分かるのですが、一般的なソフトメーカーもこれに追従してしまっている点が気になります。もっとも、先鞭に火をつけたのはMicrosoftのWindowsUpdateであろうことは疑う余地もありません。
 しかし、なんというか、これが面倒くさい~(;_;)
 そうは思いませんか?
 あ、いや、こういう機能を欲してて、便利だと感じて使われている人はいいんです。特に、PCに不馴れな人には、インターネットという物にさえ繋がれば何とかなってしまうのですから、確かに便利でしょう。
 しかし、ちょっと使い込んで慣れてくれば、自ずとOSのクリーンインストールを行う機会が出てくる訳です。OSも入れ終わり、かけたところで、「ありゃドライバがないじゃん」なんてことに。幸いダイアルアップは出来る状況。「おかしいなぁ。前に一回ダウンロードしているのに。どこにファイルがあるのか分からず、バックアップできなかったよ」愚痴をこぼしながらセットアップを続けます。まあ、ドライバですから、10分ほどで終わるだろうと考えていたところ
 「現在お使いのWindowsよりも新しいバージョンのソフトがあります。アップグレードしますか?」
 という誘惑が待っている。あまつさえ「今お使いのブラウザにはセキュリティホールが有ります。修正プログラムを導入しないと個人情報やファイルにアクセスされる危険が有ります」なんて言われちゃ、ついつい「YES」なんて押してしまう。
 ま、そのまま2時間とか回線つなぎっぱなしになってしまう訳ですね。
 (マイク□ソフトからクレームが来そうな文章だ。ちなみに、千歳はWindowsUpdate使ったことがないので、どんなメッセージが出るかは知りません。だって、マイク□ソフトが一番恐いのだもの)
 ふう。なんとかOSは入れ終わった。
 さて、続いて、ツール類のアップデート... おお、新しいファイルが有ります。って、有無を言わさずダウンロード開始。げげ。キャンセルボタンだ。
 ばし。
 「アップデートを中断すると、ファイルが正しく更新されない可能性があります。続けますか?」
 これ、脅し文句とちゃうか? うう。しょうがない。もう一度最初からはイヤなので、ダウン継続。ああ、これでまた1時間半。

 いや、自動ダウンロードが悪いといっているのではないんです。
 ただ、ダウンしたファイルの所在を明確にし、それを個人の責任でバックアップできるようにしてほしいんですよね。
 前述したウィルスの検知パターンファイルならまだしも、地図描きソフトや家計簿ソフトにそんな頻繁なアップデートがあるのでしょうか? はなはだ疑問です。

 ネットワークの帯域が上がり、ローカルと遜色ないレベルにまでくれば、全くもって問題ないシステムだと思いますが、いささか時期尚早な気がしてなりません。

 ネットワークカードその後

 ハブも取り替え、カードが悪いと断定した千歳のネットワーク環境ですが、なにせ、確認できるようなPCが2台しかない為、2台の内どちらが悪いのか決めかねていました。そんな折、Intelのサイトを覗きに行くと、ドライバが落ちてるじゃないですか(依然探した時は、どうも、古いバージョンのドライバをダウンしてしまったらしい)
 藁にも縋る気持ちでドライバを更新するも、症状は変わらず、ああ。愕然。
 「もしかしたら、これが運命なのかも」
 なんて馬鹿なことを口にしながら、今度はハブのメーカーのサイトのFAQを読んできると、「対応していない機器を使う場合は、半二重設定設定にしろ」とあります。
 おお、これだ。きっとこれだ。これに違いない。あまりに初期の100Mbpsカードを買ってしまったが故の呪いなのだ、そう、心に言い聞かせ、ネットワークのプロパティを変更。
 ハブのLinkランプでは正しく確認できるも、やっぱり転送速度は1Mbps程度。
 一体何が原因なのやら。障害の切り分けがどんどん難しくなって行く気がします。もしかしたら、2連続で外れハブを引いてしまったのかもしれません。

 仕事を片づけ、ちょっと一服していると、コントロールパネルに見慣れないアイコンが増えていることに気がつきました。どうも、ネットワークアダプタの詳細を見ることのできるモノのようです。
 中のタブには「Diag」の文字が。おお、これでチェックできるではないですか!
 喜んでスタートすると、コントローラチップはOK。ループバックテストもOK。ケーブルチェックは...NG! おお、NG! 原因はコレか! なーんだ、ケーブルが悪かったのか。やっぱり、さんざん悩んだ時の最後は、あっけないミスばっかりだよね~。パソコンの電源が入らないって叫んでたら、電源コード抜けてたり、プリンタが印刷しないと思ったら、インクを外して保存してたの忘れてたりとかね。あはは。
 いや~ よかったよかった。出費も少しで済みそうだし。明日、秋葉原でケーブルだけ買ってこよう。
 そんなことを考えていました。しかし、事はそれほど甘くなかったのです。

 もう1台の正しく使えているケーブルを使ってもう一度Diagテストをしてみたところ、やはりNG。
 どうやら、カードの何処かが接触不良になっているみたいです。
 ハブで確認とっている時に、コリジョンランプが点灯しないので、コリジョン(パケットの衝突)を検知しているわけではなさそうです。しかし、Actランプが点灯しているのにデータが送信されないのも不明です。
 半二重時には100Mbpsで通信できていたことを考えると、やはりデータ線がおかしいのでしょうか? いやしかし、コリジョン線という可能性も残ります。(Ethernetでは、4本の線で通信を行っており、2本がデータの送受信、2本がコリジョン検知となります(半二重) 機器が2台しかない時や、スイッチング機器(スイッチングハブなど)を相手にする時は、コリジョンが起きないので、4本共にデータ送信に使い、速度を倍加することができるのです(全二重)100BaseTxだと8本使うんでしたっけ? 忘れました。突っ込まないでください)
 結局、謎は謎のまま「とりあえず、Intelのカードが悪い」ということが判明したので、まあ、一つよしとしましょうか。
 そのネットワークがらみの話も、きっとこれが最終回でしょう。

 本日の話「MatroxG400/250/200 Windows9x用ドライバ5.41配布開始」


当ページは「千歳忍」の独り言です。
極力真実に基づいて記述するようにしていますが、当方の思い違いや表記の方法によって一般的な解釈と異なる場合が有ります。意見や訂正の要請は大歓迎です。また、書いてほしいネタも募集しています。その場合はこちらまでどうぞ。

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