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千歳忍の独り言

なんでも解説!

1999年 3月

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もくじ

3月29日・・・・・中古購入の怪しさ、注意点

 


3月29日
晴れたのに、ちょっと寒い日でした

 千歳は、秋葉原が近いこともあってか、よく買い物をします。どちらかと言うと、新しいもの好きで、お金に糸目はつけないぞって感じなのですが、必要に迫られて、安いマシンを1台組みあげたい時や、製品としてこなれているものの時は、よく中古品を利用します。
 この中古品、なかなか難しくて、得をする時や、思いっきり損をする時もあります(高いお金出したのに、早々に壊れてしまったり)
 今回は、そんな秋葉原でも誰しもが一目置く「Akiba BUY BUY BUY」というホームページ上で有名な「S」さんから、そんな中古品に関しての注意点を寄稿してもらいました。ためになるので、ちゃんと読んで実践してくださいね。

中古購入の怪しさ、注意点

 とあるショップでHinoteUltra2000の中古品があり、興味があったので見てきました。
 MMX-266で\158000と割安な事もあり非常によかったのですが、私には手が届かない値段でした。
 しかしせっかくですので、見るだけ見せてもらう事にしました。最初は気が付きませんでしたが、この商品、ノークレームノーサポート扱いという性格の、SOFMAP流に言う所のJUNK扱いみたいな状態の物だったんですね。そう思って見てみると、そのお店に陳列されている商品はどれも1週間保証がせいぜいで、ちょっと安い物はノーサポート扱いという非常に保証の短い物ばかりのようでした。
 10万円以上もする商品にノーサポートって言う店側のモラルも気になるところだけど...(-_-;

 そこでHinoteUltra2000を実際に動かして見せてもらう事にしました。
 FDD部コネクタ破損ってあたりがJUNKの理由なのかなーと思いつつ商品の状態を見てみると、なるほど程度は誰かが使った後を思わせる、ちょっと汚れた感じでした。きれいにすればいいのに。
 「電源を点けて下さい」ってお願いしたところ、了解してくれました。
 BIOS画面が表示...さすがハイトラ、画面が大きいです。
 Windows95起動...大画面だと見栄えがしますね~。
 ...と、そこまでは順調だったのですが、Networkの認証まできたところいきなり画面が真っ黒に。
 横縞のノイズが走ってハングしてしまいました。 お店の人に指摘したところ、すげえ渋い顔になったあと、真っ青になって「お売りする事はできません」との事。おいおいこっちはまだ何も言ってないのに。 一旦は戻して修理に出すか廃棄処分にするつもりらしいですが、ちょっと管理がお粗末過ぎる印象もありました。まあ、この辺がノーサポートの理由なんでしょうか。ご愁傷様です(^^;

 思うのですが、商品を見せてもらう時は動作確認の必要性はもちろんですが、確認を取る時は「勝手に自分で触ってはいけない」と今回の件で印象を持ちました。自分で触ってしまうと、やれ壊した壊れただのと言う展開にもなりえるからです(大袈裟かもしれないけど重要かも?)。
 やはり動作確認当初は店員さんにお任せした方が無難でしょう。
 それと家に帰ってから動作確認すればいいやなんて考えは中古の、高額商品に付いては考えない方がトラブル防止策になりやすいかと思います。

 私は、秋葉原を回る時には好んで中古を選んで購入するのですが、中古を買う以上はリスクがつき物である事を忘れてません。
 具体的に何を注意しているかと言えば、商品の状態、購入先の保証をまず考えます。特に高額な商品であるほど店頭での動作確認は、購入者に必須のお約束でしょう。ノートで言えば、液晶ではバックライトの劣化度やドット欠けの程度。液晶画面全体を白にした時の色にムラが出てたり、黄ばんでいたりするのは要注意ですし、黒にした時に夜空の星のようにドットが出てるようなのも要注意だと思います。特に液晶が全体的に暗くなってる状態が治らないと、バックライトが死にかけてるのかもしれません。店でデモる時は輝度が最大になってる事が多いので、それでも暗いなら要注意かも?
 液晶は製品寿命と同じくらいにノートでは交換の利かない重要なパーツなので、納得が行かないのなら避けた方が無難かと思えるのです。

 バッテリについては保証外を謳う店がほとんどですが、旧機種の場合はおまけ程度だと覚悟した方が良いでしょう。ですが、1年前程度の機種なら十分な性能を発揮してくれる確率は高いみたいです。
 ノートパソコンのバッテリはオプションで買うとかなり痛い出費なので、できれば購入当初の状態で使いたいのが心情ですが、電池である以上は劣化は避けられません。日頃から中古売り場を見ていると、時々中古のバッテリという物が新品より遥かに格安で販売されてる事があるので、それが自分の使ってる機種であればGETしない手はないでしょう。

 あとは、マウスポインタのへたれ具合。時々あらぬ方向へ飛んで行ったりする物がありますね。
 キーボードや本体が痛んでないかのチェックも必要でしょうね。キーやマウスがへなへなになってるパソコンなんてのは使いにくいですし、代用も利きません。本体が痛んでいれば、自分が使っている時に気になってしまう事も多いかと思います。やはり購入前に穴の開くほど見た方が良いでしょう。
 多少の傷については中古である以上は、仕方ありませんけどね。

 それでもノートの中古購入はある程度賭けの要素を孕んでいると考えたがよいと思います。店員が嫌がるほど時間をかけてチェックしても、こと買う側には損はないはずです。

 買ってから文句は言いにくいですが、買う前なら不満も通りやすいと思います。客がイニシアチブを取れるのは商品を買う前までで、購入した後は店側の主張が大きくなりがちですよねー。これは仕様です、とかあとで言われても反論できない時てのもありますから。おかしければあとで返金してもらえる~、なんてのは甘い考えだと私は思います。お店ってのはお金を口に入れるのは簡単ですが、
 それを吐き出させるのは容易な事じゃないと思います。よほど正当な理由があれば話は別ですが、大抵は胃の中に手を突っ込んで引きずり出すくらいの覚悟が必要でしょう>脅かし過ぎか(^^;
 ...と話がずれましたm(__)m

 デスクトップはノートに比べると程度は計り易いと思います。CRTの程度はノートの液晶の話に準じますが、デスクトップの場合に怖いのは駆動系の劣化だと思われます。
例えばCD-ROMやHDD、FDD等がそうです。見た目の程度も結構重要で、買ったあと中身を見たら煤だらけに黒ずんでた、なんて事があります。前の使用者の使い方次第で状態はだいぶ違ってきますね。
 外見は業者の清掃である程度きれいに見せかけられますが、中身までは処理してない事が多いので、ケースの隙間から覗きこむようにして確認するのも手かもしれません。それでホコリがびっしりと中にまで詰まって見えるようだと、状態の方も要注意ですね。動作環境が良くないのかもしれませんし、ひょっとしたら店頭デモ商品流れかもしれません。
 展示品って聞こえは良いけど、一日中その店で稼動している状態なので、個人からの買取より状態は悪くなってる事が多いと個人的には思います。尤もこれは例外もあるけど。
 又、企業からのリース品流れみたいのも同様ですね。個人客でほとんど使ってないってのが一番良いのだろうけど、いずれにせよ前の所有者の使用環境でマシンの状態はだいぶ違うと思います。
 これはデスクトップに限らず、どの中古商品にも言えますね。

 あとは実際に動かしてみる事です。電源の入った状態をみせてもらう事で、そのマシンの程度がわかる事も多いでしょう。CD-ROMのトレイやキーボードのへたり、CRTが付属の機種であれば画面のゆがみや輝度の調整とかもチェックをお勧めします。液晶でも触れましたが、CRTについてもデモ時には輝度が最大になってる事が多いようです。輝度100%の状態なんて目安になりませんから、普段常用をするであろう状態(例えば60-80%くらい)に下げてみるべきでしょう。まあ中古なんで、ある程度の妥協も必要なんでしょうが、納得が行かないならやめておいた方が後々の後悔に繋がりません。

 意外かもしれませんが、音チェックも結構重要だと思います。電源がうるさいマシンだったりしたら嫌でしょ?これは仕様なんですが、買ったあとでマシンがうるさいなんてのは個人的に最悪だと思ってますから、私個人の意見としては騒音を撒き散らすような電源のマシンは買いたくないです。
キチンとしたパーツを使ったマシンなら、CPUファンも電源にもヤス物は使ってないでしょうから。
 自分好みの物を買う為にも、自分なりの細かいチェックは予め用意したが良いと思います(^^)

 周辺機器については付属品の確認くらいしかやる事はないですよね。相性については不可な店がほとんどですし、動作についてはお店を信用するしかありません。購入前に中身をみせてもらう事は重要ですね。運が良ければロットが新しい奴とかを選べるかもしれません。

 何についても言える事ですが、前使用者の扱い程度によって中古商品の状態、しいて言えば耐用年数は大きく違ってくると思います。その辺の当たりハズレが大きいのも中古商品のリスクだと思いますね。ちょっと見ただけじゃわからない事って、いっぱいあるじゃないですか。買ったあとで調子がおかしいぜコイツみたいな。そういうリスクを回避する為にも状態の確認と店の保証内容は重要だと私は思います。

 そこで購入先の保証と言うのが上のどれにも当てはまるのですが、重要となってきます。信頼できる店であれば万一の時の対応も満足のゆく物となりますが、不運にもそうでない場合は、お店はあらゆる口実を盾にして要求を断ろうとしてきます。そうなるのを防ぐ為にもやはり購入先選びには注意が必要でしょう。
 個人的にはSOFMAPが保証では一番お勧めです。あとの中古屋さんは大なり小なり覚悟が必要だと思った方が良いでしょう。個人経営の店は特にさじ加減1つで対応が違ってきますから。安ければ話は別ですが、相場価格の高い買物をするなら保証内容には気を付けた方が良いと思います。
 基本的に初期不良14日が秋葉原のまっとうな中古商品の保証期間の平均値だと個人的には思ってます。
 中小の中古屋さんでは再現性の低い不良、なんてのには対応してくれない事もあるかと思いますね。
 又、付属品の欠品についても、あとで指摘しても「~だからこの価格なんです」と逃げられる事がありえます(実話)。その辺を考えると大手(ってもSOFMAPくらいか)を利用するのが安全牌ではあるのですが、大手よりも中小の方が値段が安い時もよくあるのが選択の難しいところです。
 よく確認してから買う事、ある程度(覚悟して)納得して買う事ができるなら全然OKでしょうか。

 あとは裏技ですが、保証書の付いてる中古商品が一部にはあります。有効期間中であれば、いざとなればメーカーへ直訴できる手段もありますね。尤も、中にはシリアル番号で出荷時期を管理してるメーカーもありますので確実とは言えませんし、訳あって保証書を抜いて売る販売店もあります。
 自分で日付書く事で対応してもらえる悪魔的な手法もありますが、これは良心としてお勧めしません。

 そうそう、秋葉原の中古商品で面白い現象として、付属品の欠品という物があります。
プライスタグの脇に付属品全付きとか、~欠品なんてのがありますよね。
 この欠品というのがクセ物で、内容次第で数千円~数万円も安くなっている時があります。付属品の重要度次第で値段は上下するのですが、メーカーのサイトに行けば入手できるようなドライバなんかは軽い部類の物ですし、説明書が無くても間に合う事なんて良くありますよね?ポートリプリケーターがなくてもUSBがあれば最悪なんとかなるし...とか。妥協と値段次第で安く購入できる時があります。
 これらは買取り時に前使用者が「買い叩かれた」恩恵の一部を我々が受け取ってる格好なわけですが、程度によりリスクはありますが十分に魅力的な事です。まあ買ったはいいけどドライバが見つからんぜ、みたいな事もよくありますから注意が必要ですが。
 店の方もその辺わかって値段付けてるはずですからね。あとで店に文句言うのだけはやめましょう(笑) 

 簡単ですが、要は注意して購入するだけでだいぶリスクが回避できると思うのです。
 うまくすれば新品同等な商品を新品より遥かに安い値段で購入できますし、悪い場合では新品と同等の値段で粗悪な商品を掴まされてしまい、あとで後悔する時もあります。中古初心者はよくありますよね。 秋葉原や新宿をどうせ歩くなら新品を数時間待ちで行列に並んでようやく買うのもいいけど、中古やアウトレット狙いで買う事も楽しいもんです。リスクは当然付き物なんですが、色々と探すのは面白いですよー(^o^)

 本日のキーワード 「G200の0.25ミクロンプロセス版はG400の布石」


当ページは「千歳忍」の独り言です。
極力真実に基づいて記述するようにしていますが、当方の思い違いや表記の方法によって一般的な解釈と異なる場合が有ります。意見や訂正の要請は大歓迎です。また、書いてほしいネタも募集しています。その場合はこちらまでどうぞ。

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