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千歳忍の独り言

なんでも解説!

1999年 9月

1998年 < 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 > 2000年

 

もくじ

 

9月12日・・・・・GPSとドリキャスでTai! 0.10プロセスの世界
9月18日・・・・・千歳の普段使わないもの
9月22日・・・・・パソ通昔話

 


9月22日
秋雨続いて寒いねぇ

 パソ通昔話

 千歳が「通信」というものを始めようと思ったのは、12~13年前(あわわ、歳がバレるなぁ) パソコンゲーム雑誌の「コンプティーク」(角川書店)でパソコン通信のBBSを立ち上げるので会員を募集するという旨の記事を読んだときでした。
 当時、すでにASCII、PC-VAN、NIFTY-Serveの大手3社はサービスを開始しており、記事を読む限りとても魅力的なものに映ってはいたのですが、未成年の私に月の接続料を負担する能力などありもせず、指をくわえて見ていただけだったのを覚えています。
 コンプティークBBSは、誰でも気軽にオンラインサインアップして、というタイプではなく、事前に申し込みが必要なもので、ホストも独自仕様のものでした。とっつきにくいといえば、とっつきにくかったかもしれません。バイナリ転送は確かX-Modemをサポートしてたと思いますが、ユーザーがダウンロードしまくりで、回線を開放しないという理由で、すぐにダウンロードの部屋を閉鎖してしまいました。
 結局のところ、ボードのコーナーで一般の書きこみと同列にISHを用いてアップロード・ダウンロードをしていました。
 このISH、いまでは利用することも少なくなりましたが、ISH.DLLあたりがリリースされているあたり、まだまだ根強い部分があるのでしょう。
 UUENCODEや、BINHEXなども、同じような形式でバイナリをテキスト文字に変換しています。Base64エンコードなどは、メールにファイルを添付したりするときに利用していますね。一般的なメーラーでは意識しませんが、パケットをスニファなどで読んでみると、テキスト文字が送られているのが分かると思います(というか、普通そんなもの使わないって。メールのプロパティとかからメッセージソースを見るのが楽ですかね)

 パソ通の世界は意外と閉鎖的で、よそ者に厳しいという感じがしました。
 どちらかといえば、コンピュータの世界を知っている人たちが多いところですから、「素人は手を出すな」的な意識が多分にあったと思います。インターネットでも、そう言う人たちの多いアンダーグラウンドな世界などは、そういった傾向を強く感じます。
 それと、インターネットと違うのは、電話を掛ける側がホストに対して直接CALLしますから、電話代にシビアになります。結果として、非常に地域的に狭い空間で繋がっているんですね。地元意識というか仲間意識がものすごく強くなってしまうんでしょう。(TRY-Pとかありましたが、まだサービスしてるんでしょうか?)
 あ、もちろん、アットホームで居心地のいいところも多くありました。MIDIに強いところ、CHAT仲間の多いところ、有名なもの書きさんが出入りしているところ。マッチメーカに燃えているところ。ゲームの話題に強いところ、いろいろです。
 電波新聞社からは、「パソコン通信BBS電話帳」などという雑誌も刊行されて、さながらBBSブームみたいな時期もありました。
 モデムは、1200bps、2400bpsが主流で、中には300bpsの音響カプラなる機材を用いてつなげている人も多かったと思います。300bpsがどれほどの速度かというと、画面の右から左に80バイト(40文字)書くのに3秒かかるんです。目で追うのにもゆっくりとした速度。2400bpsクラスだと、すべてを目で追うのは苦しいですが、なれた人はそれが当たり前のような速度でした。(2400bpsの時は、圧縮MNP4となっていたので、実際のところ結構目で追うのはきついです)
 このころには、ナツメ社のBigModelなどがはやり出して、どこもかしこもという状況でした。その後、KTBBS、NetCock(ああ、これだけのためにx68を所有してる人も多いことでしょう!)絵理香、mmm(ハイパーノーツは好きだったのに)とまあ、フリーソフト、市販品を含めて、10種類以上はあったかと思います。最近は、どこもKTBBSばかり。多分,これは翔泳社(だったかな?)からパソコン通信丸わかりガイドみたいな本が刊行されたときに、おまけにKTBBSの本体がついていたからではなかと推測します。それまでBBSを立ち上げるには、よそのBBSに入り浸り、いろいろなノウハウを自分で見つけたり、実際に導入しながら試行錯誤していったものでした。それが解説してもらえると言うんだから、導入の敷居がぐんっと低くなったのではないかと考えられるのです。

 そして時代はインターネットへと移っていきます。
 画像が多用されるからモデムが速くなり、モデムが速くなるから画像を多用する、そんな繰り返しでWebは肥大化していきます。ここら辺からは、皆さんがご存知の世界でしょう。
 10月からはNTTコミュニケーションズが、完全月額固定サービスの試験運用を開始します(形態からみて64kと思われる) 来年には、ソフトバンクや東京電力、Yahooなどが進めている無線設置方式の常設サービスがスタートしようと動きだしています。これが動き出せば、Mbpsクラスの転送速度を月5000円ほどで受けられるといいますが、はたしてどこまで行くのやら楽しみでもあり、恐くもあります。
 Sonyも無線方式でなにやら考えているみたいですね。
 NTTは、郵政省との次世代構想で各家庭に光ファイバを施設する計画を前送りにしています(2005年と言っていますが、それは無理でしょう)
 これから、ネットワークはどんどん当たり前になっていきます。もう何年かしたら、子供たちに「昔はインターネットにつなぐのにダイアルアップをしてな」なんて語り草にしなければいけないのかもしれません。
 早くそう言う時代にならないのかと祈りつつ、今日のコラムはここまで(^^)

 本日の独り言 「衛星受信キットも使ってみたいなぁ」


9月18日
秋雨って感じですね

ふだん使わないもの

 物欲に身を任せることの多い千歳ですが、後から考えてみると、「ああ、なんでこんな大金出して買ってしまったのだろう」と思うことが多くあります。いやいや、大金出してまで買った代物は、かなり物欲を満足してくれるのでいいのですが、中途半端に高いものなんか、よく悲しい思いをします。
 洋モノのゲームも「日本語移植前にやりたい」などを思い、即攻で購入。しかし、アクション系のモノならまだしも、RPGなんかだと、何をしゃべっているのやらわからず、開封後5分で挫折という経験。ウルティマオンラインなんて、発売日に並んでまで買おうとして買えず、知人に頼んで入手したのに。ダンジョンキーパーや、DieByTheSword、バルダーズゲート、Diablo、他にもたくさんありますが、コンプリートしたのなんて、一つも無いかも。
 しかも、この手のものは中古屋に持っていっても買ってくれないんですね。とほほ。

 ハード関係では、プリンタ。毎年のように買い換えてますが、利用頻度なんて微々たるもの。次の機種まで一回もインクカートリッジを交換しない何て事もザラです。
 そう、分かってる。分かってるのに「新・写真高画質」なんてうたわれると、現行のを知人に譲り、新しいのを買ってしまいます。私は、代々Canonが好きで、ずーっと買ってます。最初だけEPSONでしたが、これはドットインパクト品。夜中に印刷をしなければ行けないときは、座布団を敷き、布団をかぶせて印刷したものです。
 EPSONのプリンタは、概して動作音が耳障りで大きい気がします。それと、モノクロ印刷が遅いこと。ピエゾを使っている以上、ノズルを増やしにくいでしょうから、しょうがないと思います。絶対的な写真画質では他の追随を許さないと思いますので、そういった方にはEPSONを勧めます。
 Canonは割かし静かだったこと、インクを各色ごとに交換できたことなどからチョイスしたのが始まりで、いまでも愛用しています。もっとも、最近の最上位機種は各色一体型になってしまいましたが。
最近、安くてそこそこいいなぁと思っているのがHP。DeskJetも800番台はなかなか高速でモノクロ中心だったり、カラーでも最高画質は要らないというのであれば十分に使えると思います。個人的にプリンタドライバのつくりは嫌いですが(笑) あ、そうそう、NECのプリンタPictyシリーズはHPのOEMですから、まー、同じような値段なら好きなほうを選べばいいと思います。でも、ちょっとドライバのつくりが違うのかな?

 あと、意外と使わないと思うのがCD-ROMドライブ。そう思いながら、各マシンには2台ついているのが謎です。プレクスターの40倍や、Teacの4倍R、ケンウッドの全周40倍とか、いいもの買う割に使ってないです。いや、最近、ネットワーク上に1台だけあればいいやと、そう思います。

 最近使わなくなったのがMO。以前は大活躍していたので、「いらんもの」ではないのですが、すっかりCD-R中心になってしまって、使うことがなくなりました。でも、無いと困るんですよね。最近は、フロッピーに入りきらないものを持ち歩くときは、容赦無くCD-Rに書きこんでしまいます。
 あ、だからかぁ、月に50枚近く消費してしまうのかぁ(涙)

 それと、使わないものの代表格「スキャナ」。これ借りてきました。楽しくて、自分の名刺とか最大倍率で取りこんで、いきなりディスクFULLにして遊んでましたが、ちょっと使ったら、あとはほとんど使わないんでしょうね。あ、でも、時々ほしくなるし。でも、置き場所邪魔だしねー。安いの買っちゃおうかなぁ?

 MIDI機器も使わなくなりました。
 ゲームとかで一部使ってるから、そのままにしてあるという感じでしょうか。昔は、ゆいネット(神奈川)などによく行って、聞ききれないぐらいのファイルをダウンしてましたが、最近は、裾野が広がったのか、どーも耳にしっくり来るものがなくてそのまま離れてしまったようです。好きな作者さんとか、まだ作ってるのかなぁ。Webページで公開されている人も多いですから、また、時間が有ったら探して回ってみたいです。

 あー、そうそう、ジョイスティックも使わないですね。無理して買ったフォースフィードバックのジョイスティックもこの間見たら埃だらけになってました。多分、買ったときにバンドルされていたゲームを2本ぐらいやっただけだったと思います。すごい無駄な買い物してた気が・・・ この間もセガラリーをやるときに「フォースフィードバックハンドル」が欲しくて欲しくて堪りませんでした。しかし、2万5千円という金額に私の懐は勝てませんでした。あ、それが良かったのかもしれない(^^;)

 それと、最近使わなくなったのがモデム。ISDNルーターを入れてから、モデム扱いになるTAも排除し、すっかりPPP接続というものを忘れられるようになりました。うちの場合、「接続」ボタンを押してから、ユーザー認証が終わるまでわずか4秒。もう、TAにも戻りたくないです。
 それに、草の根BBS(ああ、こういう言いかたしても知らん人も多いんだろうなぁ)に行く頻度も必要性も減りました。逆に、インターネット上にBBSを持ってきている人も多いようで、これは、時々見かけます(これは、cgiとかを使った掲示板を指しているのでは有りません。KTBBSなどと同じLOGを出力できるものです)
 なんだかんだ言って、ログリーダを使ったオフラインの楽しみってやつがありましたよね。あとマッチメーカーとかも、すごく楽しかったような気がします。今では、一部の会議室で見かけますけど、昔の勢いはありませんですね。初期のころから遊んでた私には、なんだか、さびしい限りです(コンプティークBBS出身なもので)

 さあ、皆さんの部屋には「つい買ってしまったけど、ぜんぜん利用してないもの」どれだけありますか?
 冷静になって考えてみると、なかなか恐くなれると思います。

 本日の今は昔 「9600bpsのモデムが18万円で安いと思えた時期があったのさ」


9月12日
蒸し暑い日でした

 GPSは正しく対応されていたのか?

 TVなどのニュースなどで大きく報道されていましたから、ご存じの方も多かったかと思いますが、1999年8月22日午前9時、カーナビなどGPSを使用した機器に異常をきたす場合があるというGPS2000年問題。
 これは、GPSの持つ時計の起点が1980年1月6日にあり、1週増えることによって、カウンタを1つずつたしていくため、1999年8月22日には、1024週目となってしまうからなのです。ところが、そのカウンタは10ビットしかもっていないため、0~1023までしか計算できず、また0に戻ってしまいます。すると、受信する側が、1980年に戻ってしまったと勘違いする為に、機器が起動できなかったり、表示する位置が大きく狂うという症状が出てしまうのです。
 GPSは、送信側と受信側の時計を完全に一致させ、その電波の送受信にかかるタイムラグを検出しています。これを複数の衛星と行うことによって、正確な位置を計算で得ている分けですね。ですから、時間がずれてしまうとまったく意味のないシステムとなってしまいます。
 早くからカーナビを売り出していたパイオニアなどは、その対応を取っていますが、それ以外のメーカーは、あらかじめその現象を分かっていたためか、対応スミのものを売り出していました。
 しかし、実際にその日にカーナビ使うと、あれれ、クルマが海の中走ってるんですけど... ああ、どこを向いているのやら... 本当に対応スミなんでしょうか? いままでそんな挙動なんて一度もなかったので心配です。
 それ以来カーナビ使ってないんで分かりませんが、皆さんのクルマは大丈夫でしたか?

 ドリキャスでTai!(早くタイアップしてくれ編)

 えー、相変わらず苦戦をしいられているドリキャスですが、海外ではどうなんでしょうか。
 先月も、アメリカ発売にあわせてAT&Tと提携、同機のウリでもあるネットワーク機能を前面に押し出したい様子。果たして、どうなるのでしょうか。欧州では、ブリティッシュ・テレコムとの提携が決まっており、発売と同時サービスを可能にしている様子です。
 国内では、どうも、プレステ2を目前に控えた買い控えもあるような気もします。もっとも、面白いゲームが有れば、そんなこと関係ないのかもしれませんね。現行のGD-ROM版だけではなく、今後DVD-ROM版も発売されるという噂もありますし、目が離せません。
 最近までCMをやってましたが、意外とドリキャスとキーボードを買って、メールを楽しんでいる人が多いそうです。ポケットボードなどに比べればまだ割高なものの、わかりにくいパソコンでのメールなどよりもよっぽどとっつきやすいのが原因でしょうか?
 もしかしたら、segaとドリームキャストはゲームではなく、こういった部分で生き残ったりするのかもしれませんね。

 次世代プロセスの鍵

 最近のCPUは、そろそろ0.18ミクロンプロセスに移行するとか。DRAMの0.18ミクロンプロセスに移行してから、ここまで早くプロセッサプロセスが追いついてきたことは、非常にいろんな意味を持つと思います。(DRAMはパターン形成が単純なので、微細プロセスに移行しやすい)
 高クロック化と低消費電力化を両立するのは、製造プロセスを細かくすることが一番の近道です。
 えと、確か、初代ペンティアムは、0.6ミクロンプロセス、その後、0.35ミクロンと切り替わって行きましたが、その間隔は数年おきという程度のものだったと思います。ところが、このところ毎年のような微細化に、工場を建てる費用ばかり上がり、償却する時間が追いつかないのが現実のようです。しかも、可視光の領域は簡単に下まわり、パターンを焼くのも一苦労だそうです。研究所レベルでは0.05ミクロンプロセスなどというものもあるそうですが、それを実現するコストは、とても見合うものではありません。
 いかに安く簡単に行うか。モトローラは、新しく電子ビームと超紫外光のリソグラフィー技術を確立、0.10ミクロンプロセスを下まわるような世界で急務とされていた技術をライセンスしていきたいと語っているそうです。
 ちなみに、マスクは1000オングストローム(1オングストローム=100憶分の1メートル)の薄膜の上に電子ビームを散乱させる素材を重ねたものだとか。なんでも、従来のマキシマレーザータイプのものとほぼ同じ過程でプロセスが行えるのが特徴なのだとか。EUVの方は、超薄型吸収素材の上にパターンを形成させた反射多層マスクブランクを使うのだそうです。なんだか全然分かりませんね。
 これから先のGHzクラスのプロセサを支えていく大切な技術です。あまりま目立ちませんが、ときどきチェックしていきたいですね

 本日の独り言 「免許ぉ(涙)」


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