1999年 8月
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8月3日・・・・・最速のSRAM、銀HUBの正しい使い方
8月12日・・・・・フリーPCとiMac互換?機
8月13日・・・・・2000年問題 特集
2000年問題にもいろいろありまして、その中の一つにされているのが99年問題というものがあります。
これは何かと言われると、便宜的に「99」などの数字を数字としてではなく、作業の終了とか、メニューへ戻るとか、無効なデータ、無期限などの特別な動作に割り当てて使用していたために、実際に年号の99を入れようとすると、年として認識されなくて、処理が進まないというものです。
よく見かけるところでは、銀行などのATMで振り込みをしようとすると、いくつか登録された番号以外は「99」を押さないと入力できないというものがあります。
しかし、まあ、実際のところ99年も半分を過ぎ、あまり話題にもならなかった騒ぎですが(当たり前ですよね。年号のところを99でターミネートするなんていう設計をする馬鹿がいるとも思えません)ここにきて、また急浮上してきています。いったい何故でしょう?
それは、9月9日が近づいているからです(^^)
何を思ったのか、99年9月9日に、いくつかのプログラムが誤動作するという噂が広まってしまい、「危険日」として扱っている人も少なくないようです。
ウィルスならまだしもねぇ。ちょっと冷静に考えてみれば、99月とか99日なんてものは存在しないですし、どう考えても大問題に発展するような事はないはずです。(私は、そういう問題を起こせるプログラムを作れるほうがすごいと思います(笑))
日本電子工業振興協会では「この日を誤動作の起こる特別な日とみなす、技術的根拠はない」と発表し、注意を促しています。みなさん、デマに流されないようにしましょうね。
Y2kサバイバルキット発売というニュースが飛び込んできました。
これは、発電機、燃料(長期保存に有利な灯油)、食料、水などをセットにしたもので、もっとも高価なプレミアムエディションには地下核シェルターまでついてくるというお得なセット... などというものではありません。
マカフィーソフトウェアという、アンチウィルスで有名なソフトハウスが発売したもので、パソコン用の2000年問題対策データなどを5000以上もデータベースに登録し、インターネットを経由してアップデートを可能にするというものです。
また、ファイルを自動的に検索し、非対応と思われるものに関しては警告を表示してくれるという便利な機能もついています。
きっと、MSの製品は、ことごとく警告が出ちゃったりするんでしょうねぇ(Office2000などで出たら笑えますが)
ソフト以外にも、ハードウェアのチェック、ウィルスのチェック、リカバリーツールなども添付される予定です。
日本語版は未定ですが、海外のソフトを多く扱っている企業の方は、ちょっとチェックを入れてみるといいかもしれませんね。
予算をケチった結果、数倍の被害が出るかも? そんなニュースもあります。
通常基幹業務系はあまりオープンにせず、決まったエンジニアで作業を行うものです。ところが、ここにきて人手が足りず、2000年問題専用に外注を雇って作業を行うところが増えてきています。
過去の顧客名簿流出や、データ侵害というものは、往々にして外注の人が起こすことが多いんですよね(笑) 安い給料で雇われて、不平不満がたまって爆発するのか、最初から隙をうかがって反抗に及ぶのかは分かりませんが、いままであまり、人的セキュリティを気にしていない所などは要注意です。
アメリカで有名なガードナーグループは「システムとビジネスプロセスを理解した高度なエンジニアが詐欺やデータ盗難を行った場合の被害は、なんと数十億ドルにも達する」と警鐘を鳴らしています。
実際に2000年問題そのものが軽微に終わったとしても、こういった問題は、きっと大きな被害を出すことでしょう。
あなたの会社は大丈夫?
ハッキングの際、一番の弱点は社員の意識ですから、気をつけましょう>情報システム部などの方々(^^)
今や、アメリカはプリ-PC花盛りといった様相ですね。
当初は、PCのデスクトップ上にバナー状の宣伝広告を表示するタイプが多かったものの、意外と邪魔臭く、不評を買うことも多かったようです。最近では、プロバイダなどの事業者や、他のベンダが、プロバイダなどと提携してPCを配布する事も多く、これからの主流になりそうです。
世界最大のプロバイダ「AOL」が始めたのは、3年間AOLとコンピュサーブの契約を結んでくれた人には400ドルのキャッシュバックを行うというもの。これは、eマシーンズという韓国系のメーカーと提携して行うもので、そのもっとも安い本体価格は399ドル。なんと、1ドルのおまけまでついてくる計算です(笑)
有名なところでは、マイクロンエレクトロニクスも、同社の運営するインターネットサービスに加入することが条件。国内では、マイクロンといえばメモリなどの半導体が有名で、パソコン本体などもやってはいますが、あまりメジャーとはいえない状況です。しかし、アメリカ本国では、かなりの有力なベンダーの一つであり、こういったメーカーの前例は、日本企業へ与える影響も無視できないものだと思います。
面白いのが、そのシステムで、最初にあらかじめ1087ドルを払わなければならないのです(それ以外に、手数料に50ドルぐらいかかる)すると、モニタつきのパソコンが送られてきて、以後使いつづけることができるのです。は? これのどこが無料なのか?
じつは、このパソコン、3年経つと新しいパソコンに取り替えてくれるのです。しかも、古いPCは手元に残してもいいのだそうです。
言い替えれば、3年ごとに新しいパソコンが届く権利を1000ドルちょっとで買うという感じでしょうか? 厳密にタダではありませんが、面白いですね。
そうそう、以前私が勤めていた企業も、どうも、プリ-PCを出そうとしているらしいんですよね。でも、会議で蹴られてしまったのだとか(笑) ああ、国内はどうなっていくのでしょうねぇ
iMacが相変わらず売れまくっているようですね。
それに便乗しようと、やたら目につくスケルトンのアイテム類。パソコンがごろごろ転がる部屋に1個だけカラフルなスケルトングリーンのUSBハブが置いてあっても、それはそれで無気味なこと間違いなしだと思うのは、私だけでしょうか?
それはさておき、世間ははこの「i」の次の文字を模索しているらしく、迷走しています。
そんな中、ああ、流行ってきたなぁと思うのが「e」ですね。
上記のeマシーンズもその一つです。そして、アップルに真っ向から対抗するのがフューチャーパワー社の「E-Power」。なにって、iMacのパチものくさいWindowsパソコンな訳です。
そんな見当もむなしく、先月の初めにアップルに訴えられてしまいました。裁判の行方はまだ見ていませんが、おそらくパクリということで、販売差し止め、賠償は免れないでしょう。なにか、iMacとここが違うんだという証言でも出ればいいのですが(笑)
国内に目を向けると、SOTECのe-oneがまさにそれにあたります。TVでもめちゃめちゃCMしているので大概の人が見たことがあるでしょう。ラルクをBGMにパソコンらしくないヤツ。あれです。
しかし、何ですね、あのCM。SOTECの社長、他にも大手×●社の社長(すいません、お仕事いただいているので、名前は伏せます(笑))とか、もー、こりゃ最高みたいな表情じゃないですか? こまったものです。もうちょっと真面目なデザインというものがないのでしょうか? このe-oneに対しては、まだアップルは提訴していないようですが、今後どうなるのか分かりませんね。
中を覗いてみれば、それなりに考えた基盤ではあるようですが、e-oneの中身は、アメリカでフリーPCで有名なeマシーンズのものらしいです。はい。
それじゃあ、もう一つプリ-PCの話題。
「IBM製のパソコンがただでもらえる」と言ったら信じますか? このご時世、有りそうな気がするのが恐いところ。15人の知り合いに電子メールを送ると、19インチモニタと、プリンタつきのPCが送られてくる」というもの。
これを呼んでピンと来た人は正解。悪質なチェインメールなんですね。
ネズミ講/マルチ商法などでおなじみのチェインメールですが、いろいろなパターンがあって(本来はチェインさせるつもりはなかったと思うのですが)病気の子供を救うのに「メールを出しましょう」といったものが全世界に広まってしまったケースもあります。(そーいえば、MSのOutlookで勝手に50人にメール出してくれるウィルスもありましたね)
1人が10人にメールを出す。次の10人は、さらに10人に。すると、(一人もダブらなければ)10世代目には10億人以上にばらまかれる計算になってしまいます。(簡単なネズミ算ですけど)
というわけなので、そういうメールがもし届いてしまったら、いたずら半分でフォワードなんてしないようにね(^^) すぐに削除するようにしましょう。
そうそう、商売上手なIBM。そのメールの対象などをWebで公開するとともに、IBMの製品をチェックしたり、購入するときは「「ショップIBM」をよろしくと宣伝までしています。
こう暑いと、なにもする気がおきませんね。クーラーのきいた部屋で、ネットゲ-でもやっていたい気分です。
そうそう、ダンジョンキーパー2が発売になったとか。ちょっと癖があるゲームなので、好ききらいは別れると思いますが、日本語版は、なかなかイカした翻訳がなされているはずなので必聴ですよん。
私は、初代ダンジョンキーパー英語版、日本語版ともに買いました(^^; ゲームのデザインは、「ポピュラス」を手がけた人なんですってね。もっとも、この「2」の開発からは離れてしまったようですが、なかなか出来はよさそうです。
悪の主人公になって、モンスターを雇い、なだれ込んでくる冒険者から、大切な住処であるダンジョンを死守するというのが簡単なスト-リーかな?
ゲーム好きなかたは、ぜひどうぞ。
PC133対応のCL2なんてレベルじゃないんですよ。
日立の開発したSRAMは、アクセス速度550ピコ秒というのだから驚き。昔言ってたファーストページのDRAMが70ナノ~60ナノとか言ってましたが、こんなもの、このSRAMの速度からみれば1/100ってんだから、その速度の差が分かるでしょう(笑)
もっとも、DRAMとSRAMでは構造が違いますから、単純に比較はできないのですが、それにしたって550ピコ秒というのは、クロックになおすと900MHzというところまで追従してくる算段(1.8GHzぐらいまで出せそうなのは、気のせい?)。これなら、ペンティアム3XEONとかでも、まだまだ余裕って感じですね。
当然のことながら、Bi-CMOS設計。速度が必要な部分にはバイボーラを、集積度が必要な部分にはCMOS回路を使用しています。0.2ミクロンプロセスということで、ちょっとは低消費電力かと思いきや、なんと、1メガビットのもので、42wも食うそうです。なんでも、普通のSRAMの10倍だとか。速さの代償とは大きいものですね。
これじゃ、いつになったらデスクトップ用に降りてくるのか、全然分かりません。
もっとも、日立も、これを搭載するのは、次世代の汎用機からと言うことなので、PCに普及するのは、ずいぶん先の話になりそうです。
最近はだいぶ落ち着いてきましたが、一時期の銀パソブームはすごかったですね。銀パソにあらずは、ノートパソコンにあらず、みたいな。
最近ではどこもかしこもスケルトンですが、あれも、なんだか場違いな製品が多くて閉口してしまいます。
まあ、半ば便乗のように出てきたのが、銀HUB。マグネシウム合金を採用した、本格的な銀ハブ(笑)です。小型軽量で持ち運びに便利。実際の大きさは3.5インチのフロッピーディスクと同じで、厚みが2センチほど。これで8ポートですから、なかなかですね。それと、標準添付のバッテリーパックを用いれば、14時間も動作が出来るという優れものでもあります。
パソコンはUPSにつながってるけど、HUBは一般商用電源何てことは、往々にしてありますから、そういう意味での乾電池動作はありがたいことです。が、しかし、このHUBの真の狙いは違うところにあるのです。
広告文を読むと「電車の中や喫茶店、アウトドアなどでも対戦ゲームができる」とあるのです。
なんと迷惑極まりない。電車の中でUTPケーブルを這い回し、ノートPCに向かって延々とゲームする人たち。チャットしないで、喋れよ。喫茶店で、コーヒーだけで粘りつづけるゲーマーたち。もちろん、ノートパソコンの電源はお店の電源を無断で借用。
あああ、なんてはた迷惑な。そして、奇異の視線を浴びる者たちよ。
そうそう、この銀HUBをデザインしたメーカーのデザイン室の以前の作品は「歯ブラシつきのHUB」だったそうです。何にどうやって使うのだか...