この「東京行進曲」の冒頭に ♪昔恋しい銀座の柳♪ という詞がありますが、銀座の柳並木は明治期にイチョウに切り替えられ、この歌より6年前の関東大震災でそれも壊滅状態となっていました。この歌の当時はプラタナスになっていましたが、曲の大ヒットで<銀座に柳を復活させよう>の気運が盛り上がり、銀座に柳が復活しました。後に作詞作曲も同じメンバーで「銀座の柳」が作られ完全復活が宣言されました。折角の銀座の柳も太平洋戦争の東京大空襲などで壊滅し、現在は四代目だそうです。
【中山晋平】当倶楽部の作曲 | |||
曲 名 | 作 詞 | 歌 手 | 歌 い 出 し |
愛して頂戴 | 西条八十 | 佐藤千夜子 | 一目見たとき好きになったのよ |
あの町この町 | 野口雨情 | - | あの町この町日が暮れる日が |
あめふり | 北原白秋 | - | あめあめ降れ降れ母さんが蛇の目 |
雨降りお月さん | 野口雨情 | - | 雨降りお月さん雲の陰お嫁に行く |
うぐいすの夢 | 野口雨情 | 佐藤千夜子 | うめの小枝でうめの小枝でうぐいす |
兎のダンス | 野口雨情 | - | そそらそらそら兎のダンス タラッタ |
肩たたき | 西条八十 | - | かあさんお肩をたたきましょタントン |
カチューシャの唄 | 島村/相馬 | 松井須磨子 | カチューシャ可愛や別れの辛さ |
銀座の柳 | 西条八十 | 四谷文子 | 植えてうれしい銀座の柳江戸の |
こがねむし | 野口雨情 | - | こがねむしは金持ちだ金倉建てた |
ゴンドラの唄 | 吉井 勇 | 松井須磨子 | 命短し恋せよ乙女赤き唇あせぬま |
木の葉のお舟 | 野口雨情 | - | かえる燕は木の葉のお舟ネ波に |
この太陽 | 西条八十 | 佐藤千夜子 | 小さいときからいいなずけ二人で |
さすらいの唄 | 北原白秋 | - | 行こか戻ろか北極光(オーロラ)の下 |
里ごころ | 北原白秋 | - | 笛や太鼓にさそわれて山の祭りに |
しゃぼん玉 | 野口雨情 | - | しゃぼん玉飛んだ屋根まで飛んだ |
証城寺の狸ばやし | 野口雨情 | - | しょっしょっ証城寺証城寺の庭は |
砂山 | 北原白秋 | - | 海は荒海向こうは佐渡よすずめ鳴け |
背くらべ | 海野 厚 | - | 柱の傷はおととしの五月五日の |
田植 | 井上 赳 | - | そろた出そろた早苗がそろた植えよ |
旅人の唄 | 野口雨情 | - | 山は高いし野はただ廣し一人とぼ |
てるてるぼうず | 浅原鏡村 | - | てるてるぼうずてるぼうず明日天気 |
天竜下れば | 長田幹彦 | 市丸 | ハァー天竜下ればヨーホホホイノ |
東京音頭 | 西条八十 | 小唄勝太郎 | ハァー踊り踊るならチョイト東京音頭 |
東京行進曲 | 西条八十 | 佐藤千夜子 | 昔恋しい銀座の柳あだな年増を誰 |
波浮の港 | 野口雨情 | 藤原義江 | 磯の鵜の鳥ャ日暮れにゃ帰る波浮 |
不壊の白珠 | 西条八十 | 四谷文子 | やさしき母の子守唄ふたりできいた |
毬と殿さま | 西条八十 | - | てんてんてんまりてんてまり |
露地の細路 | 海野 厚 | - | 露地の細路通しゃんせ横丁のお茶 |