昭和6年
 幻の・・・魚影 All Photoes taken by Hosomichi
この「影を慕いて」は作詞・作曲とも古賀政男です。戦前は、作詞者と作曲者は領域がきちんと別れていて、作詞作曲が同一人物というのは殆どありませんでした。戦後は米山正夫の「山小舎の灯」などを始めとして沢山出てきましたが、当時古賀政男はこの「影を慕いて」で作詞家の領分を侵したわけですから、随分と思い切った所業であったわけです。当代一流の江口夜詩や中山晋平と並んだ作曲家であったため、その後も歌謡曲シーンで戦後までやってこられたのでしょう。
現在はシンガーソングライターが全部やってしまう時代ですから全く話題にもなりませんが・・・

  JASRAC No.019−0114−1


  影を慕いて

 
 作詞:古賀政男
(倶楽部内曲目
 作曲:古賀政男
 歌唱:藤山一郎
 制作:滝野細道


 (一)
 まぼろしの
 影を慕いて 雨に日に
 月もやるせぬ 我が想い
 つつめば燃ゆる 胸の火に
 身は焦がれつつ 忍び泣く
 
 (二)
 わびしさよ
 せめて傷心
(いたみ)の慰めに
 ギターをとりて 爪びけば
 どこまで時雨 ゆく秋ぞ
 トレモロ淋し 身は悲し

 (三)
 君故に
 永き人生
(ひとよ)を 霜枯れて
 永遠に春見ぬ 我がさだめ
 永ろうべきか 空蝉
(うつせみ)
 儚き影よ 我が恋よ



   懐メロ  八洲秀章&抒情歌  童謡・唱歌  「細道のMIDI倶楽部」TOPへ  2006/SEP/01 開設曲



古賀政男当倶楽部の曲
曲  名 作  詞 歌  手 歌 い 出 し
ああそれなのに 星野貞志 美ち奴 空にゃ今日もアドバルーンさぞかし
愛の小窓 佐藤惣之助 ディック・ミネ 花の都に身をすねて若きいのちを
愛の子守唄 高橋掬太郎 楠木繁夫 浮世の風のはげしさに翼はいたみ
相呼ぶ歌 西条八十 霧島/菊池 はじめて逢うたあの時あの夜
青い背広で 佐藤惣之助 藤山一郎 青い背広で心も軽く街へあの娘と
赤い靴のタンゴ 西条八十 奈良光枝 誰がはかせた赤い靴よ涙知らない
あけみの唄 原阿佐緒 関 種子 あけみ悲しや何処(いずこ)へ往く
雨の夜汽車 西条八十 奈良光枝 雨の夜更けの夜汽車の笛は何故に
うちの女房にゃ髭がある 星野貞志 杉狂児・美ち奴 何か云おうと思っても女房にゃ何だか
丘を越えて 島田芳文 藤山一郎 丘を越えて行こうよ真澄の空は朗か
男の純情 佐藤惣之助 藤山一郎 男命の純情は燃えて輝く金の星
影を慕いて 古賀政男 藤山一郎 まぼろしの影を慕いて雨に日に月も
悲しい酒  石本美由起 美空ひばり  ひとり酒場で飲む酒は別れ涙の味が 
悲しき子守唄 原阿佐緒 関 種子 可愛いお前があればこそ辛い浮世も
悲しき竹笛 西条八十 近江・奈良 ひとり都のたそがれに思い哀しく笛を
ゲイシャ・ワルツ 西条八十 神楽坂はん子 あなたのリードで島田も揺れるチーク
サーカスの唄 西条八十 松平  晃 旅のつばくら淋しかないか俺も淋しい
酒は涙か溜息か 高橋掬太郎 藤山一郎 酒は涙か溜息か心の憂さの捨て所
さらば青春 佐藤惣之助 藤山一郎 愛と希望に身は傷つきて帰る故郷の
三百六十五夜 西条八十 霧島/松原 みどりの風におくれ毛がやさしく揺れ
人生劇場 佐藤惣之助 楠木繁夫 やると思えばどこまでやるさそれが
人生の並木路 佐藤惣之助 ディック・ミネ 泣くな妹よ妹よ泣くな泣けば幼い二
青春日記 佐藤惣之助 藤山一郎 初恋の涙にしぼむ花びらを水に流し
誰か故郷を想わざる 西条八十 霧島 昇 花摘む野辺に陽は落ちてみんなで
東京ラプソディー 門田ゆたか 藤山一郎 花咲き花散る宵も銀座の柳の下で
トンコ節 西条八十 久保幸江 あなたのくれた帯止めのダルマの
新妻鏡 佐藤惣之助 霧島/松原 僕がこころの良人なら君はこころの
浜昼顔 寺山修司 五木ひろし 家の無い子のする恋は例えば背戸の
春よいずこ 西条八十 二葉あ・藤山 おもいではおもいでは青い背広の涙
二人は若い S・ハチロー ディック・ミネ 貴方と呼べば貴方と答える山の谺の
窓に凭れて   島田芳文  関  種子  行きて返らぬ若き日を窓に凭れて 
緑の地平線 佐藤惣之助 楠木繁夫 何故か忘れぬ人ゆえに涙かくして踊
緑の月  佐藤惣之助 奥田英子  青葉の小径に泣き濡れたみどりに  
南の花嫁さん 藤浦洸 高峰三枝子 ねむの並木をお馬のせなにゆらゆら
目ン無い千鳥 S・ハチロー 霧島/松原 目ン無い千鳥の高島田見えぬ鏡に
夕べ仄かに 島田芳文 ディック・ミネ 夕べ仄かに窓辺に立てば山のかなた
湯の町エレジー 野村俊夫 近江敏郎 伊豆の山々月淡く灯りに咽ぶ湯の煙
麗人の歌 西条八十 霧島 昇 夢はやぶれた花嫁人形派手なたもと
りんどう峠 西条八十 島倉千代子 りんりんりんどうの花咲く頃lサ姉lサ
わたしこの頃憂うつよ 高橋掬太郎 淡谷のり子 情の壷に咲いた花涙の庭に散った花